一方「自殺するな」はクィーンの隠れた名曲で、フレディ-マーキュリーはこうした力強い「生の賛歌」を沢山歌いましたが、ボウイより25才も早くこの世を去ってしまいました。
この2人は同じ「いかれる若者達」の時代に活躍し、共にゲイの気質を持っていたコトでも知られております。
この気質は、女性の心が解るという点でアーティストには計り知れない利点となり、それが苦手な私には羨ましい限りです。
しかしそれを知ろうとする努力はしている積もりで、ボウイが何故ここまで女性に人気なのかは解る気がします。
それは簡単に言えば「共感を示す」というコトで、女性はセロトニン神経が男性の半分しか無いので不安になり易く、逆に共感する脳神経の働き(右脳と左脳の結合)が発達しているので、「共感の美学」を持っているとされます。
男性は「決断の美学」を持っているとされ、これは思い切った仕事を進める上で欠かせないモノですが、時に思いっ切り失敗するコトもあるので、現代では女性が人類をリードした方が善い気がします。
まあ、両者の良い点を活かすのが発展のカギと言え、お互いに助け合える関係を築いて行くべきでしょう。
この点で世界にはまだ「戦国時代」の国が幾つか存在し、そこでは男性が女性を支配してしまっているので、今「大河ドラマ」でやってる戦国モノの「鎌倉殿の13人」も、現代的な意味を持つかと思います。
この「13人」はまだ登場し切っておりませんが、物語の流れからそこでは女性が重要な役割を果たすと思われ、観客の想像力を掻き立てる上手い題名だと思います。
ついでに期待しているのは「義経の末路」についてで、北海道には義経の足跡が多く残っており、義経がアイヌの人々に「南無妙法蓮華経」を伝授したという伝説もあります。(実際にアイヌの間で流行った)
黒澤明も「虎の尾を踏む男たち」という映画で北へ落ち延びる義経を描いており、このテーマは三谷幸喜さんならば面白く描いてくれるだろうと期待しています。
話を「スーイサイド」に持って行きますと、これは大部分がうつ病とセットになっている問題です。
うつ病はセロトニン神経の機能停止により、化学的な治療法と、より優れた栄養的な治療法が確立されております。
化学療法は肥満(過食)や無気力などの副作用があり、これを気力で乗り越えるのは難しいように観えます。
一方栄養療法はセロトニン神経を元気にするので、副作用どころか仕事をバリバリとこなせるようになります。
こうした治療法の大変革は、医療現場では遅々として進まないのが現状で、それは医療従事者の栄養リテラシーの低さに問題があるとされています。
しかし私は今の精神医療現場の荒廃を一概に批判するつもりはなく(大変な現場です)、一昔前までデンパチにより脳を破壊するコトで自殺を防止していた時代から比べれば、だいぶ進歩して来ていると言えます。
しかし薬では精神疾患を慢性化させるだけなので、根本的な栄養治療はどうしても必要となります。
これについては「精神栄養学」という学問が近年急速に発展して来ており、必ずやうつ病と精神医療は暗闇のトンネルを抜けられると信じております。
最後に話をボウイとクィーンに戻しますと、こうした破天荒なロッカーが実在して世界的な人気を博したコトは、人類社会に多様性と寛容性をもたらしました。
人間の精神はこんなにも自由に創造性を発揮できるのかと多くの人が驚かされ、その「妙なる命」を知って僅かでも自分に取り入れられたならば、それは「精神の栄養」を得たと言えるでしょう。