なのでどの歌も世代を謳っていると言えなくもなく、ここでは特にその傾向が強い歌を7つ紹介します。
まずは私が中学生の頃に一番流行ったアーティスト、ミスチルから「ラララ」を挙げます。
ここでは「次の世代に何が残せるだろう?」と唄われており、「ラララ」が残せたら善いと結んでおります。
次にやはり中学生の頃に一番流行った洋楽、Mr. Big から「Seven Impossible Days」を挙げます。
ここでは「人々はみんな out of mind (頭ブッ飛び)で話してる」と唄われ、そんな世代を元気に讚美しております。
続いて中島みゆきのデビューアルバムから、ファーストナンバーの「あぶな坂」を挙げます。
みゆきと言えば「時代」や「世情」や「ローリングエイジ」などがもろ世代を唄っていますが、それがいかに「あやうい世代」だったかは「あぶな坂」が特によく表現していると思います。
「団塊の世代」の若き日は荒れに荒れ、そこから彼女は「歌姫」に育ちました。
「世代の歌」と言えば The Who の「My Generation」も外せません。
パンクロックの元祖ザフーの初期の勢いが感じられ、日本でも YUI やバックナンバーがカバーしており、世代を超えた若者の「反抗の歌」と成っています。
日本で「世代を超えた歌」と言えば、河島英五の「時代おくれ」が挙げられます。
団塊世代の彼の渋い歌は団塊ジュニアの私達に特別な響きを与えてくれ、その熱く短い人生にリスペクト(敬意)を持ちます。
中国でも勿論「世代の歌」は流行っており、一番売れたのは朴樹(フーシュー)の「我去2000年」です。
これはアルバムのタイトル曲で、このアルバムは全体としても見事に中国の「同世代」を謳い上げております。
彼は私より8才年上ですが、都会出身で田舎に移住して、農業と芸術に生きている姿勢には特別な共感を懐きます。
最後はフォークソングで締めたいと思い、フォークの女王ジョーン・バエズから「Pal of Mine (私の親友)」を挙げます。
これは作詞作曲の年代が不明のトラディショナル-ソングで、バエズが現代に蘇らせた可愛いラブソングです。
現代のラブソングとは一味違う「年代物ワインの様な味わい」(バエズは自らをこう評している)で、遠い世代と経(つな)がるコトが出来ます。
因みに物語のパル(アッシュル-ナツィルパル2世)はここから取っており、彼は古代世界の征服王として名を残していますが、「Say」では可愛いゲイの王として幸福な生涯を全うします。