一方で夫のシバはこれを強調しており、それは悟りの象徴で「人の気」や「世の流れ」などを見通せるとされます。
因みにウィキペディアで「第三の眼」を調べると、シバの第三の眼は「悪の検出とそれに打ち勝つ知識の力」も持つともされています。
これはなかなか面白い能力なので、物語に活用できたらと思います。
あとは道教(気功)での捉え方も面白く、第三の眼はチャクラ(経絡)の中で最も重要で、「宇宙の正しい振動に同調し、より高度な瞑想に到達するための基盤」とされています。
神智学という新しい科学的な宗教でも第三の眼は注目されており、そこにある光のセンサーでメラトニンを生成する松果体の働きを追究しています。
そこでは「松果体は出生と死の瞬間に大量に排出されると考えられているエンセオジェンの生成に関与している」という仮説が立てられています。
「エンセオジェン」をウィキペディアで調べると、英語からの翻訳ですが本一冊分くらいの情報が載っております。
ここではそれに余り深入りする気は無いので一文でまとめますが、それはアニミズム等の古代宗教で神聖なモノとされ、幻覚性や高揚性のあるモノで、具体的にはケシや大麻やペヨーテ(サボテン)がメジャーで、人々を酔わせ「神との一体感」を与えます。
その「因縁」と「果報」についてはここでは触れませんが、「第三の眼 = 松果体」にはそうした「エンセオジェン」を分泌する機能があり、それが「開眼」するコトによってパールは作家としての「臨月」を迎えるとします。