

父・・・「どや?おとうさんの水泳パンツと取り替えるか?」
長男・・「いやや~キャハハ!かっこわりぃ~!アハハハ」
長男が1年生の時だから・・夫・33歳あたり。
大阪吹田で住んでいた頃、盆正月休みと言えば
夫の故郷のこの町に、必ず家族でやってきたものです。
この時は、甥や姪も大勢引き連れて川遊びに・・
雨のあとで、水かさは多少・増えていたようです。
水の中の小枝に引っ掛け、破れた夫の水泳パンツを指差し
長男が大笑い・・私もこちら側から皆と笑いながら・・
でも、急いで持参していたカメラで
今だとばかりにシャッターを押しました

この時のことで、忘れられない思いをしました。
上の写真の、堰の流れの下あたり、
夫は、近くの川岸に上がるべく、小さな娘と次男を両肩に乗せ
カナヅチの私も、その後を恐る恐るついて歩き泳ぎ?で
水をかきわけ進んでいました。
ところが、子供二人を抱えた夫と私が、
殆ど同時に深みに足を取られてしまったのです

私はアップアップしながらモガキ、慌てふためきました。
そんな時にも、足場を探すかのように
子供二人を抱えたまま、浮き沈みする夫の様子が
目の前にあるのに、助けの手を延ばすこともできません。
子供二人は声もなく、
ただ父親の頭・顔にしがみついていました。
その後、無事に川岸に上がれたけれど・・・
冷静に記憶を辿ってみると、深みに嵌ってモガイタのは、
1分もの長い間だったとは思えません。
もがきながら、ダメかもしれないとの思いはよぎったけど
川水を飲みながらも、4人は無事でした。
夫が「雨で川の様子が変わっとる・・深みがあるとは・・」
そんな意味のことを言ったような記憶があります。
このことが大きな一つのきっかけとなり、
私もカッパになるべく泳ぎの練習をしました。
その時、子育て時の母親に、泳ぎは必須条件だと悟ったから

今じゃ・・カッパに・・
あ・・ずっと前に水着は処分したんだっけ・・

夏休み・・必ずと言っていいほど水の事故があります。
侮ってはいけませんね。
私たち夫婦の誤った過去の経験もありますし・・

小さい子供を危険から守るのは、両親の責任。
そして田舎の川遊び・・
お父さん方・・海水パンツに気をつけてください

上の写真の向こう側の橋。あの上から、
夫は、今は亡き義父とよく飛び込みをやったそうです。
義父は海軍の兵隊さんだったらしい・・