真の動物福祉牧場を目指して

117. 長老(アデ)の教え

 今回はいきなり物語から入らせて貰います。
 長老アデは100歳近い優樹(ユーシュー)女性のドンで、優樹の男達2万人が押し込まれて消された絶滅収容所に、行善(シンシャン)と共に乗り込んで行きました。

 彼女は収容所ではオンリーワンの女性として大きな役割を果たし、ハンガーストライキのラストまで生き続けます。
 その最期は特別な栄光に包まれたモノにしたく、自分の孫や子供達を率い励まして、畏れを持たずにバルドゥの試練へ望んで行きます。

 ここで少しチベット社会についておさらいしますと、どの国でもある「男 vs 女」の闘いをチベットではユニークな方法で調停しており、それは男がお寺で権威を握り外交や神事などを担当するのに対して、女は村で権威を握って俗世間のコトを担い、そうした役割分担によって「バトル オブ セックス」(映画の題名)を治めて来ました。

 アデはそうした優樹の実生活に於けるドンで、彼女の生活の知恵はこれから地上で最も厳しい土地で暮らすコトになる中国人にとって、決して軽んずべきモノではないハズです。

 優樹収容所では所長の王全国(ワン-チェングオ)の命令により、看守たちは皆アデの授業に出席させられ、そこで法王行善の通訳により「長老の教え」を受けます。

 その内容としては、「ホオポノポノ」という南洋諸島の教えをフィーチャーしたいと思います。
 これは、「I'm sorry」「please forgive me」「thank you」「I love you」と言葉にする教えで、人民解放軍の兵士達はこれをチベット語で言えるようになります。

 この言葉は、男達を奪われた女達に対して語られ、彼女たちは中国人兵士の妻にさせられるのですが、そこに許しと愛情が生まれるコトをアデは祈りつつ、盛大なバルドゥ祭(葬式)に感謝して逝きます。


 
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