優しさ。
彼がいなくなってから2ヶ月が過ぎた。
ふとした時に彼の事を思い出す。
記憶を辿る。
「何の病気か判断出来ないんだって。」
病名の特定を求める僕に対しての返事。
今、思うと、彼はその時に疾患名は分かっていたのだ。
自分の病名を明かさなかった事。
そこに彼の優しさを感じた。
居なくなって2ヶ月も過ぎて。
彼が言わなかったのは、ひとえに僕に心の負担を与えない為なのだ。
自分の病名を近しい存在に伝えて・・・何が変わるのか。
自分の好きなともだち達に負担を与えるだけ。
だから彼は言わなかった。
言われなくとも推察はしていた。
でも、彼から言われていなかったので「そうではないかも知れない」と希望は持っていた。
いや、持てていた。
だから最後の入院の時にお見舞いにも行けた。
これが知らされていたら、果たして行けただろうか。
行っても普通に話せただろうか。
「僕たちは皆それぞれ出来る事を出来るだけの事をした。だから後悔し無くて良いんだよ。」
彼のともだち達にはそう言った。
でも、それは嘘。
今、僕は後悔している。
何で気が付かなかったのか。
もっと親身になれなかったのか。
もっともっと早く
彼がいなくなってから2ヶ月が過ぎた。
ふとした時に彼の事を思い出す。
記憶を辿る。
「何の病気か判断出来ないんだって。」
病名の特定を求める僕に対しての返事。
今、思うと、彼はその時に疾患名は分かっていたのだ。
自分の病名を明かさなかった事。
そこに彼の優しさを感じた。
居なくなって2ヶ月も過ぎて。
彼が言わなかったのは、ひとえに僕に心の負担を与えない為なのだ。
自分の病名を近しい存在に伝えて・・・何が変わるのか。
自分の好きなともだち達に負担を与えるだけ。
だから彼は言わなかった。
言われなくとも推察はしていた。
でも、彼から言われていなかったので「そうではないかも知れない」と希望は持っていた。
いや、持てていた。
だから最後の入院の時にお見舞いにも行けた。
これが知らされていたら、果たして行けただろうか。
行っても普通に話せただろうか。
「僕たちは皆それぞれ出来る事を出来るだけの事をした。だから後悔し無くて良いんだよ。」
彼のともだち達にはそう言った。
でも、それは嘘。
今、僕は後悔している。
何で気が付かなかったのか。
もっと親身になれなかったのか。
もっともっと早く