菅直人氏「ヒトラー」ツイートの撤回拒否 維新・馬場氏の抗議に
毎日新聞 2022/2/1 20:19(最終更新 2/1 21:22) 612文字
立憲民主党の菅直人元首相(左)に抗議する日本維新の会の馬場伸幸共同代表=東京千代田区で1日午後、古川宗撮影
日本維新の会の馬場伸幸共同代表は1日、創設者の橋下徹氏らについて立憲民主党の菅直人元首相が「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などとツイッターに投稿したことを巡り、国会内の菅氏の事務所を訪問し、菅氏に直接抗議した。だが、菅氏は「あなたから抗議を受ける必要はない」とはねつけ、投稿の撤回と謝罪を拒否した。
馬場氏は菅氏の投稿について「橋下徹さんと維新の会を一体化したようなふうにくみ取れるような文章で、ヒトラーを思い起こすということは、政党とチャーターメンバーの1人である橋下徹個人に対しての侮辱だ」として謝罪・撤回を求めた。
これに対し、菅氏は馬場氏に維新と橋下氏の関係を尋ね、馬場氏から「今はまったく関係ない」と確認すると、「あなたが維新と関係ないとおっしゃる橋下さんの問題で、あなたから抗議を受ける必要はないし、あなたにお答えする必要もない」と述べ、議論は平行線をたどった。
また、馬場氏は維新が大阪で支持を広げている理由について、菅氏が「維新の『役人天国』批判に低所得者層の人たちが共鳴し、支持を広げたとの分析が有力」と投稿したことについても、「党支持者を所得で線引きする言語道断の発言だ」と批判した。菅氏は「そういう見方があると書いた」と述べるにとどめた。
維新は当初、立憲に対して抗議し、1月31日までの謝罪と撤回を求めていた。これに対し、立憲は菅氏個人の発言として対応しない方針を示していた。
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