真の動物福祉牧場を目指して

介護職 明るさこそが 求められ 人を許せる 才覚磨ける

私は東京で介護職を五年程やり、10カ所余りの現場を経験しました。
それらをやった順番に挙げますと、知人(民宿の常連さん)が開いた障害児のケアホーム。 地元の戸山ハイツ(新宿区)でのホームヘルパー。 認知症のグループホーム。 精神疾患者の自立支援施設。 重度心身障害者施設。 大型複合施設での特養、老健、送迎ドライバー、 デイケア。 広域の夜間ホームヘルパー。 となります。

こうした色々な現場のある介護職ですが、どれも人から必要とされる仕事で、普通のサービス業よりもずっとやりがいは有り、究極のサービス業と言っても善いと思ってます。

よく究極のサービス業は医療だと言われ、確かに医者は究極レベルの報酬を受け取っておりますが、その顧客対応はサービス精神に溢れるモノとは言い難い気がします。

病院の話は今回はパスして介護に戻しますが、介護の大きな役割は病気の予防であり、利用者の方々はみんな何かしらの病気を患っているので、予防医療的な健康増進が目標となります。

予防医学というのは近年大きく発展している分野で、それに関する本の数と質も日本は世界トップ クラスです。
当然それらの知識は現場で活かされるべきで、それは治療医学とは違った次元の知識です。

欧米の大学では「ヘルス サイエンス」の学部が人気を博しており、これは日本にも出来始めています。
「健康」は自分で創るモノで、これは未だかつてまだ誰も極めていない道です。
人類は120才がその寿命の上限とされますが、その限界を突破しようとする熱い研究者も数多くおります。

話を現場に戻しますと、実際それは3Kと言った観も拭えません。
サービスは介護に疲れた家族の為のモノで、介護される人は二の次にされてしまってる観もしばしば見受けられました。
介護職に人気が無いのはこうした、キツい、キタナい、キケン(命預かる)に加えて、ダークなオーラが現場に漂ってしまい勝ちだからに思えます。
それを晴らす明るさが介護には求められ、芥川賞を取った「介護入門」や漫画「ヘルプマン」などがそれを強くアピールしております。

果たして日本は欧米に負けない介護先進国に成れるのか。 これには真の国力が試され、国の愛の力が試されてると言っても善い気がします。

話を下の句「人を許せる 才覚磨ける」に移しますと、障害者やお年寄りはお客様なので多少の粗相はみんな許されます。
認知症の人が夜中に徘徊してそこら辺で用を足したり、精神疾患の人が幻聴や妄想から突飛な言動を取るのも、迷惑ではありますが面倒を観るのが仕事なので許せます。

人はみんな年を取り、いつかは自分で自分の面倒を観れなくなります。
老人は自分の体たらくを自分で「許す」必要に迫られ、それは他人の体たらくを許す姿勢にもつながります。
こうしたお互いに許し合う関係が介護職には在るので、「許す才覚」を磨くのにはとても優れた職場だと思います。

ここまでは物語の前置きで、チベット絶滅収容所の「時」に話を経げます。
ハンガーストライキも一週間が経つと、優樹の男達は満足に歩けなくなります。
人民解放軍の兵士達はそうした男達を介護するコトが仕事となり、贖罪の気持ちから献身的に行います。

それまで土の上に敷き布団も無く寝かされていた囚人達は、フカフカの寝わらの上で寝られる様になり、不潔極まりなかった環境は兵士達によって清められます。
その程度のコトで贖罪が成されたと考える兵士は居らず、死に行く男達を友情を持って介護します。
このシーンはチベット人と中国人の間に「許し」をもたらす感動的な場面として描きたいと思います。




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