STUDIO+U

日々、クリエイティブに。

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」観てきました。

2007-05-03 | 映画


なんだかずっと静かな映画でした。
ただひたすらオカンとボクと時々登場するオトン
との何気ない日常が積み重なっていく。

きっと誰にでも小さなドラマがあって、
その中には笑える出来事や時々悲しい出来事もあって
そんな静かな日常の積み重ねの中で皆生きているんだと
しみじみと感じさせてくれる映画でした。

実娘の内田也哉子から実母樹木希林への絶妙な繋がりも
違和感無く、こういうキャスティングを行った演出家の
センスに拍手を送りたいですね。

普段はなかなか口にできない両親への感謝の気持ち。
ボクは母の手を繋いで歩けるだろうか。
まだ照れ臭くてできないでしょうね。

いつからか自分の寂しさや喜びの感情を両親に知られたくなくなり、
自分の人間関係や行動を隠す様になって、事務的な会話しか
しなくなる。

思春期から始まった心の反抗期はひとりで暮らし始めた今も
実はまだ終わっていないのかもしれません。

いつか本当にそれができるようになったら、感謝の想いを
伝えられる様になったら、そのときが本当の親離れなのかなぁ。