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星の歌に夢をのせて

☆(ほし)の目で見た、☆の耳で聞いた、☆の心が感じた、☆の実話物語 

靴の違い

2013年12月03日 14時39分41秒 | ☆の世界 運動
3万歩歩いた翌日は?

朝起き上がると ? 大丈夫
腰の辺りが重いけれども足は痛くない
9月に東京へ行った時は2万歩弱で数日間ひどかった
普段はミズノのウォーキングシューズをはいている
ずっと前に靴屋さんの大安売りで買ったミズノウォークが
ものすごく良くて底に穴があくまで履いた
それ以来オークションなどで格安ミズノを探して購入
☆のかかとがすごく小さいためたいていの靴はブカブカ
紐やストラップがないと困るし危険
どこのウォーキングシューズだってひも付きだけど
ミズノのシューズはかかとが小さめらしい。
紐で抑えるだけじゃなくてちょうどいい
 でも、やっぱりズックデザインには変わりないから
東京へは当たり前におしゃれ靴で行ったわけで
飯島駅から高速までで、すでに違和感があったけれども
合わないわけではないから靴擦れなどにはならずに帰宅した

テレビショップなどで
「おしゃれ履きのウォーキングシューズ」
というものを沢山紹介しているので高速バスに乗る前に
慶応デパートで靴コーナに立ち寄った
「半額以下セール」の棚に目立つのがあって手に取った
デパートだもんね すぐ店員さんが来てしまった
えんりょせずに目にくっつけて定価を見る 
!! ギョッ 半額以下で17000円 イチ・ジュウ・・・ 
   コラっ 田舎もん 桁くらい一目でわかりなさい
   って、スーパーじゃないんだから1700円はないだろう
「今朝セールに出したばかりでたいへんお買い得です」
「ついさっき、サイズ違いが出たばかりで、一足でおしまいです」
「マーガレット???の定価4万円のものです」
「どうぞ 履いてみてください」
・・・・まずいかも☆☆☆」
・・・・羽のように軽い
・・・・歩き安い
・・・・難点は靴底 都会向けだ・・・って難点見つけなきゃ
店員さん 気になる点がすぐわかる
「靴底は修理できますよ、長くはいていただけます」
・・・・(4万円もする靴履き捨てじゃたまらないよねぇ)
・・・・でも、修理するところなんかあったっけ?
    聞いたことない 靴の修理に電車に乗ることになる 
盛岡でも東京でも靴底は修理して掃くのが当たり前で
お気に入り3足くらいを交代に履いていた 
今の生活は 買ってしまったら履きつぶすまで一直線
それが■の方針で 靴は一足あれば足りるのだそうだ
そのため私の靴は寝室で非難(避難)生活をしている
玄関にはサンダルとウォークしか置かない
  ■の靴が玄関に10足くらいあるのはなぜだろうか、
  などと思っても意味がない
  と 思いつつ 他人のものは邪魔なだけだろうが・・ 
さてさて 靴を履くと横道にそれたりして・・・
1万7千円(4万円)はあきらめて帰ってきた
そしてミズノネット販売をのぞき 
スカートでも何とか耐えられるデザインの品番をゲット
アマゾンで探すとことごとく売り切れ
もう!カラーは問わない、で探すと残り一足を発見
すぐ注文して数日後に届いた
ほぼ定価の1万6千円くらい払った
 ☆4万円の軽さを思い出すとなんて重いんだろう☆
3万歩でなんともなかったんだから満足だし、
雨の中でも手入れの心配がないのはありがたい
ウォーキングシューズは蒸れないようにできている代わりに
水溜りにはまると中も一緒 水から出ると乾いた状態になる
難点は靴下まで乾いてくれないこと・・かな

靴にはサイテイ一万円はかけなさい
と ウォーキング指導者が言っていた。
1万円はともかく(手に入れる方法だっていろいろだから)
足にあってクッション性のいいものは確かに違うと実感


3万歩で足が疲れていないわけではないようだ
ふくらはぎを鍛える運動(爪先立ち)をすると筋肉が壊れそうだ
でも 普段はなんともないからただの疲れだろう
当たり前だね歩かない日(今日も)千歩がやっとに違いないもの
毎日とは言わないけれど 
3千歩くらい動かないと まずい・たぶん



3万歩歩いた 泣けてくる

2013年11月25日 23時54分33秒 | ☆の世界 運動
電動ノコの替え刃を買ってくるように頼まれていた
急ぐ、とせかされていた
隣町まで行くのが面倒だし 何とかうまく行かないかな

これが間違いの元
この辺でで「ズクがない」というのだが、
まめに動かない、とか 怠け者に近い、お尻の重い人のことを言う

友人が飯田に行くというので連れて行ってもらい
帰りも拾ってもらって と 都合のよいことを考えた
とにかく車がないと動きが取れないわけで
渡りに船、と都合よく考えてしまう

行きはよいよい・・・・
車で25分 11時40分ころ 
飯田に近い上郷というところのヤマダ電機でおろしてもらった
ストーブがないので買わなくてはならないから
実物を見ておきたい(買うのはアマゾン)
ウォークマンのケース=アマゾンより300円も安い♪
   と思ったら ☆のイエローだけ ない !!
ダイレクト録音用ケーブル アマゾンよりずっと高い
ストーブ(コロナ・ダイニチ・トヨトミ)のカタログと
ヘッドフォンのカタログだけ頂いてお店を出た

そこから家の方向に10分くらい歩けばジャスコがあるはず
ところが見つからない イオン があったけど
   ジャスコ=イオンなんて知らない!!!
入らないで もうちょっと先かな、と歩く
ない 
ため息をつきながら じゃ 平安堂(県内大手書店)にいくか・・ 
ない 見つからない
じゃ 
電動ノコの刃を買わなくちゃいけないからカインズに行こう
延延  延延 ひたすら進む 
途中草に足をとられて転倒 
何でつかないの? そんなに遠いの?
2時10分 友人が追いついて車に乗ったところがカインズの前
友人はカインズには寄ってくれなくて 
「用事ができたから、また今度来てあげるから」と家に向かう
電動ノコ・・・!!! 
松川町のホームセンターで下ろしてもらい
そこから歩いて帰ることにした
「特殊な品番ですが たまたまありました」で買えた
さて 1時間半以上はかかる
疲れてるから2時間かな  ボソッ
雨が降り始めていた

ひたすら足元だけを見て歩く
歩く 歩く しつこく歩く
1時間歩いて 村のコンビニにまだつかない 
ふと顔を上げると カインズの前
  なにが起きたのだろう
  どうしてカインズなの
  ちゃんと道なりに歩いたじゃないの
  どっこもくぐってないはず 
  だって だって・・・
どう考えても どこで回ったかわからない
最初からお店の出口が違ったのだろうか
狭いお店だし、知っているお店だし・・・
くやしい 悲しい 
天気が悪いから日の指す方向もわからなかった  
知っている道ではないので目印もない けど
  なんでカインズ

どっと疲れて販売機のミルク紅茶350ccを飲んだ
お昼は食べてないけど胸がいっぱいだ
それに止まると寒い 雨?汗かな?でびしょびしょだ
せっかくだからカインズに入ってストーブを見る
見たいのが一台もない

4時15分ころに電車があるはず
今日は予定じゃないから時刻表は持っていないけれど
歩いて戻るのはもう暗くて危険だで
3時間ではつかないだろう
駅・・・はどこじゃ 近いはず
 別の友人に道を教えてもらおうと電話したら 出ない
 さっきの友人には「迎えに来い!
  というみたいなのでかけない
確かカインズの隣のアピタの脇を入って 
10年くらい前に歩いた 思い出せ~~
歩いて10分くらいだけど30分ある
電車到着5分前に駅を発見
 なぜ発見できたか=やたら明るい一角があったから
 ひたすら蛍光灯に向かった 
 もう暗い
 や、暗いから見つかった 少しは運が向いてきたかな
山国は道路が一本しかないことが多い
見えていても行き着かない
でも、駅だもの 開けている可能性もある
以前来たときは地図を覚えてから来たので
周りなどまったく観察してない
歩って十字路に着いたらどの道を行く と覚える 
アピタの看板が黄色と黒で目立つから十字路で探す
帰りはその逆を行けばよくて 駅が見つからなかったっけ
・・なんでそこを思い出す?

とにかくひと駅だけど座って松川に着き村の通学バスで帰っった
当然家のそばで降りるつもり なのに
夜はどこで止まったかわからない
人が降りる場所でバスは止まってくれる
止まったのに誰も降りないからここが私の降りる場所
と 降りた 
すると 高校生が一人置くから来て降りた
少し歩いて そこが文化センターだと知る
・・・また歩くのか・・・
私が見えないのを知っている人だと 「まだだよ」と
言ってくれるが 今日は違った
10分ほど歩いてようやく家に着いた

5時10分
悔しいので友人に「今家に着いた」とメールしたが返事はない
あっても彼女は「そうですかご苦労様でした」に違いない 
それでも気楽に乗せてくれるから 友人なのだ
たまにひどい目にあうことには目をつぶる

出かける前に万歩計をゼロにあわせてよかった
3万歩 リセットを忘れない限りありえない数字をゲット
一日家にいると1000歩やっと
洗濯物を干すのに一枚ずつ洗濯機と物干しを往復して2千歩
東京往復で駅から高速までの往復も歩いたのに2万歩弱
七久保駅から家までは1時間で1万歩に届かない
上郷って遠いんだ 車で25分なのに
まともに(迷子にならないで)歩いて4時間半かかるようだ

明日は起き上がれるだろうか→全身筋肉痛


神経に命令する

2012年04月02日 00時48分16秒 | ☆の世界 運動
開けゴマ というと扉が開く
なんとも神経の通った岩だなぁ

若いころの知人に指の神経を切ってしまった人がいた
ピアノもよく弾くし困った様子も見たことがない
彼が車の運転をしているときに
ヘンに指が一本突っ立っているのに気が付いた

☆;あれ?指怪我したの?
彼;ずいぶん前にスパッと切っちゃって
  神経も切れて命令しないと動かない
☆;へぇ、命令すれば動くの?
彼;命令すれば普通に動くけど命令しないと伸びてる
☆;ショパンなんか弾くじゃない
彼;だから「動け!」って命令してる
☆;この指のたんびに?
彼;基本的にはね、
  ピアノは指全部に命令してるみたいなもんだから
  そんなに意識はしないけど 
  曲じゃなくてたたくだけだと伸びてるよ
☆;へぇ 困んない
彼;命令するのが当たり前になってるからね

後々私も目で同じことをしていると気が付いた
楽譜は見えないし鍵盤もロクに見えてないし
「これくらい開け」と命令して一オクターブを取る
「今弾いてるのはシャープが六つだから 白鍵はここだけ
そんな弾き方をしている  実に効率悪い
そうか、これが命令なんだ

音符と頭は直で結ばれるのが理想
運動と同じで目と指が一体化する
それができないとスピードにずれが生じるわけで
私はずれまくり
だから 完璧暗譜が必須になる
頭で覚えて指に連続で伝わるまで繰り返す

あああ 私の指の神経は全部切れてるのとおんなじかい??

目もたぶん耳も 先天的に壊れてると多機能障害になるんだねぇ
何でもそのせいにしちゃ・・・まずいよね


スキーシーズンおしまい

2012年02月22日 23時24分26秒 | ☆の世界 運動
すっかりスキーが気に入った☆ 
高いところからの直滑降は再度挑戦する気にはなれなかった
ソリと一緒の場所は端から端まで網羅した

カーブの練習では左にはかなり自由に曲がれるけど 右に曲がれない
平らだと円を描くはず スキー場ではそうは行かない
下手をすると後ろ向きに滑り降りる
今思うと 視力のない右には自分が思うほど体が曲がっていなかったのだと思う
自分のリスクを知らないから ひたすら下手だと思っていた

父の友人でスキーにはいつも一緒のおじさんがいた。
自分のスキーの前に3歳の子供を乗せ 山のてっぺんから下りてくる
それがとてもうらやましかったけど
父にはできないというので仕方がない 
それに☆はもう小学校高学年だ。
人のスキーには乗れない

一度 スキーを置いて 駅まで戻って動かない汽車を探検した
汽車の車輪は大きい けど どうして線路から落ちないんだろう
不思議××××××・・・・×
金属のものに触ると手袋が汚れるから 触らず我慢
次は汽車の中を そっとのぞいた
中にはストーブが炊いてあり 囲んでおしゃべりをしている声がする
入ってはいけないのかも知れない、と すぐ引っ込んだ

せっかく一人で探検したのに 
その日に限って 汽車を待つ間みんなで中に入った
待合室なのだそうだ 
こんなステキな待合室に なぜそれまで入らなかったんだろう
駅の中の切符売り場にも待合室があって いつもそっちで待っていた
聞いてみると 
いつも☆がなかなかすべるの止めなくて駅に着くのが遅いから
あったかい汽車のほうは満員になっている

あぁ そうですか


スキー最後のシーズンは小学校5年だったと思う

近所の男の子で同級生K君 
K;岩山にスキーに行こう
☆;道知らない
K;大丈夫 ちゃんととわかるから 
☆;行く

とがめられずに出てきたのだから学校は休みだろう
学校をサボったのではないことは確かだ

岩山までは家から2時間弱かかると思う

小学生二人はスキーを担いで急ぎ足で歩いた
岩山スキー場には数人しかいなかった
平日と思われる 教師の研修休日たったかもしれない
貸切のように自由にすべった

下が民家になっていて 策にぶつかる前に絶対止まらないといけない
そのあたりで何度も転んだけど 十分すぎるほど快適に過ごした
しばらくして もうちょっと上級用に移り
さらに遊ぶ
お日様は真横からさすようになって
二人は急いで帰ることにした
まもなく真っ暗になり K君の背中を必死で追いかけた

これは間違いなく叱られる かけてもいい

やっと家に着いたら
待ってました 怒鳴り声。
それでも私はいいほうだった。
K君は父親に殴られたとか

翌日 K君はニコニコしながら叱られたときの話をしてくれた
2人とも 遠足が満足だったので あまり後悔していない

でも、出かけたことしか覚えていないのはなぜだろう
きっと えらく叱られたもんだから
オプション部分を封印しっちゃったのかもしれない

その年を最後にスキーを卒業してしまった
身長が伸びたのに長いスキーが手に入らなかったから、というが
本当は それ以上スキーをさせると危険だからだろう
私自身も あまり未練がなかった

今度はスケートやりたいな


今さら スキーなど絶対できないだろう
身体を気使う恐怖心のほうが冒険心より上の位置にいるからだ
年をとるとこうなるのか、と 残念ではあるけど
骨折なんかした日には・・・・・

スキーへ行こう・1

2012年02月17日 18時10分55秒 | ☆の世界 運動
冬だ!雪だ!スキーに行こう!

小学校低学年のころ 朝起きると父が出かけるところだった
背丈より長いものを抱えている
テレビのない時代 本物を見て単語とつながる
「何事だろう」 と 興味を持ったら最後
心はスキー 山へと飛んでくのが☆ 
見つからないように出て行かない父が悪い

日曜日はお見送りする
そのうち ソリを抱えて連れてってもらう
行きたい 行きたい と 大騒ぎなどしない
いけなくても文句は言わない が 
親には十分 十二分 百分 伝わる らしい

スキーを持ったら箱に乗る
そういう決まりだったみたいだ
貨物列車に乗れた、と喜ぶのは☆くらいなモノだ
行きは込んでいる しゃがめればすいているほう
大人は行きから疲れた顔をしていた
ずーっと大人になってから この箱がコンテナという名だと知った

竜が森で下車
駅を出ると汽車がある
「この汽車は動かないんだよ」と父
じゃあ、と 安全な汽車のまん前に立ってみる
速く来いと呼ばれて 目の前の魅力的な汽車を後にした
少し歩くと食堂みたいなところに着いた
準備をして散る
☆は行動範囲を教えてもらい 一人で遊ぶ
初心者向けの場所はソリOKでかなりの傾斜と長さを楽しめる
ところどころ凸凹で ジャンプもある
何時浮き上がるかわからないので 
常に前かがみで乗っていないと衝撃がつらい
初めて飛んだときはソリだけ勝手になくなってしまった
その後探さなければならないことから
転んでも 行き先を目で追うことを知る
記憶にある限りでは
目で追うことを意識的にしたのはここが初めてだと思う
行き先、と言っても方向のことだけど。

そのうちにスキーがやってきた
ちょっと小さめの背丈ほど。
石鹸みたいなロウを塗って手入れをする
ついでに家中の障子。ふすまが異様にすべり
人が危険になり叱られる

スキー場は竜が森とクザカイがあって私は竜が森が好きだった
クザカイの初心者向けは雪けむりが立たないほど雪が硬く
つるつるで楽しくない
竜が森は雪と仲良くなれた
スキーはほぼ独学?・・・学んでない
立てば滑るのだから それ以上考えたこともない
誰かが体重を移すと曲がる、といえばやってみる
滑れるように教えよう などと末恐ろしいことをする大人などいない
どうしたらつれてこなくて済むか、のほうがよっぽど重要だ
当然☆をリフトにつれてってくれるなど考える人はいない

いちどだけ リフト入り口まで行ったことがある
そしてスキーで降りた
☆はご存知超弱視 画像は頭で処理するから初めてに超弱い
ひたすら直滑降 木のてっぺんが見える高さから
止まることもできずにまっすぐ飛ぶ
一点集中前しかない
ジャンプしなくて幸いだったんだろう
かなり下まで降りてきたところで他人と交差した
その人のスキーの前板上を身体に触れることなく通り抜けて
怒鳴られるけど 止まれず
食堂の近くでやっと転んだ 転べた
そんなこと 親に言えるわけがない
午後からは下のほうでおとなしくあぞぶいい子になった
    

屋根の氷

2012年02月11日 12時26分13秒 | ☆の世界 運動
今年は雪のニュースが異様に多い
大工さんが金槌をふりながら雪かきをしている姿をニュースで見て
私はノミも使ったよ、と懐かしく思い出した

雪は少ないけどしばれる(凍りつくような寒さ)ふるさと盛岡も
数年に一度は大雪に見舞われる
毎度不思議に思うのが道路のわだち
えっちらおっおっちら道路わきの雪を掻き分けて歩く私にの道しるべは
一本の 深くツルンとすべるとても危険なわだちだった
いったん落ちたら転び続けて迫る車から逃げるのに命がけだった
「何で同じところ(わだち)ばかり走るんだろう」と呪った
そして 車というものはいろんな形や大きさなのに
車の後が深く2本しかできないんだろう と思った (私には2本に見えた)
 歩道側だけ位置が決まっている なんて思いもしてない
 一本だけ全車両が通ったら そこだけ深いだろうから車は傾くのかな???
車のオナカで削られた平らなところを歩きたい と思った

☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*☆

我が家の屋根からトイの代わりにおしゃれな鎖が下がっていた
朝起きてみると鎖は氷の柱になっている
真ん中に芯のある氷柱だ 美しい
当然昼には解けるものだと思ったら 
その年は寒波も尋常じゃなくて溶けるどころか昼間でも太っていく
とうとう中の鎖が切れてしまった 
それもまた 珍しいという意味で見ごたえがあった

それくらいで済めばよかったのに

教室のある建物の北側一階の我部屋8畳は 元応接間
天井が布張りで壁はクリーム色 
ピアノを買ったときに明け渡してくれたお気に入りの部屋だ
見ると天井がぬれている
次に見たときは部屋の半分以上が水害にあっていた
ピアノの場所は水をかぶっていなかったので
すべての荷物をピアノの周りに移動し掃除する
乾くまでにどれほどかかったか記憶がないのが残念な気もする
原因は教室でストーブをつけると天井付近の雪が解けて水になり
積もりすぎた雪のために流れることなくまた凍る
天井と雪の間の水は隙間から下へ流れ出した
それがたまたま私の部屋だった
天井の水を一手に引き受けた私の部屋は
掃除で対応するしかないわけだ

居間も同じ状態に違いない 
教室とは別の建物で こっちの屋根は2・2年おきに
弟と屋根のペンキ塗りをしていたくらい危険でない傾斜
ほっとくわけに行かない、と 雪おろしをすることになった
はしごをかけて上がろうとすると 
屋根 氷 雪 と 3層構造になっている
氷は分厚く乗るわけに行かない 
危険を顧みない☆でもぞっとするほどすごい
ツララはない ツララになる前に凍り付いているらしい

さて ますますほっとけない
ふと思いつき 部屋に戻って調律の工具箱からノミを出して
カナヅチを探していたら 母が大きなノミを貸してくれた
防寒の重装備で再びでハシゴに上り 氷を割る
しばらく続けると(2時間くらい)水が出てきた
水が出たら雪が落ちるから部屋に入るように注意されていたので
即座に遠のく
後から 放ったままのハシゴを掘り出すのが大変だった 

ああ 若かった と つくづく思う
体力もさることながら、(われながら)気力がすごい

卓球バンザイ

2012年01月23日 00時18分45秒 | ☆の世界 運動
寄宿舎に入り驚いたことにひとつが 卓球だった
弱視の生徒たちは中学生くらいから
日曜など卓球を楽しむ
食堂の机(テーブル)は卓球台より細い
長さは たぶん 長い 
そして、 ありえない 真っ白
  食事をするにはいいけど 
  球 見えないだろが!

・・・・・・・・・・・・・・・
中学のとき 家族が卓球を教えてくれた
学習塾の我が家には机ならたくさんある
日曜日に並べ替えて少少凸凹の卓球台を作った
網もへらも買ってきてあって セットする
持ち方を教えてもらって丁寧に教えてくれた
我が家の(姉弟を含めた)先生方は教え方が上手い
 ☆はピンポン 姉はテーブルテニス と差をつけながら
要所要所をしっかり教えてくれる
ナニセ ちゃんと教えないとゲームにならない
超下手な相手ほどつまらないわけだから
チョイ下手くらいまでは面倒を見ないと自分たちが困る
だから何ごとも ちゃんと教えてくれる
そして、 準備と後片付けは 毎回全部やらせる

相手がいやになって出てきてくれなくなるまで
ワンシーズン日曜日 卓球に没頭した

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おかげで卓球ができるのだ!!
寄宿舎では最初からまともに仲間に入れた

視力は様様だけれども盲学校には間違いない
同格で勝負!
これが 同格 それ以上には絶対なれない
何でこんない上手いのよ!
テーブル白いのに

B;「☆さん Aは全色盲だから飛び切り速い球」
 解説;テーブルと同じ色の球は速ければぜんぜん見えない
A;「わざわざ教えなくてもいいだろう」ニコニコ
C;「Dは光に弱いからこの辺狙え」

相手のリスクは最大限に利用する
しかもおおっぴらだ
普通と違うのは騒がしい応援をしない
球の音が聞えるように 当たり前におとなしい

気がつけば ☆は生徒じゃない 仲間

・・・・・・・・・・
勤めてから 社員旅行先で卓球をしたとき
中上の位置でホクホクした
社会人ってけっこうできないんだ・ヒヒヒ。
・・・・・・・・・

☆は最初台にくっついて球を追っていた
少しでも近いほうがいいはずだから

台から離れて 体が自由なほうがずっと打ち易い
家族の誰が教えてくれたのだろう
ものすごく大切なことだと あとからわかった

台から離れればそれだけ全身の神経を使う
どうせ球は見えないから相手の動きを見ることになり
全身が目になるみたいだ
横跳びする球や超特急の球も時には見破れる

卓球を期に 見えるものを見るのではなく
全体を感じることを覚えた気がする
気がするだけかもしれない けど。

キャッチボール

2012年01月15日 23時46分33秒 | ☆の世界 運動
Nさんはとにかくプロ野球が好き
試合前からラジオをかけて聞く
同室だった1年間ですっかり野球に詳しくなった
部屋は4人部屋だけど 
猛烈野球ファンに引き込まれたのは私だけだった

野球など縁がないと思っていたので
ルールを全く知らない
もちろん選手も知らない
最初のころは 何が面白いのかわからなかった

おそらく アナウンサーにひかれたと思われる
感情豊かで場面が見えてくるようなアナウンスに
どんどん引かれ、覚えていった

☆は 王 堀内 高田 あたりが大好きになった
阪神の江夏が出ると 巨人が負けてもかまわない
戦中のラジオ放送の話などもあり
全部日本語の 当時のテープを流してくれたときなど
Nさんと笑いながら楽しんだ

卒業して家に帰り調律師をしていたころは
どこの家にもグローブがあった というくらい
ノーマルにキャッチボールは大人の遊びだった
   と 思われる
道を歩いていると 当たり前に見られる風景で
どういうわけか みんな上手く受け止めていた
☆はそれが不思議でしょうがなかった
あんな小さな玉を変に投げてもちゃんと受け止める
大人の男性は みんなすごい と 思った

家にもグローブがある ボールもある
ボールはものすごく難い
手にとっていじっていたら 当時高校生の弟が
黄色いテニスボールをだしてきて投げ方を教えてくれた
ストレートの持ち方 を 教わり
壁に向かって投げたボールが跳ね返って来たらをキャッチ
自分でなげるのでボールを目で追えるし
壁にぶつかる音も距離やスピードを教えてくれる
弟;ボールと手で受けるんじゃなくて
  ボールのほうに手を出すだけでいい
ホントだ ボーつが吸い込まれるように
グローブの手のないところにはまる
大感激で 足音に気がつかない

母;なにやってるの二人とも!!!!!

弟と顔をみあわせ 
「外に出ようか、ま、向こうが正しいから」
8畳の居間でやる遊びでは(どう考えても)ない 

しかし8畳でやったから覚えられたことは間違いない
足音に気をつけていれば、と 後悔しても
あとのまつりで 壁にあたるボールの音は
正体が知れたい上 母の耳に飛んでいくに違いない

外に出て キャッチボールをした
顔に向かって投げると落ちて丁度いい
投げる姿を見るのは 当たり前にできる
その後がまずい 耳で聞きたくなるのか
目をつぶってしまう
  見えなくても 絶対目を離すな
  卓球と同じかだら 
  範囲が決まっているから、
  見えるから
ようやっとボールを追えるようになって
受け止められるようになると変化球を教えてくれた
目の前でほんとうに曲がる
なんて面白いのだろう
これで野球ラジオ放送がもっと楽しくなった

大縄跳びは縄を追う

2011年09月02日 01時37分33秒 | ☆の世界 運動
小学生が大縄跳びをしていました
今の時代 何でも大会になるようで
足を引っ掛ける子は迷惑人間らしいです
勝つことだけが 学んだ証 なのでしょうか
別なところにも ステキな感動がある
と 教師自身が知らないのでしょうか
風が吹き抜けるような時代ですね


私☆は引っ掛けの名人であった
当然のごとく縄など見えない
それでもみんなと一緒に遊びたい

小学校に入りたてのころ
家の近くの神社では毎日のように
大勢で大縄跳びをした
いつもちゃんと入れてくれる
何しろ 人のやっていることは何でもしたい
何も考えずに数にあわせて飛べばいい
はずが いざ順番になると足がすくんでしまう
どうしても一歩遅くなって飛べない
数十人で飛ぶから毎回引っかかっても
前後の人以外にはそれほど迷惑じゃなかった
・・・と 無理に思い込みたい

誰か;☆さん、回る縄を見てごらん
縄は大空を泳いでいるようだ
誰か;今度は地面を見てごらん
縄は見えない
同じ場所が規則正しくパンパンなっている
誰か;縄が地面を打ったらすぐ真ん中まで出ておいで
   そしたら縄はゆっくり回ってまた来るから
   飛ぶ準備をして待ってて

☆・・ようし
   それ
   きた
   エイっ!
   やった!
   逃げなきゃ

大勢 飛べた!

縄が来たら飛ぶのではない
縄を追いかけて待つ
やった!極意習得だ! お調子者である
飛べたのはいいけど抜け方を知らない
大急ぎで夢中になって抜ける
誰か;そんなにあわてなくてもいいよ
   縄は空を飛んでくるんだから

こうなると☆は早い
真ん中でなくても飛べるし
正面からでも入れるようになった
地面だけを見つめてカウントすればよい
大勢で一緒に飛ぶ仲間にも入れてもらえた

それに引き換え
一人飛びは誰も教えてくれない
人を見て学ぶことを知らない時代で
腕を伸ばし縄を大きく回していた
大縄跳びをまわす要領だ
一回一回がものすごく時間を要する
ほかの人がポンポン飛べるのか不思議でならない
2重飛びはおろか 交差もバックも
当たり前にできない
未修得のまま盲学校高等部に入った

盲学校の体育の先生;☆!下手だなぁ
☆;?
先生;縄は短く持ってその場で飛ぶ
☆;ワッ、簡単に飛べる!!
先生;ひじも動かさないで
   手首を上下に動かすだけでいい
☆; えっ、まわさないの?
先生;縄が勝手に回るから
   それにしても極端に下手だな

盲学校は幼少からきちんと縄跳びを教える
周りを見ると 誰も彼も 
棒のようになって何百回も飛ぶ
動きに無駄がない
機械みたいだ
2重とびも交差も当たり前に飛んでいた
もちろんどこにでも不器用なのはいる
それでいいのだ
ほっとする

しばらくは休み時間は縄跳びの時間
しかし年季には勝てっこない 
積み重ねというものは恐ろしいものと知った

何でも覚えていれば役に立つものだ
不登校の小学生に縄跳びを教える機会があって
見てみると 
全員昔の☆そのままだ
腕をいっぱいに伸ばし大きく縄を回している
私と違って視力には問題がない
見て覚える機会がなかったのだろう

ちっと言うことを聞いてくれて
できなかった交差や2重とびも飛べた
散々楽しそうに飛んだ後
一人の子が
「私はこの方が飛びやすい」
と 腕を伸ばして飛びながら去っていった
それにつられて散らばる
「飽きた」と言えばいいのに

どうぞこっそり練習してくださいね

UFOフリツケレッスン

2010年07月06日 23時05分55秒 | ☆の世界 運動
7月4日の発表が無事終わった
UFOの解説DVDには疑問点が多い
若い人はこれでいいのかな
 
フリツケの解説って 動きを丁寧に説明するものだと信じていた
説明するから解説で DVDは解説だと思い込んでいた
フリツケマスターとは いいや、
DVDの世界になったときから 違ってしまったのだろう
コマ送りなんていうのがあるから かも知れない
 
どのシーンも思い出せるほど見た
「ショーバージョン」は観賞用
「ミラーバージョン」は覚えたら見ながら踊るのにとてもいい
難解がフリツケレッスンだ
 
マイクがUFOで ひらひらひら~~
 うんぬん なるほど
ハイ UFOポーズ 丁寧だ
 そうかそうか
 
で、やってみる
 えっ?ひらひらは右からだろうか それとも左から?
見直す ああ左からか
 ん?どこからもどるの?
また見直す 真正面で戻るのね
 
ここが難しいのよ 足を上げるんじゃなくて腰を上げるの
UFOポーズから右の腰を上げるの
 そうかそうか 右の腰が上がるのね
手を合わせて ここはみんなできてるから次
 知らん?? とばすな!!
ここはね 足が難しいの
ただステップを踏みながら膝をパンパンパン・・
どうにでもなれって感じで
 ??ステップ踏みながら膝はぶつからない
 ガニ股でステップ踏んでるのにどうして膝があうのよ!
  のちのち30年踊っている友人に聞いたら
  ステップなんて知らなかった 膝を閉じたり開いたり
 へっ!そんなもんでいいんかい・・
 
右手と右足が一緒って変じゃない 普通さ右手なら左足
 いやいや 体操だったら不思議じゃないよ
 ダク足の時代には私だって生まれてなかったけどね
・・・
信じられない ここは簡単 
70年代生きた人なら誰でもできる
 70年代生きてたけど わかんないよ 見せてえ
 顔じゃダメーー
 
ずーットこの調子
ここは簡単 ここはどうにでもなれ
解説してない わかんない
 
コマ送りと 繰り返しで 解説書を作るのにも苦労した
年を感じるって こういうことかな
 
おかげさまで かなり正確に覚えた つもり
音域があわないこともあって歌いながらは苦しくて
カラオケではなくCDプラスマイクにした
友人は歌いながら踊ったことはないから と 
早々と口パク宣言 
当日は練習しすぎの成果で 自然に歌が出てきて
次回はカラオケでもいいかも・・・
 
ああ つかれた  二人共通の感想でした
 
長らくそっぽを向いた☆ 小学校3年生に戻ります
マメにがんばろう

貼り付けの刑

2010年02月21日 19時30分14秒 | ☆の世界 運動
バラ線に突進する愚か者でも
一直線に走るのだ
・・・・・・・・
バラ線
 
忘れもしない小学3年のその日。
走るのが大好きな私は町内の友達と鬼ごっこをしていた。
 
好きだからと言って速いわけではない。
遅いほうでもなかったけれど 鬼にはなってしまう。
 
10数えてふと見るとそう遠くないところに二人いる。
見つけたー とまっすぐ突進
 
だめーーーーー!!!
友達の声がしたときにはすでに遅かった
バラ線に貼り付けの刑だ
 
おでこと鼻の下 足までずっとすっかり張り付いてしまった。
けっこう細かいバラ線で 細いからかんたんに取れる
まず手を取って 次に 顔を放す。
順番に外してすっかり取れたところで
友達のお父さんが来た、
身体中ポッチポッチ穴があいている
その子の家で薬を塗ってもらい
「強いね、泣かないね。」
などと誉められた
傷の絶えない私としては泣くほどではなかった。
鬼ごっこを続けようと思ったらダメだ。と止められた。
こんなのなんでもないと主張したが ダメ
その後もその場所で鬼ごっこができなくなってしまった。
いくらもう貼り付けにはならないと言っても
親からきつく禁止されたのだそうだ
せっかく楽しかったのに申し訳ない。
 
ふりかえって 学んだことがある
鬼の来るのをボケッと待っているわけがない
距離があるから安心して立っているのだ
見えない壁に気をつけよう 
 
キズは後から痛かった。
鼻と口の中間部分は深く刺さって硬くなり
何年も教訓のように残ってしまった。
 
私的には鬼ごっこ禁止より
とても気に入っていたAラインの肌色っぽいワンピース
穴が開いて着れなくなった
そっちのほうがよっぽどくやしい。

木登り 白樺

2010年01月17日 17時09分30秒 | ☆の世界 運動
観賞用の赤松のほかにも庭には木がある
・・・・・・・・・
  白樺
 
木なのに白いし、すべすべして感触がとても良い。
登りたくても最初の枝はずっと上だし
太すぎてへばりつくだけで上がれない
大きくなあれ、早く枝に手が届け
 
小学校3年のころ、最初の枝に指が届いた。
いける
 
毎日マイニチ学校から帰ると白樺にへばりついた。
とうとう4年のころには枝に手をかけられた。
へばりついて手をかけて
それから最初の分かれ目に上がれるようになるまで
ひたすら努力の日が続く
やっと最初の枝に登ったら
そこからは枝がいっぱいあって 
「待ってました」と迎えてくれた
ただただ上を見て登る
いくら登ってもまだ先があった。
ふと見下ろすと
 
わー、ウチが小さい。
 
枝はますます込んで登りやすい。
そのうちに、とてつもなく細い枝ばかりになって
身体の入る隙間もない 枝が込みすぎて下も見えない 
もしかして、ヤバイ・・と気が付いた
 
「節度を心得なければ 木登りそのものを禁止される」
 
二階の屋根より少々高いあたりまで降りたとき
父の声が聞こえた。
 
「そんな高いとこまで登ったら危ない」
 
(ホッ ここでよかった)
その後も時々行ける所まで登った
 
いつ頃かはよく覚えていないけれど 
マダマダ木登りが日常的だったころ
かなり遠くにあるマッチ工場が火事になった。
小学校では社会科の見学コースで お土産に
火薬の色が赤ではないマッチをもらえた
私は青いマッチで大満足した記憶がある。
友だちはピンクで それもほしかった・・懐かしいマッチ工場
当然ご近所、あっちこっちから人が出てきて
空を見あげた。遠くの空が赤くなっている。
「見えないね」と散っていった。
 
わり箸工場のときのように燃えているのだろうか
それ以上の火事だろう、燃えているのがマッチだ 
 
見たい
「野次馬」などという言葉は頭から消えている
ぐっとこらえて無事を祈るなどできない
すぐそばに白樺が立っている。
 
一旦部屋に入り顔を見せてからこっそり抜け出した。
どこにどう枝があるかすっかりわかっている。
どんどん登った。
ずっと上まで登り、火事を見る。
火そのものは見えなかったけれども
空が不気味に 赤く揺れている
風はそれほどない、それなのに空は 
濃くなり、薄くなり
赤くなり 黒くなり 時にはオレンジ色になる
火の粉が飛ぶのだろうか、グラデーションになて落ちていく
長時間はいられない 見つかってしまう。
 
いつもの枝に手をかけたとたん
ジジジーーー せみだ!
わかったのに飛び上がって両手を放す。
 
ストーン
ザザーー
 
枝が蜜で 高さがあったから命拾いをした。
手が触れた枝に必死でつかまり
ぶら下がった足を木にかけた。
一息ついて そろそろと降りた。
擦り傷はけっこうあったけれども 服は破けていない。
大丈夫見つからないですむ。
 
夜の木登りは それが最後だった。

箸工場の火事

2010年01月16日 13時18分34秒 | ☆の世界 運動
白樺の木登りの前に
・・・・・・・・
    火事
 
小学4年、4畳半の部屋に陣取っていた。
そこは台所に通ずる廊下みたいなところで個室ではない 
姉はとなりの3畳の納戸で 幾分個室らしさが上になる
廊下だからいつもきれいにしておかないと見られてしまう
机の引出しを開けてまでのぞくような不届きモノは
我が家にはいない。
変わりに、見えるところにおいてあるものは回覧自由だ
 
最高に不利な視覚障害は 
自分のものは見られるし、ほかのものは見えない
内緒ごとを机に広げてやっていると 
通りがかりにわかられてしまう
自分が見やすいように は、相手には もっと見やすい 
当然のように見えてしまうことから身を守ることも
社会人になる前に学ばなければならないことだ
 
というわけで ・うそだろう・
夜な夜なこっそり日記なぞを書いていた
 
ああ、一息
真夜中の空を眺める 
 
ボワーッ
 
急にオレンジ色の火柱が上がり当たりがあかるくなった。
火事だと気がつくのにどれくらいかかったかわからない
記憶にゆっくりと焼きついている
 
まず 明るくなった
そのあとに ボワーッと 音と同時に火柱が上がった
続いてパチパチとはねる音と火の粉
 
なんだろう と見とれた
次の瞬間 火事だと認識
世の中はまだ静かだ
すぐさま両親を起こして部屋にかけ戻ったころから
近所が騒がしくなった
 
家から直線で100メートルくらいのところに
割り箸の工場(こうば)があった。
工場と社宅が一体で同級生もいる
 
何しろ割り箸が山ほどあるのだから 
いつまでも火柱はなくならない
子供と年よりは となりの家の二階に集められ
そこからただただ見ていた
 
大人たちはせっせと屋根に飛んでくる火の粉を消している
・・・みんながそういっていたし、バケツの受け渡しや
火の粉の行方を知らせる声が聞こえた・・・ 
消防が水道を貸してくれ、と言ってくる
電気はどこもついていないから停電なのだろう
幸いなことに風が全くない日で
火の粉さえ消せば移ってくる心配はないようだ。
家財道具を持ち出す様子はない。
道をはさんだ向こう側は 工場と同じブロックだから
家の中では荷造りをしていたのかもしれない
 
翌朝夜明けと同時に現場を見に行った
近所はまるで静かだ 疲れたのだろう
私は興奮で寝ていない
 
一面の水 よく晴れて道路もカラカラなのに
長靴がほしいほど そこだけ大雨の後だった
 
焼け落ちた のだろうか 形はある
でも中身がない 墨のような真っ黒な空間が見える
誰かがピアノが落ちてる、と言っている
もっとも近づくことはできないので 人の話が主になる
たくさんの人が集まっていた
 
一度工場を見学したことはあるけれども
山のような箸しか覚えていない
何がなくなってしまったのか全くわからない。
人の話では、何しろ木材だから、きれいさっぱり
なにも残さずもえてしまった そうだ。
 
工場のすぐ隣の家のほうがたいへんそうに見える 
隅々まで水をかぶり後始末をしていた
 
「☆、朝から野次馬か?」
??? 野次馬 ってなに
「人の不幸を見に行く☆のような人のこと」
「だって 見たくないの?」
「ぐっとこらえるのが 人間として大事なことだ」
 
我が家族は みんな ぐっとこらえて いたのだろうか
 
私が見に行くことを止めないのは 未経験だから
姉は行ったのだろうか ちょっと気になった。

焼け出された同級生は常日頃から訓練が行き届いていて
ランドセルと翌日の服は枕もとに置いて寝る
それ以外は持ち出すひまがなかったそうだ。
 
工場は郊外に引越し 彼女も転校していった

木登り 梅

2010年01月15日 12時30分34秒 | ☆の世界 運動
屋根を見下ろす気分は最高
・・・・・・・・・・
    木登り
 
かなり幼少のころから木登りが大の得意
手が触れた枝をつかんでどんどん登る。
ぶら下がった枝で逆上がりをしてさらに上へ行った。
無茶ということも 無理ということも知らない
何しろ高いという感覚がない。
距離感がないとこんなときは役に立つ
いや、こんなときしか役に立たない
落ちれば怪我をするというのは 経験前にはわからない
たとえ頭で理解しても現実に怖くない。
落ちさえしなければ良いわけだ。
 
家は古い武家屋敷で梅の大木があった。
幼いころは父が枝にブランコをつくってくれてあそんだ
その枝にいつしか上がるようになり、
となりのオバサンの梅取りを手伝った。
 
となりのオバサンと書いたときはこのオバサンを言う
お花とお茶の大先生で ☆の人生に大きく影響した人物だ
 
となりのオバサンはほしい梅を見つけては
もっと先、もっと先 と細い枝の先の梅を取らせた
身体が安定しない細い枝でちゅうちょすると
「☆ちゃんは軽いから大丈夫 早く取れば折れないから」
この調子で大きな梅を持って帰った。
 
枝先から梅が消えているのを発見した母は
「となりのオバサンが梅取ってったのかしら」
「頼まれて私が取った。枝がね、ぐんと下がってね、
☆は得意に報告した。
「梅は折れやすいんだから 細い枝に登ったらダメ」
「となりのオバサンは明日も取ってっていったよ」
「大きな怪我もしないで育ったのに 
となりのオバサンのために危ないことしなくていい」
 
翌日はとなりのオバサンは梅取りをたのんでこなかった。
 
細い枝は登らない 変わりに上へ、上へ、と太い枝を行く
二階の屋根が全部見える!
「高いところってすばらしい」 感動した
☆は一直線だ 晴れていれば木登り 
しばらくは梅の木にひっついた
 
父;☆!
☆;お父さん、高いでしょう 二階の屋根が見えるよ
父;降りてきなさい
☆;はーい
父;梅は折れやすいから高いところまで登ってはダメだ
☆;ぜんぜんびくともしないよ
父;梅はしならないでポキッと折れるから危ない
 
父の言うことはぜったいだ
 
ならば 赤松がある
登ってください、と 地面から斜めに生えている
幼いころに、この木にはさわるなと言われている
もう大きいのだからいいだろう
 
手も足も服も 松ヤニでどうしようもない
髪の毛もずいぶんと切られてしまった
その日限りで赤松とは距離をおく
 
柿も何本かあったけれども 枝が細かく登れない
ぜったい登らないから禁止する必要がない
 
庭には太い、とても魅力的な白樺も立っていた。
      つづく

鉄棒 

2010年01月11日 13時01分55秒 | ☆の世界 運動
グルんとまわると世界も回る 
グルグルまわれば目もまわる
・・・・・・・・・・・
鉄棒
 
鉄棒は大の得意だった。
5歳で逆上がりが出来ていた。
3歳上の姉よりも早い。
 
鉄棒は握ったものだけのもの
一点集中型のがむしゃらタイプ
逆上がりが難しいと知る前に覚えた
ナンセ 我が家の先生(父親)教え方は上手い 
 
となりの学区の小学校には特別低い鉄棒があった。
ひまさえあればそちらに出かける。
得意なことには磨きがかかるものだ
 
おかげで小学校に入学して
鉄棒が得意な生徒が大勢いる中でも劣ることなく楽しめた。
 
ところが,みんなと同じように出来ないのがある。
 
どうしても怖い。
それは 鉄棒の棒に腰掛けて手を放す。
それだけのこと。
足をかけてぐるぐる回るのが出来ない子も
難なく腰掛けられるのに、どうしても出来ない
 
ほかは何でも出来るのに なぜできない?
 
 解説。
片目なので平衡感覚がおかしい
首はいつも片眼で正面を見るために曲がっている。
鉄棒にまっすぐ腰掛けるから 
現実社会では曲がってしまいバランスが取れない
 
自分の目で まっすぐ物を見る ことと
人から見て まっすぐ とは 別物である
両方教えるべきだと 大人たちに訴えたい。
 
悔しいな
2年になってもまだ出来ない。
悔しいな
 
小学校の向かいにある幼稚園にも鉄棒があった。
いやーな思い出ばかりの幼稚園だけど
そんなことは今はどうでもいい 鉄棒がある
 
日曜学校が終われば、午後には誰もいない
そう気がつくと さっそく出かけた。
 
学校の方は日直なる者がいて 
危ないことをしてると怒られてしまう。
わたしの場合は下手をすると 
鉄棒そのものを禁止にされる恐れがある。
小学2年でも心得ていた。
 
だから幼稚園でひそかに練習、である。
 
幼稚園の鉄棒は砂場と一緒にあった。
飛び降りると砂場に着地する。
 
鉄棒に腰掛けては飛び降りて感触を楽しんだ。
立派な体操選手 拍手が聞こえる つもり
もちろんしっかり鉄棒を握っている
 
もう大丈夫
 
なはず
 
鉄棒に両足をかけてくるっとまわって腰掛ける。
何ら変わりはない。
 
よーし
 
大丈夫 いける
 
空が見えた。薄曇りの青っぽい空
緑の枝が見えた
 
・・・・・・・・
気がつくと砂場にのびていた。
どのくらい気を失っていたのかわからない。
全身砂だらけだけど何ともない。
 
ああ 見つからなくて良かった。
 
大丈夫は自分で唱えても 裏切りのまじない