まちのちいさな仕立て屋さん

仕立て屋暦50余年 結来の日々の雑記

思い出の詰まった救急箱

2020年02月11日 | 日記
この救急箱 何年前のものでしょうか。

きっと100年以上は経っているでしょう
随分と使い込んだ古い桐の薬箱です。
今でも活躍しています。

私が子供の頃にはすでに在りました
私の父の祖母 「私の曾祖母」 になりますが 
一緒に住んで居ました。 その頃 時々 富山から薬を背負ったおじさんが
やって来て薬を置いていきました。
要するに富山の置き薬です。

優しいおじさんで 何時も紙風船を置いていってくれました。
おじさんの声が今でも まだ頭の中に残っています。
何十年も前の事です。

私も結婚をし 家を出ました。
その後もずっと富山からの薬は続いていました。
1人住まいの母が18年前 91才で亡くなった後 片付けで随分物を
処分しましたがこの箱はなぜか処分できませんでした。

富山からの薬屋さんがその後 近くに住む私の所に訪ねて来てくれました。
勿論 若いお兄さんに代わっていました。

今はすぐに病院に出かけますし 丁重にお断りいたしました。
でもこの薬箱は私の思い出の箱で 今も重宝しています。







  
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