9/24(土)、晴れ、25℃。今日は五所川原の隣の陸奥鶴田駅から丹頂鶴の飛来する富士見湖まで歩きます。鶴の舞橋の絶景ポイントで頂上まで晴れた津軽富士(岩木山)の写真は撮れるのでしょうか。
今回の旅行の発端はこの1枚のポスターでした。吉永小百合さんのポスターにあこがれてつい出かけてしまいます。ツレアイは白いカーディガンは持ったかと、吉永さんと同じポーズで写真を撮る気が満々です。(笑)
ホテルの8階で朝食をとっていたときには、窓の向こうに岩木山は頂上まではっきりと見えました。
陸奥鶴田は五所川原駅のお隣です。08:02発08:08着です。五能線は本数が少ないのでこんな時間で移動します。
駅舎も羽を拡げた丹頂鶴を模したおしゃれなデザインです。郵便ポストの上にも鶴のモニュメントがありました。
駅前の広場にもさまざまに意匠を凝らした鶴が配されていました。ガラスの鶴を透いた光で歩道に鶴を見せるなんておしゃれな演出ですよね。
街燈は電灯ではなくてガス灯です。実際に火をともすことはあるのでしょうか。
2羽の丹頂鶴が恋を鳴き交わすモニュメント、青い空に映えて素敵です。マンホールも鶴と舞橋でした。
駅前の歩道の街路樹は松です。歩道の敷石にも鶴の意匠が凝らされています。裕福な町なんですね。
今日歩く地図はこちらです。岩木川を渡って鶴の舞橋まで、帰りはバスかタクシーを使います。
町役場の先で岩木川を渡ります。途中で立ち寄るところもないのでひたすら歩きます。岩木山には雲がかかってしまいました。
りんご畑が多い土地です。真っ赤なのはジョナゴールドだと教えてもらいました。下には銀色のシートが張ってあり、リンゴに万遍なく日差しがあたるようにしています。畑には色もさまざまな種類のリンゴが植えられています。収穫時期を調整する理由もあるそうですが、土地の人も種類がわからないと笑っていました。この時期は完熟したジュースやジャム用のリンゴが出荷最盛期でした。ブドウも栽培されています。スチューベンという高級品種だそうです。
岩木山を眺めながら歩きます。道を歩くのは私たち二人だけです。
廃校になった小学校が右手にありました。NHK大河ドラマ「いのち」のロケで使われたそうです。校舎をそのままに歴史文化伝承館となっています。
懐かしい教室、階段には踊り場があって、そして必ず踊り場には鏡がありました。決してそこで振り返って鏡を見てはいけないというこわい学校の怪談がどこにもありましたよね。
野ぶどうがあちこちで実をつけていました。
リンゴ畑を過ぎて、そうしてようやく津軽富士見湖に到着です。正しくは農業用に作られた「廻堰大溜池(めぐりぜきおおためいけ)」です。
土手の堤を鶴の舞橋に向かって歩きます。岩木山のてっぺんは雲のなかです。鶴の舞橋の絶景をご堪能ください。
平成6年7月に開通した橋は全長300mで日本一長い木の橋だそうです。青森県産のヒバの木を使った3連の太鼓橋です。橋を渡り切った反対側から見る景色も素敵でした。
眺める位置によっては、空と湖面との境界がなく、まるで宙に浮かんでいるようにも見えます。
ここでもキノコは健在でした。気が付くとたくさんあります。
富士見湖パークでおにぎりの代わりに白桃のソフトアイスクリームを食べました。あたしはパスしましたがツレアイは階段を登って六角堂まで行ってきました。
鳥居のうえに鶴や鳩、からすが付いていたと、そして狛犬ではなくて左右に龍があったと話してくれました。
鶴の里ふるさと館に行きました。古民家です。
立派な佇まいです。雪に耐えるためか、梁や柱も太くて頑丈そうです。パークに引き返して帰ります。橋の手前の岸辺にはダイサギがずっと行きも帰りも動かずにいました。
帰りのタクシーで運転手さんに今朝のホテルで出された実まで赤いリンゴジュースの話をしました。原種に近いリンゴは実も赤いそうです。アセロラみたいに酸っぱかったというと、リンゴジュースはブレンドして飲むものだとのことです。地元ではストレート品種のジュースは飲まれないようでした。駅についてメータとおりに支払おうとすると1,000円でいいといいます。9月末まではその料金なのだそうです。駅でコインロッカーを開けると、コインが返却されました。なんだか得した気分になります。それだけ観光に力を入れているのですね。せっかくだからお土産でも買って還元しようとしても、駅には売店もないし、近くには商店もないのでした。待合室で丹頂鶴のねぶた?を眺め、五能線で帰りました。