前回に予告した通り「再教育中心の解放」を描きますが、これは以前にも「女子革命突撃隊」による解放を描きましたので、まずはそれを振り返らせて貰います。
そこでは「闇っ子女子」を職員として再教育中心に潜り込ませて、彼女が夜勤の時に同僚に睡眠薬を盛るコトで「解放」を達成しましたが、こうした安易な方法はもう通じなくなっています。
今回の「解放」はモンゴルから越境して来たばかりの「国際義勇軍」によるとし、そこはグーグルマップで「加日木提」と出てくる辺境地帯あたりにします。
「収容所群島」はこうした僻地に建てられており、ここまで何も無い遠隔地までは「長征」も達し得ないだろうと油断していました。
「国際義勇軍」にとってはこれが初戦で、銃器は遊牧民が持っている骨董品のような猟銃だけなので些か戦力に不安がありますが、そこは「戦いの女神カーリー」に補って貰います。
カーリーは夜更けに音もなく再教育中心の敷地内にメーヴェで降り立ち、油断していた門番を合気道で捻じ伏せてカギを奪います。
この時の技はカーリーが最も得意とする「三教」とし、これは相手の手を掴んで懐に潜り込み一回転して捻り上げ、次に反対回転で投げ伏せる技です。
この道場では相手の関節を痛めないコトを重視していますが、カーリーは専ら相手を戦闘不能にする目的で、この技をウイグル女性達に伝授して来ました。
まず最初の一回転で相手の関節に悲鳴を上げさせ、二回転目で投げ伏せてからも膝を相手の捻じった肘に差し込んで体重を乗せます。
カーリーはこれによって百本以上もの腕をへし折って来ており、門番はあまりの痛さに悲鳴すら上げられず気絶します。
こうしてカギは開かれて「国際義勇軍」は再教育中心に突入しますが、この施設は女性や子供を収監しているのでさして警備は厳重ではなく、夜更けの奇襲など想像もしていなかったので、兵士達はみんな酔っ払って寝ていました。
そのタメ彼等を制圧するのは100人程のウイグル女性だけで十分であり、彼女達も「三教」によって兵士達を捻じ伏せて屈服させ、紐で手足を縛ります。
この「女性達が素手で再教育中心を制圧した」様子は、国際義勇兵達によってスマホで撮影され、彼等はそれを全世界へ向けて発信して「新しい長征神話」を生み出します。