NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会まちづくりブログ

信州松代は自然が美しい真田十万石の城下町です。夢空間松代のまちと心を育てる会の動きを中心に松代の様子を載せていきます。

夢空間松代のまちと心を育てる会創立10周年

2011年06月19日 | まちづくり
夢空間松代のまちと心を育てる会はこの6月で10周年を迎えました。
10年の歩みと今後の展望をまとめました。


1、発足の経緯
①平成12年度長野市が松代地区中心市街地活性化基本計画「信州松代まるごと博物館構想」立案
②平成13年6月「信州松代まるごと博物館構想」実現に向けて住民有志100名で
  「夢空間松代のまちと心を育てる会」設立
2、地域の良いとこ探しワークショップ開催
→お宝探しツアーの開催へ
  ①武家屋敷地域のお庭拝見②町屋・まち並みウオッチング③寺町周辺7ケ寺巡り④松代学講座
※地域のお宝を発見し磨き上げて見える化し全国に発信
3、行政への提案からNPO法人化へ
  ①町屋ウオッチングから町並み保存を市長へ提案→国土交通省の街並環境整備事業の導入へ
②山寺常山邸活用提案ワークショップ6回にわたって開催
  →市所有の山寺常山邸の活用案を地元竹山町と市行政に提案
③平成14年6月NPO法人化へ
4、平成14年~16年、第一期松代イヤー「エコール・ド・まつしろ」へ参加協力
5、平成13年~21年、地域のお宝探して磨き上げ(保存活用)て全国発信
地域のお宝発見→磨き上げる→見える化する→まち歩きルートに組み込み観光資源として活かす
①町並み保存に向けて国の登録有形文化財推進運動展開
現在までに29箇所57件を登録、本物を残して松代の質を高め、町なかの文化財が点から面へ
広がり、「松代まるごと博物館構想」が実現化してきた。その過程で金箱邸解体の危機に際して
保存に向けたキャンペーンを展開し、地域挙げての保存の声が行政に届き、現在市所有し活用に
向けた取り組みを行っている。
②先人を活かしたまちづくりの推進
③民話を活かしたまちづくり(民話紙芝居づくり)
④案内看板等設置・まち歩きマップの作製・各種ガイドブックの発刊・HPによる松代情報発信
※各地区との交流ネットワークの確立 (神奈川大学・信大・清泉短大・各地から視察受け入れ)
6、平成20年~
第2期松代イヤー(2010松代イヤー実行委員会)に参画し、まちプロジェクトの中核を担う
旧町名復活キャンペーンや屋代線を使ったツアーや各種まち歩きツアー開催、
松代まち歩きセンター開設への取り組み
7、長野市から旧樋口家住宅運営管理受託(平成20年6月~)
8、まち歩きセンター開設に伴い管理運営を託される(平成20年10月~
9、松代観光推進機構への参加協力(平成21年5月30日~)
10、今後の展望
今後も「松代まるごと博物館構想」実現を目指して、松代に潜在するお宝を発見して磨き上げて
全国に発信し、松代ブランドを確立して100万人観光誘客を進め地域活性化を目指す。


松代文化財開発委員会

2011年06月04日 | 松代の文化財
長野市松代町には平成10年頃まで松代文化財開発委員会という組織があった。
松代の文化財保存に取り組んできた人々が
松代にある文化財の保存と開発を進めていくために
組織したもので有識者で組織され、
保存していくべき松代の文化財を整理し
その保存と開発について研究し
行政に提言してきた。
行政もこの組織と協働しながら
松代の文化財の保存開発を図ってきた。
しかしながら2004年松代城の整備復元された
のを受けてこの組織も役割を終えたとし、
解散して残余財産を2004実行委員会へ寄付し
薪能の開催経費の一部とした。
その後、長野市は
真田邸、樋口邸、前島邸の修復公開を行い
現在、金箱邸の修復公開に向けて
その取り組みを進めているところだ。
今後の松代の文化財保存開発を考えていった時に
かつてのような松代文化財開発委員会と同様な
組織が松代に存在していないのは
松代の文化財保存開発に取って大変痛手である。
松代地区住民自治協議会の中に
かつてのような文化財保護に見識のある有識者を
そろえた松代文化財開発委員会の再興を願う。




合併で埋没しがちな地域を元気にするために

2011年06月04日 | まちづくり
このところ松代のまちづくり研究の為に
大学や短大からの訪問が続いています。
6月3日には長野大学から前川ゼミの学生さんが
教授とともにNPO夢空間事務局を訪ねてくださいました。
出身の望月町に伝わる馬「望月駒」を
題材にした町おこしを提案していきたいとのことで
松代の町づくりをヒントにしたいとのことで
訪ねてみえました。
NPO夢空間を中心とした松代のまちづくりの
歩みを話した後、
望月駒を活かしてどう展開していったらいいか検討しました。
①歴史を学ぶ学習会の開催
地域の歴史を学ぶ中で今後のまちづくりを考える
②望月駒の講演会・シンポジウムの開催、
(専門家から学ぶ、地域の人々に知ってもらう、理解を深める、理解者を増やす、仲間を増やす
講演録・シンポジウム記録を冊子化して問題意識の共有化を図る)
③望月駒現場を訪ねて関係者のお話を聞く会を開く
(現場を見る事によって理解を深める、理解者を増やす、仲間を増やす)
④映像などインターネットを通じて全国発信し、ネットワークを築く
⑤案内看板などをまちなかに設置して望月駒の見える化を図る
など具体的な提案をしました。

平成の市町村合併で埋没してしてしまっている地域を元気にするには
地域の歴史を学び、地域のアイデンティティ-を確認していく取り組みが必要だ。