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山本慶治、逝く

2007-03-11 | etc.

友人が逝ってしまった。



知り合ってたいして時間が経っていた訳でもない。

一緒にいた時間が多かった訳でもない。

しかし、信頼していた。
たぶん彼も・・・。



去年の暑い日、マディから電話があった。

山本さんの調子が悪いと、

僕から説得してお医者さんの診察を受けさせて欲しいと。



その電話の後、すぐに山本さんに電話を入れ、
翌日友人のクリニックに連れて行った。


今、思えば、地下鉄から地上に出る階段を登った時に、
彼は信じられない位、息が上がっていた。



診察の翌日、マディに頼んで総合病院に連れて行って貰った。
(彼は待ち合わせより早くその病院に行っていたそうだ。)
その病院は地元の医院の紹介を優先するシステムだった。

運の良い事に、そこにマディのミュージシャン仲間が勤めていた。
その仲間のはからいですぐに診察を受けられた。


前日撮ったレントゲン写真を見た医師により、即日入院。


肺に水が溜まっていた。

それを取る為の入院だった。




しばらくして退院し、彼は仕事に戻った。

いつものように仕事場で頑張った。

しかし、息苦しいのに、煙草をやめなかった。



・・・そして、あまりの辛さに彼は救急車を呼び再入院をした。

二度と帰られぬ入院だった。




再入院した後、会いに行った。


痩せていた。


あまりに痩せていた。



話をする事が辛い状態が見て取れた。



「悪いけど話せないんだ・・・。」



それが僕が聞いた彼の最後の声だった。





仕事が本番の日、訃報が届いた。

マディからだった。



本番を終え、彼の友達たちと合流した。

話は尽きなかった。





翌朝、彼に会った。

話しかけても何も答えてくれなかった。



そして彼は骨になった。



なんて小さくなってしまったんだ。




それでも僕は仕事に行った。


その晩、出張で立ち会えなかった彼の友人に会いに行った。

「最後まであのオヤジ・・・」友人の無念が沁みた。




翌日、彼は母親の待つお墓に入った。
今はお母さんと楽しく、安心して、甘えている事と思う。




山本慶治、君と知り合えて僕は幸せです。




ありがとう。

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