図書館で、きまぐれに探す本にはいろいろ当たりはずれがあります。
あくまで好みの問題ですが、読み始めて、もういい・・・と読むのをやめてしまう本も多いやーやです。
今日は読み始めて一気に読んでしまいました。
「わたしは今がいちばん幸せだよ」 エルマおばあさんケア日記
大塚敦子さん著のドキュメンタリー作品です。
著者は1996年12月、ワシントン州でエルマおばあさんの孫ブライアンと知り合い、その後、家族の家に
泊めてもらうことになります。エルマおばあさんは、その後1998年2月に多発性骨髄腫というがんの末期と告知を受けます。
孫のようにかわいがられた著者は死の瞬間までを、写真と文章で記録することをゆるされました。
9月自宅で亡くなる、その瞬間まで家族とともに、エルマおばあさんの看取りをした記録です。
85歳のエルマおばあさんは病気が進んで弱ってきても髪の手入れをおこたらない。
強い自立した女性である彼女は、生まれながらのレディーでもありました。
体調が回復すると残り時間のあまりないおばあさんは死への準備をはじめます。
意思決定が出来なくなった時の代行者を決め、
今まで受けていた化学療法を続けるかどうかを主治医に相談し化学療法を止め、在宅ホスピスを選択する。
アメリカのホスピスは、ナースや医師、ソーシャルワーカーなどで構成されるチームが、死に近づいた人の自宅を訪問し
最後まで在宅で過ごせるように手助けするような仕組みがあるとあった。
8月末、やりのこした「家族の歴史」を書く作業をエルマおばあさんはエネルギー全開でやっている。
家族のほうは、おばあさんが亡くなったあとのメモリアルパーティーの準備に忙しい。これも本人の望むことなのだ。
9月11日、自分で予想した日に1日違いでおばあさんは亡くなった。
読み始めてすぐから、このエルマおばあさんの自立した変え方に惹かれました。
なぜか、涙が溢れ、それでも読み進むうちにこんな終末期の終え方もあるのかと感動をおぼえました。
著者のことばには、
「わたしは今が一番幸せだよ」人生の最後をそんな言葉で締めくくったエルマおばあさんは、
よりよく死ぬとはどういうことかを教えてくれた。
おばあさんの家族は、どのように愛する人の旅立ちを見送るかを教えてくれた。
とありました。
読んでみようと思います
特別養護老人ホームにボランティアで行っています
色んな方を見て来ました 自分がどうあるべきかの勉強です
エルマおばあさんの様な自立した考えが出来る様にはならないかもですが せめて周りに迷惑は掛けたくないが一番の思いです
「死」は、いずれやって来ます。考えたく有りませんが、見つめなくてはならないと思っています。(s.t)
ですよね?
私も読んでいて途中でやめてしまう本の何と多い事か。
図書館で借りてきた本が良い本の場合購入することがあります。
限りませんね。
ひまわりさんは、色んな方を見てこられて、感じられると思います。
>せめて回りに迷惑はかけたくない<だれしも思いは同じのようです。
お読みになられたら、感想お聞かせくださいね。
かなわなくても、エルマおばあさんの終わり方を理想としたいです。
反対に、感動した本は手元に置きたいと思うことがありますね。