この「永遠の絆」は広大な宇宙に拡がっており、無数の「生命の輪」を生んでいるコトは確実とされ、その「壊れない輪」の柱軸である微生物がキリスト教文化圏では「精霊」と呼ばれて来たコトも語りました。
それは更に物語として、精霊(微生物)を操る女たちが「魔女」とされ処刑されながらも、「輪は壊れない」力を発揮して現代ヨーロッパ農業の有機的発展に大きく寄与した… と描けます。
さてここで、前回では6つの三位一体しか挙げられなかったので、キリを良くするタメに7つ目の三位一体を挙げて補完したいと思います。
ラストは人間界の三位一体を挙げるのが筋かと思いますが、果してそこに「永遠の絆」と呼べる程のモノは在るのか、もし在るとしたらそれは物語でしか語れない気が致します。
わたしはこれまでに、「自由思想・共産思想・神権思想」の三位一体を物語り、それは「民主主義・独裁主義・宗教主義」の間で繰り広げられるサーガ(闘いの叙事詩)として描いて、その3つの陣営を代表する国として「アメリカ・中国・インド」を柱軸に挙げました。
わたしは明らかに「第3の軸」に傾いている者ですが、「自由思想」の国に育ち「民主主義」を信じているので、「神権思想」や「独裁主義」には反対の立場です。
しかしそうした「問題のある国々」こそ、興味深いサーガを産む源泉だとも思えるので、感謝して描こうと思います。
それは「神と悪魔の闘い」と云った単純な筋書きのサーガですが、わたしはそれに「自然科学の進歩」というテーマをかけ合せるコトで、新しい文学的記念碑を打ち立てたいと思う者です。
その物語の主人公として、近現代と超古代と近未来に転生する女性トゥルク(転生活仏)を描いて来ましたが、今回ロード秀祥(しゅうしゃん)のバルドゥ(涅槃)を描くに当たって、いよいよトゥルクの「精霊を操る女」としての奥義を描くべき時に差しかかりました。
イントロが長くなったので今回は前置きまでにしますが、「精霊を操る女」は「三位一体の輪」を強める働きをし、それは彼女の中の「壊れない輪」が「永遠の絆」として拡がって行くコトを意味します。
こうしたマジカルなヒーリングの描写は、アニメやゲームの世界では当たり前に描かれていますが、それを純文学のフィールドで描くのはかなりの難関と言えます。
それは即ちキリストの再臨を描くコトであり、「統一教会」や「エホバの証人」などの遅れた「メサイア理論」を補完するモノでもありますが、わたしはそれを宗教の枠を超えた、科学と芸術の融合として描こうと思っています。