9/23(金)くもり、22℃。ツレアイと一泊二日で津軽に出かけました。お目当ては五所川原の立佞武多(たちねぶた)と陸奥鶴田の鶴の舞橋です。どちらにもわくわく感動しました。たわわに実ったりんご畑も素敵です。
大宮発06:58の新幹線はやぶさ1号で新青森には09:50に着きました。乗り継ぎの奥羽本線と五能線の都合で新青森駅で1時間くらい待ちます。明日の帰りは寸刻みのスケジュールなのでおみやげは先にここで調達します。駅にはおなじみの青森ねぶたや弘前ねぷた、そしてこれから向かう五所河原の立佞武多が縮小サイズで飾られていました。
こうしたねぶたが実際には巨大なサイズで引き回されます。大変な迫力だと思います。駅には棟方志功の版画もありました。観光に力を入れているのがよく伝わってきます。
10:45発の奥羽本線に乗って、川部駅で五能線に乗り換えます。最近はたんぼアートが盛んですが「嵐が丘」まであるんですね!
五能線に乗り換えた川部駅も、たんぼアート「えびすだいこく」が描かれていました。
五能線は東能代からここ終点の川部まで、開通50周年ですって。
ここからの沿線にはりんご畑が多くあります。収穫をひかえた稲とその先には津軽富士、岩木山が美しい稜線を見せています。
五所河原駅には12:08到着です。
津軽鉄道はここから太宰治の生地、金木町につなぎます。今回は電車を見るだけです。
五所川原の地図です。歩いたのは駅から岩木川の手前を数キロです。
ところで最初にマンホールを御覧いただきましょう。なぜ龍なのか?分かりませんでした。
これは虫追いの伝統行事に由来しています。頭は龍で体は蛇、蛇の胴体は稲わらで造ったようです。虫追いは各地で行われていましたが、メジャーな遺産としては五所河原と数か所の自治体にだけ残っているようです。花菖蒲の美しい菊が丘公園の入り口にも木彫りのりりしい姿を見せていました。
公園の端に平山家住宅があります。代々の庄屋で200年以上も前の屋敷は国の重要文化財として保存されています。
津軽地方の上層農民の生活様式が残されているとありましたが、お金持ちのお屋敷です。左手後方に見える赤い屋根の建物は格式の高いお客様を迎える別棟のようです。母屋の右手は岩手の南部曲がり屋のように馬が同居します。雪深い寒い土地ですから農耕用の馬は大切に扱われていました。
こちらは別棟の室内です。10畳敷の部屋に手の込んだ細工の欄間など贅がつくされています。
こちらから岩木川に沿って駅に引き返しました。今年は天候のせいかきのこがあちらこちらでたくさん出ています。
きのこ好きなあたしにはたまりませんが、焦点をあわせるのに這いつくばって苦労します。ツレアイはすたすた先に行ってしまうし、、、。野アザミとガマの穂も見つけました。
岩木川に架かる橋にも虫追いの龍がいます。こちらではやはりメジャーな行事なんですね。
土手をしばらく歩くと右手に八幡宮がありました。駅には五所河原は岩木川が曲がりくねって五箇所に河原ができたのが地名の由来とありましたが、ここ八幡宮には地名発祥の地の碑と由来の説明板がありました。
五所河原のシンボル立佞武多(たちねぶた)の常設展示館というか出陣基地でもある館に来ました。高さ23m、重さ20t以上というねぶたは圧巻です。「やってまえ」の掛け声とともにここから繰り出します。
4階までエレベーターで上って、スロープを下りながら立佞武多を堪能する仕掛けです。ビルの一角が解放される構造で、祭りの際にはここから出陣します。それにしても、もの凄い迫力です。
ねぶたをバックに写真を撮ろうとしてもうまくいきません。巨大すぎます。ゴジラと記念撮影するようなものです。
立佞武多は毎年1体造られます。展示してあるものは一昨年のものから3体です。一体ずつ新旧交代されるそうです。裏側から見ても手の込んだ造りです。
製造工程や仕組みも見られますが、ただもう圧倒されっぱなしでした。
おみやげの金魚ねぶたを見るとなぜかほっとします。
明日はここで青森の各市のお祭りが集合開催されるそうで準備していました。八戸市の山車も豪華な飾りつけをしている最中でした。リアルですがみんな人形です。
近くにある太宰治の「思い出の蔵」に立ち寄りました。幼少期に育てられた叔母きゑ宅の蔵を再現したそうです。家紋は鶴丸なんですね。
こちらでは明日の旅程を考えるとよい温泉旅館がありませんでした。ビジネスホテルに泊まります。全く期待していなかったのですが、夕食は「うにとほたての貝殻焼き」の卵とじ、お刺身、天ぷら、地酒はデキャンターで供されるなどうれしい誤算でした。ホテルは数年前に温泉も掘り当てました。地元の人が通ってくる温泉にも入れました。さあ、明日は岩木山は晴れるといいな。