★HIROTO’S DIARY★

泰都は、口唇口蓋裂という疾患を持って生まれてきましたが、とっても元気な男の子です。

病院転院

2006年10月31日 | Weblog

健診の日から五日後、私は実母の勧めで他の病院にも見てもらうことにしました。私は、本当のことを知るのが怖くてなかなか一歩を踏み出せずにいました。でも『現実を受け止めて、できる限りのことをしてあげるのが親の役目』母にそう言われて近くの大学病院へ行きました。結果は同じでした。。
私たちは大事をとって、転院を決めました。

それから毎日、私は泣いてました。泣いていても仕方ないとわかっていても自然と涙が溢れてきました。赤ちゃんは、『これが自分だ、と一生懸命生まれてきてくれるのに・・・』
周りの人からの励ましや、インターネットで情報を集めて、少しずつ前向きに考えられるようになってきました。私も、このお母さんやお父さんたちのように強くなって、この赤ちゃんにしてあげられることをすべてやってあげようと思えるようになってきました。

最近は手術をしてもらう病院を探しています。手術の時期等も病院によって違うので、自分たちが一番良いと思えたところで、治療をしてあげる予定です。

今は、少しでも軽い症状で元気に生まれてきてくれることを願って、毎日過ごしています。もし、私たちのように落ち込んでいる人たちがいて、このブログが少しでも何かの役に立てばいいな、と思い書くことにしました。私たちはとても助けられて感謝しています。少しずつでも治療の経過等を載せていこうと思っています。良かったらのぞいて見て下さい。
家族みんなで協力して明るく楽しい家庭を築けるように、気持ちを強く持って頑張っていきます。
お姉ちゃんになる結那にも、あんまり寂しい思いをさせないようにしないとね。


32週目妊婦健診

2006年10月04日 | Weblog

今日は9ヶ月の健診でした。

パパと娘の結那と一緒に行きました。一時間くらい待ち、名前が呼ばれました。
久しぶりにみんなで診察室に入り、赤ちゃんの超音波を見ました。

初めは、「ちょっと大きめだねぇ」と言われました。前回くらいから言われていたので、特に気にはしませんでした。お顔の方までいくと、なんだかじっくり見ています。今日は正面を向いているから3Dでも見せてくれるのかなぁ。とのん気に考えてました。
先生から思いもしない言葉が出てきました。「もしかすると、お口が繋がってないかもしれない。」旦那と私は、先生が何を言っているのかよくわかりませんでした。今までこんなに順調で、そんなことが私たちの子供にあるわけないと思いました。「原因はなんですか?」と私は聞きました。原因は特になくて、日本人では、500人に1人くらいの割合で生まれてくるとのことでした。

先生は「手術すれば今はだいぶ綺麗になるから」などと話していましたが、私たちはまだそんな言葉は受け止められず、信じないことにしました。『たった一回そんな風に思ったからって先生は簡単に口にしてしまうのか。今日たまたま、へその緒などでそう見えたんじゃないか?』
1歳8ヶ月になる結那は、なんか重い雰囲気を感じたのか「赤ちゃんな~に~?」と聞いてきました。私は半分泣きながら「赤ちゃん可愛いって。」と答えました。
そして、「また二週間後に。」と平然という先生のいる診察室から、私たちは出てきました。

帰ってからも、そのことがずっと頭から離れず二人とも抜け殻のようになっていました。インターネットで調べてみると、口唇裂という病気だとわかりました。それから毎日、今までの超音波のDVDを見返しては『お口のはっきり見えるところはないか、それが見えたらお口がちゃんとあるってことだから。』と諦められない私たちは必死で探しました。それくらいしか気持ちを落ち着かせる方法はありませんでした。