夕紀です

写真や短歌俳句など、自分で楽しんでいます。

未婚の母となる可きや

2021-01-08 07:00:00 | 詩、短歌、俳句
彼逝きて未婚の母となる可きや
己のお腹を摩りつつ思う 

知人のことを思って 


婚約し、もうすぐ結婚式という時に。
産まなければ、妊娠のことは忘れ去られる。
しかし、愛する人の子を宿したこと、その彼はもういない。
だからこそ、彼を忘れない為にも産みたい。
そのあと、苦難が待っていようとも。 
そんな知人を支えて行きたいのに、わたしの方が先に行くのが解っている。