早いもので一ヶ月が過ぎた。
彼の職場の後輩と酒を呑みながら彼の想い出にふけった。
後輩からの誘いだった。
彼がいなくなってとても寂しい思いをしている後輩だ。
「時間は否応無く過ぎる」
日々、時は流れる。
誰に対しても公平に。
彼の後輩と話した。
僕の知らなかった事、後輩の知らなかった事など。
話は尽きない。
店が終わり、喧噪のなか駅へと向かう。
別れ際に後輩が吐いた言葉。
「もっとお見舞いに行けば良かった」
「行こうと思えばいけたのに、元気になって帰ってくると思って行かなかった」
心の叫びだった。
彼が個室に移ったのは体力が急激に衰えてきたからだった。
若い後輩には知るよしもない。
しかし、彼は後輩がお見舞いに来なかった事を喜んでいるだろう。
喋る事が困難な状態を、後輩が見たら・・・。
ショックが大きすぎると思うだろう。
また、彼はそういう状態を見せたくなかったに違いない。
いつもの先輩として、気楽に話す。
その状態を維持出来なくなっている。
そんな姿を後輩に見せたくなかったと思う。
後輩が「元気になって帰ってくる」と信じていた分、彼は長く生きた。
彼が逝ってしまってから一ヶ月が経ち、
後輩はまだ名残惜しい。
いつまでも名残惜しい。
それで良いと思う。
自分も、未だに「彼に聞いてみようか」等と思ってしまったりする。
彼の残したものがこんなにも大きかったのかと驚嘆する。
そして、改めて、感謝。
ありがとう。
彼の職場の後輩と酒を呑みながら彼の想い出にふけった。
後輩からの誘いだった。
彼がいなくなってとても寂しい思いをしている後輩だ。
「時間は否応無く過ぎる」
日々、時は流れる。
誰に対しても公平に。
彼の後輩と話した。
僕の知らなかった事、後輩の知らなかった事など。
話は尽きない。
店が終わり、喧噪のなか駅へと向かう。
別れ際に後輩が吐いた言葉。
「もっとお見舞いに行けば良かった」
「行こうと思えばいけたのに、元気になって帰ってくると思って行かなかった」
心の叫びだった。
彼が個室に移ったのは体力が急激に衰えてきたからだった。
若い後輩には知るよしもない。
しかし、彼は後輩がお見舞いに来なかった事を喜んでいるだろう。
喋る事が困難な状態を、後輩が見たら・・・。
ショックが大きすぎると思うだろう。
また、彼はそういう状態を見せたくなかったに違いない。
いつもの先輩として、気楽に話す。
その状態を維持出来なくなっている。
そんな姿を後輩に見せたくなかったと思う。
後輩が「元気になって帰ってくる」と信じていた分、彼は長く生きた。
彼が逝ってしまってから一ヶ月が経ち、
後輩はまだ名残惜しい。
いつまでも名残惜しい。
それで良いと思う。
自分も、未だに「彼に聞いてみようか」等と思ってしまったりする。
彼の残したものがこんなにも大きかったのかと驚嘆する。
そして、改めて、感謝。
ありがとう。