へるしーな日々

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ガンに生かされて

2012-04-19 23:22:22 | 読書

  「ガンに生かされて」 飯島夏樹著 新潮社発行を読みました。

2002年悪性の肝臓ガンを知らされる。そして2年後の2004年5月がんセンターで余命宣告を受ける。
最期を過ごす場所としてハワイを選び3ケ月後の移住、いよいよ2005年が明けようとしている。

本のはじめに、こうあった。
著者 飯島夏樹さんは妻と4人の子供と一家6人ででハワイにやってくる。
3ケ月後と、あるから8月ということになる。
そのときから最期のときまで書きたい・・・という意志をもって、亡くなる直前までの(正確には、2月23日まで)軌跡がエッセイ風に書かれている。

終末期になって、ぎりぎりの5日前まで腹水でおなかはパンパン、足も象の足のようにむくんでいても彼は書いていた。
救急車の費用を気にし、4人の子供たちのことを案じながら、

静かに苦しみつつ、時が訪れるのを待っていた。もう、自分の頑張りもこれくらいだろう。
そこで、よしっと決めた。
               ---生きるのに時があり、死ぬのに時がある。
                                        (2005.2.19)

感想など書けません。
この本のなかで、彼が言っている言葉で印象に残っているのをあげておきます。

○とりあえず、主治医にLIVING WIIL(尊厳死の宣言書)を渡した。

○今も終末期(ターミナル)なわけだから状況としては変わらないし、~~身体は悪化している
 けれど、、心に光が灯っているのといないのとでは、大きな違いだ。
  病気は辛いが、人を成長させてくれる点では見直すところもある。時に人を変える
 きっかけにさえなる力を持つようだ。

○今回不思議だったことが一つある。どこからともなく「のんびり、のんびり」という声が
 聞こえてきたことだ。(救急車でICUに運ばれた時)

○ある医者も言う、「やっぱり命は神の領域」だと。僕も命の問題は神の範疇で人間が
 手出しできる問題ではないと、この二年半の日々を通じて心からそう思う。

○病者はもろく、心が後ろ向きになりやすい。悲観的な心は骨を枯らす。
 いつも前向きでありたい。倒れるときも前に向かって倒れたい。
 今はゆっくり、ゆっくり、のんびり生きる。それが僕に与えれれた生き方のようである。


飯島夏樹さんは2005年2月28日にお亡くなりになられました。合掌

テレビで放映されたこともあり、ご存知の方も多いと思いますが、やーやはこの本を読むまで
知りませんでした。


 日記@BlogRanking お読みいただきありがとうございました


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (バジル)
2012-04-20 06:45:32
ありがとうございます。
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Unknown (ひまわり)
2012-04-20 18:20:32
何も言えない気持ちです
ただ 何故ハワイ?
やはり読んでみます
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バジルさんへ    (yumemiru)
2012-04-20 22:30:10
こんばんは、
お読みいただいてありがとうございました。
返信する
Unknown (Unknown)
2012-04-20 22:34:59
こんばんは、
プロのウインドサーファーということで、ハワイにも
何度も足を運んだことがあったようですよ。
ご覧くださりありがとうございます。
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ひまわりさんへ        (yumemiru)
2012-04-20 22:37:14
↑のコメントyumemiruが書いたものです。
あわてて、投稿してしまいました。
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