占いの仕事を始めた頃、スタートは鴨川沿いの路上でした。
市内の他の場所へ行ったり、電車で大阪まで行ったりもして
ましたが主に京都で、三条大橋から四条大橋の、橋のたもと
に折りたたみ式の机と椅子を置いてやっていました。
そういえば京友禅の仕事をやめて似顔絵の仕事に移行した時
も、二年坂の集合店舗の中のお店の一角で出させてもらって
いた事の他に路上でもやってました。
何か新しく始めようという時、出来るだけお金をかけずにや
るのは大事かなと思っているので。
最初にかけてしまうとそれを回収するまではマイナスなわけ
でテンション上がらないので。
最初がゼロに近ければ少しでもお客様が来てくださったなら
その分はすぐプラスになります。
いけそうだなという手応えを感じてから次のステップを考え
てもいいし、路上でやりながら空いた時間に場所を探す事も
出来ます。
今の時代、以前よりそういう事に対して厳しくなってきたの
で昔よりやりにくいかもしれないですが、それでも路上で物
を売っている人、似顔絵をやっている人、音楽を演奏してい
る人など見かけるし占いも昔よりかなり減ったもののまだ見
かけます。
私がやっていた頃は今よりそれが当たり前に多かったので、
もっとやりやすかったのはありますが・・・
路上で一番大変なのが天候の悪い時です。
天気予報は毎日チェックしていました。
雨なら諦めるしかないので。
風の強い時は、タロットカードが飛ぶのでそれをどうするか
も問題で、数が多いと飛びやすいのでそこ頃は大アルカナの
みでやっていました。
一枚でも欠けると使えなくなり、また買わないといけないの
で。
石の綺麗なのを拾ってきて磨いて、それで押さえたりと、い
ろいろ工夫してました。
強風の時はカードだけでなく折りたたみ式で軽い椅子や机ま
で倒れるわ飛びそうになるわで、紐に石を結びつけてそれで
固定したりいろいろやってました。
「誰の許可を得てここでやっている?」と言って来られる人
がいたり警察から言われたり、何かと起きますが、言われた
らゆっくり片付けて帰るふりをして隣の橋まで移動してまた
広げたり・・負けずにやっていました。
勝手に店舗を構えたりしたら犯罪ですが移動の場合微妙な線
のようで、逮捕されるほどの犯罪ではないので。
春頃から虫が増えてきて特に夕方になると大変で、夏になっ
てくるとそれだけでなく蚊もプラスされます。
そして昼間は恐ろしく暑いし、真夏なら日が落ちた後も蒸し
暑いです。
冬は虫は少ないかわりに凍える寒さです。
暗くなってからの照明もいるので、懐中電灯、ランタンなど
いろいろ試していました。
蝋燭は雰囲気出るけど風ですぐ消えます。
気候のいい時はとても気持ち良く出来ますが京都は夏と冬し
かないんじゃないかという気候なので暑さ寒さには悩まされ
ます。
その頃のお客様が店舗になってから来て下さった事もあり、
とても嬉しい事です。
「やっと屋根のあるとこに移動できました」と言うと一緒に
喜んでくださいました。
占いの仕事中心に移行し始めたのは三十代半ばで、二十代の
若者ではなかったので、体力的にも暑さ寒さはこたえるし、
その年齢でまだこういう事をやっているのかと言われる事も
ありましたが、けっこう楽しい事もありました。
もし占いを仕事としてスタートするのがもっと遅かったとし
ても、やっぱり同じようにやっていたと思います。
それがあるからこそ店舗になった時の喜びは大きかったし、
今も、雨が降っても仕事が出来るとか風が強くても気にしな
くていいとか、冷暖房まであるという事を思うとものすごく
幸せな気持ちになり、多少のマイナスな事が起きようがこの
環境がある事を思うと何でもないという気がします。
自営業にこれから移行していく人で路上ではやりたくないと
いう人は、フリーマーケットなどでの出店からスタートする
といいかもしれません。
☆お客様に感謝します。
本日土曜日明日日曜日はご予約満了で受付終了しました。
ありがとうございます。
水曜日で定休日、他は今月29日は店は休みです。
占いに関しては「占いのご予約について」という記事
をご確認ください。
ネットからのご予約は✖️印がネットからの予約あり、
空白のところはそれ以外のラインや電話でのご予約
があり、こちらで消してます。
◻️が空き時間です。
自動返信メールが届かない事がたまにありますが、
完了を押した後「予約完了」と出ればご予約確定して
おります。