遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

お庚申様 2

2008年11月17日 | その他
お晩でがんす
庚申待ちの第二段である
当区の内では160戸程ある中で概ね30戸程が参加する
旧来から住んでいる家が中心である、当初23戸くらいであった、集落が、バブル期以後どんどん増えて北いまや7倍ほどに増えている
新住民の人たちはそんな習慣も伝統も信仰も無いので関心がないが少しずつ増えていることは喜ばしい
お庚申様の、取り決めは
春秋二回の「庚申待ち」をする事、参加者は強制しない。子どもが出来た家は一年不参加.「血不垢」(ちぶく)を着ているといわれ、鬼に好かれるという。
秋のお庚申で「かんじより」の籤を作り参加者全員で、お庚申様に線香を一本立てた後に次々とおみくじを引く



参加人員の中で 「第一番が春のお庚申の宿役」で昔は其の家で開催したが今では集会所で開催し料理も集会所の厨房で作る
第二番が春のお手伝いと料理当番となる、
そして最後のメーカーさんが、秋の宿役となり
ブービーが秋の料理担当である
外れた籤も当たり籤も全て,「火盗除け」の力があるといわれ裏口に貼る    勿論是だけの人員では負担が重いので各隣保班から一人ずつ、選出されている、当番様とか区長夫妻とかが手伝う、
参加者から少しずつ集めた食材で料理を作る、従って米も何種類か集まるが其れが丁度良い加減のブレンドになり、美味しくなるから不思議である
「ざくに」の中には必ず鶏肉が入る。何となれば、徹夜ですごすのが仕来りであるが、一番鳥が無くと、終宴になるために早く鳴かせる様に入れる
其れが掛け軸のお庚申様の絵の中にいる二羽の鶏を意味している



人間の中には「三尸」と言う霊虫が、頭。腹。脚。にいると言う
この霊虫が「庚申」の夜 天上界へ上り、その人の善行。悪行をつぶさに閻魔大王に報告し、其れにより寿命が決まると言う、其の虫を指して獅子身中の虫などと言うらしい
然し其の虫は一番鳥が鳴くまでに帰らないと居場所がなくなってしまうので一番鳥が鳴く前に帰る
故に掛け軸の絵に鳥がいるわけである、そして明るくしておけば早く鳥が鳴き  寝ずに徹夜でいれば虫は外へ出られないので、夜遅くまで宴会をするとなる
何かの理由をつけてたまには羽目をはずして、憂さ晴らしをしたいと言うことが根底にあるのであろう
、山に住む猿は山の神様のお使いであり、庶民の味方で、何も人のことは
「見ざる言わざる聞かざる」であり大切のされていた
現代では彼方此方で猿の被害が出ていて庶民の味方とは言えない処もあるが、、、
又雷神は雨の神様と集合して、田の神様とも山の恵みの神様とも言われ、獅子身中の虫を早く大王の元から離す様にごろごろを鳴らして帰りを急がせると言う



つまり其のことから豊穣の神と同体となり山の神とも集合して、山王信仰が発生したと考えられる
各地の山王神社はご神体は殆んどが、田の神であり、山の神であり。青面金剛尊
や、猿田彦大神である
、後生の人たちが都合の良い神様に集合させて祭り上げたと言う一面も否めない
日本は八百万の神様の国である、まだまだどんな神様がいらっしゃるのか見当も付かない
何はともあれ、楽しい貴重な伝統は守りたい物である

そんじゃあ又       
遊童子






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