おばんでがんす
昔から年寄りは年寄りなりに出来る仕事がある、それを称して年寄り仕事と言った
大して役に立たないような仕事だが、でもしないわけにはいかない仕事、とか、忍耐力が必要な気長の仕事か
色色なその年齢や立ち位置に相応しい仕事が合ってそれをこなしてきた、それが自営業の年寄りだ
今その歳になって色色と張り合いの悪い思いをする事もあるが、腐らずに日々をこなしている
何処かに長い経験を生かして活路を見出して家の為に家業の為に子供たちや所属の会社の為に、
縁の下の役を担っている
そして今日の薪割がその最たる役だ。自分が火に当たる事はないし子供や孫たちの薪ストーブの薪なのだ
此れが特製で誂えて制作した、薪割機だ
エンジンはスバル製の4馬力で油圧ピストンは5トンクラスの大きなものだ
手製なので少し重量があるが便利に使っている
割った薪はショベルローダーのバケットに入れて薪積置き場に運搬する
割った薪の山だ、赤い木は桜と梅で有り、白い木は、椿とか水草とかの雑木だ
その材料の殆どが工事現場から発生した支障木であり千差万別の木が含まれている
会社としても処分しなければならない樹でもあるし、民間の仕事では莫大な費用がかかる処分材なのだ
だからこれを薪ストーブ用に利用することは一石二鳥の仕事なのだが直接的に金にならない地味な仕事で
餘り若者が好む仕事ではない
細い枝は必要な長さに押し切り鋸で切断して使用
直径120ミリ以上の物だけ割る根気のいる仕事だ、昔は手に豆を作って割ったものだが
今は機械があるのでありがたい
割った薪の山の向こうに枝垂桜が爺の苦労を讃えるように満開に咲いている
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます