口唇裂とは、上口唇(うわくちびる)の皮膚に割れめが生じたものです。
このうち左右のどちらか一方に割れめがあるものを片側唇裂と呼び、両側に割れめがあるものを両側唇裂といいます。
また割れめの程度も、口唇の皮膚に部分的に軽いすじとくぼみがある不完全唇裂から歯ぐきにまで割れめがおよぶ完全唇裂までさまざまです。
統計上では、口唇口蓋裂児は500~600人に1人生まれるといわれています。
口蓋は、妊娠の初期には誰でも3つの部分に分かれていて、妊娠6週から12週にかけて,前方から癒合して形成されます。この癒合機転に何らかの障害が生じて、開いたままになった状態を口蓋裂といいます。