夕紀です

写真や短歌俳句など、自分で楽しんでいます。

祖母の遺訓

2021-01-03 12:00:00 | 詩、短歌、俳句
10人中10人が「あの人は良い人だ」と言われる人を信用してはいけない。八方美人で、心の中や、裏側ではどう思ってるのか、何をやってるのか分からない。
10人中殆どが「アイツは悪い奴だ」と言ったら、間違いなく悪い奴だから、付き合わないように。

10人中7〜8人が「あの人は良い人だ」と言ったら信頼できる人だ。明らかに善悪をはっきりさせる為、恨まれることもある。そんな人は嘘をつかない。
全くその通りだと、今にして思う。

それと同時に、半数近くが悪い奴だと言ったとしても悪人とは限らない。わたしが中学の時、優等生・模範生(自分で言うのは恥ずかしいが、先生たちはそう評価していた)のお前が、何故アイツら不良と付き合うんだ⁈と縁切りを迫った。
しかし、Uターンして故郷に帰ったわたしの娘を可愛がって面倒見てくれたのは、その不良の娘さんだった。彼は心根が素直で、思ったことをそのままに行動してたのが先生たちには不良とされました。
逆に優等生とされていた中に許せない悪人もいました。表と裏の顔を持っていて、大人に対してだけ良い顔をしてた。

わたしの祖母は亡くなるまで、新聞とニュース番組が好きで、それでいて吉本新喜劇が好きな人だった。
祖母の家は網元で使用人を数多く抱える裕福な家(分限者)でした。然し、先の記事に書いたように、信用する人の連帯保証人になって全てを失ったのです。
祖母はその時にも、あの人は信用できないと言い続けたそうですが、曽祖父は八方美人のその男に全てを与えてしまったんです。保証人になった時の相手の借入金は小さかったが、根抵当設定して今で言う1億円ほどを借りて、持ち逃げしたんです。曽祖父は全てを処分する羽目になったのです。