夕紀です

写真や短歌俳句など、自分で楽しんでいます。

未婚の母となる可き也

2019-04-29 15:03:41 | 詩、短歌、俳句
彼逝きて未婚の母となる可きや
己のお腹を摩りつつ思う

知人のことを思って


婚約し、もうすぐ結婚式という時に。
産まなければ、妊娠のことは忘れ去られる。
しかし、愛する人の子を宿したこと、その彼はもういない。
だからこそ、彼を忘れない為にも産みたい。
そのあと、苦難が待っていようとも。
そんな知人を支えて行きたいのに、わたしの方が先に行くのが解っている。

別れ

2019-04-23 21:31:50 | 詩、短歌、俳句
(愛し合っていても)

貴方の後ろ姿が遠ざかる、遠ざかる。
必死で追う わたしから。

貴方は振り返らない、己の涙を見られたくないから。
涙に濡れたわたしに気づいているから。

こんなにも貴方に惹かれ、愛してるのに。
貴方もわたしを愛してくれてる筈なのに。
去ることがわたしの為?
メールアドレスだけ残して。



離れて行く貴方、まだ見えるだろうか。
でも、もう振り返らない。振り向いたりしない。

涙の滲む心で、じっと耐える。
貴方の幸せだけを祈る。

蓮華咲く田舎の田

2019-04-20 15:57:37 | 詩、短歌、俳句
紫の 蓮華の絨毯 咲き乱れ 田植え待つ田の 春懐かしや

昔はあちこちで見られた蓮華の花。春の田んぼに彩りを添えてくれます。

毎年、稲を刈り取った後、わざわざ種を蒔きます。蓮華の田んぼで獲れたお米は美味しくて、然も安全と言われます。

蓮華には根に根粒菌があって、空気中の窒素も肥料となる窒素分に変わります。また蓮華はそのまま田んぼの中に漉き込み緑肥として使います。

化学肥料の使用を極力少なくしてる。そう言った農家さんは無農薬(減農薬)に熱心であり、食の安全にも繋がります。

田舎では農家さんから直接お米を調達する家庭もありますよ。

もう初夏、田植えの季節です。

初恋

2019-04-19 21:06:41 | 詩、短歌、俳句
此方では初めて投稿します。わたしの初恋です。


おまえへの想いで満たされていた。
貴方の事でいっぱいでした。
手が触れるだけで、心は熱くなり、
貴方の目を見ることさえ出来なかった。

おまえはいつも静かだった。
貴方はいつも寡黙だった。
貴方の手は大きく、温かく、
わたしはいつも包まれていた。

いつからだったろう?
君が幼馴染から変わっていった、
愛しき女性に。

いつからだったろう?
貴方が優しいお兄ちゃんから、
これ程心震わせる愛しき男性に。

決して交わる事のない二人の肉体。
それなのに心はいつも重なり合っている。
何人も引き離す事など出来ない。
これが愛、貴方とわたしの愛の形。