今日の一枚は、イギリスの画家ウイリアム・ターナー(1775-1851)が
1844年に描いた作品「雨、蒸気、速度」です。
汽車に乗ることが好きだった作者ターナーが、
大雨の中汽車の窓を開け放ち、10分間ほど身を乗り出して雨や風、速度を体感してから描いたとか。
絵では伝えることが難しいといわれる雨の「匂い」や蒸気の立ち昇る「空気感」が
この一枚に見事に表れてるような気がします。
彼は絵画の歴史上ではロマン主義の画家とされています。
風景や人物を、まるで映画の一場面のように劇的に、ロマンチックに、且つ効果的に表す絵画のことを指している、
と私は捉えてますが、この絵も印象に強く残る色あいと情景が良いですよね。
この絵の収蔵されているロンドン・ナショナルギャラリーも、私の死ぬ前に行きたい美術館のひとつ。
英国のカントリーな雰囲気やロイヤルな雰囲気にはなぜだか昔から憧れます(´∀`*)
<たぬき>