夕顔のスケッチブック

~やさしい気持ちなれる風景をみつけに行こう~

太宰府天満宮~大寒

2019年01月21日 | 歳時記

 

 京都北野天満宮の梅が

咲き始めたと聞いて…

菅原道真公の飛梅が咲いているかもしれないと

太宰府天満宮に行ってきました。

 

 

 

身に覚えのない罪で

都より遠く大宰府に

左遷されることになった道真公は

愛する庭の梅に別れの歌を残されました。

 

 東風(こじ)吹かば 匂いおこせよ梅の花 主人なしとて 春な忘れそ

 

春風が吹いたら 花の香りをその風に託して

私のところへ届けておくれ

主がいなくとも

春を忘れないでいなさいよ


この梅の一枝が道真公を慕って後を追い

一夜のうちに大宰府の地に飛来し

主人のもとに根を下ろしたと言われています。


 

千年以上その美しい花を咲かせている

伝説の「飛梅」は

太宰府天満宮の御神木です。 

 

この冬は大晦日に一輪目が開花したそうで

これから次々と咲こうとするところでした。

 

 

大宰府では、衣食もままならぬ

厳しい生活を強いられながらも

皇室と国家の平安をお祈りされ

ここにその清らかなご生涯を閉じられました。


 

 

 

その後

朝廷でも無実が証明され

人から神様の御位に昇られた道真公は

「学問の神様」として

永く人々の信仰を集めています。 

 

 

太宰府天満宮は

まさに今が一番参拝者が多い時です。

 

 

たくさんの受験生やご家族が

道真公にお願いにやって来ます。

 

 

みんなの願い事が

境内を埋め尽くしています。

 

 

道真公…ゆっくり休む暇もありませんね。

 

 

 

 

1月20日 大寒

 

 

6000本もの境内の梅は

固い蕾が膨らみ

早咲きの梅花が咲き始めています。


 

 冷たい北風が

春の東風に変わるのは

 

 

そう遠くはないかもしれませんね^^