遊穂とほまれと御祖(みおや)酒造の日々

遊穂とほまれ、御祖酒造での日々をご報告。

「遊穂山おろし純米 3年熟成酒」-本日は真面目。

2011年06月02日 | 蔵情報

発売中の「遊穂山おろし純米」(火入)は平成十九年酒造年度のものです。

っていうと、平成20年の3月頃に搾られたお酒で、

火入れをして1年間タンクで貯蔵、

加水して、火入れをして、瓶に詰めて2年間の瓶貯蔵、

 つまり3年熟成酒でございます。

熟成に伴い、瓶の中ではお米や麹の成分に由来するオリが発生します。

3年も熟成していくと、“ゆらゆら”と浮遊しております。

写真ではちょっとわかり難いです。

このオリは熟成すれば自然とそして必然と発生する
(発生しないような造りの日本酒は熟成しても・・・)、

呑んでも全く害の無い物であります

が、除去をする方法もあります。

しかしながら除去(“おり下げ”と言いますが)をするということは、

オリ下げ剤を使用して炭素を用いたろ過をしたり、

非常に細かい特別なろ過機を通したりするんですね。

つまり“オリ下げ”をすることで、長い熟成期間によって培われてきた

日本酒の旨みを取り去ってしまうんですせっかくのお酒が・・・

という事で、味わいを最重要視します「遊穂」ではオリ下げを行っておりません。

だからオリが浮遊しております。

“オリの浮遊は美味しさの目印ですよ

ちなみに燗酒にするとこのオリは消えます。(温度が下がるとまた出て来ますけど・・・)

さらにちなみに、私はこの「遊穂山おろし純米」が好きな遊穂のお酒の中の上位にありますので、

お酒の会のアイテムにほぼ毎回含めます。

熟成によるお酒の色にまずお客様は反応されます。

好き嫌いがはっきり分かれるお酒かな?と私は勝手に思っているけれど、

総じてお客様の反応が一番良いのもこの「山おろし純米」なんですよ。ほんとーに。

「テレビ観ながらチーズをアテにこれを呑んでると、
だらだら・・・だら・・・だら・・・呑めちゃうんですよ。」

って申し上げると

「ワカル!そうだよね」って仰ってくださるお客様が多くって、か・な・り・蔵元冥利に尽きる感じです。

常温が私は好きですけど、

燗にするなら熱めにして、燗冷ましがお奨めです。 

紫外線や光さえ気を使って頂ければ、開栓したって冷蔵庫に入れなくて大丈夫。

管理も楽な優等生です。

お料理に幅広くあうし、原酒ではないから体も楽だし・・・

アミノ酸たっぷりのアミノ酸飲料でもあったりして・・・。

火入熟成の日本酒の魅力をもっと知ってぇ~

 あしからず・・・

 

~番外編~

もう4月の事ですけど、よこちんTが自作プリンをお土産にくれました。

 バニラビーンズがいっぱいやぁ~(高いんだよねぇ、これ)

ひっくり返した感じ。ロックンロールdayo~

これはモロゾフに勝るとも勝るプリン、

3つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (fujita)
2011-06-06 10:08:50
皆様、本当に生好きですね。焼肉だろうが酒だろうが。そう言えば、うちの父親は必ずユッケを食べますが、私は苦手です。お酒だけでなく、全般的に生が苦手なのかなぁ・・・。
でも純米生の22号がそろそろ終るので、今日は23号生を持って帰って試飲します。「ひとり」で。
Unknown (上方漫才審査員補佐)
2011-06-03 13:20:23
それではいっその事、
「あえて私達は生を止めました・・・“火入れ酒オンリー宣言”!」
を出すのはいかがでしょうか(笑)でも日本人って、生が好きですもんね。
お酒はもちろん、お刺身といい、噂のユッケ(苦笑)といい。例の焼肉屋さん、結構頻繁に行っていた知り合いが
多く、必ずユッケを食べてたそうな。
もちろん子供も・・・(怖)
生よりも火を通すことで、より美味しくなることのほうが多いんですけどね。

“ひとり”そんなに強調しなくてもちゃんと分かってます(笑)
そうそう、金沢の某ホテルにスポットですけど、遊穂の純米を
置いていただいたので、今度飲みに行きます?
Unknown (fujita)
2011-06-03 12:35:18
蔵としては、いろいろあっていいとは思うんですけど。っていうか出荷しているのは蔵側ですもの。でもお料理によっては絶対に火入れの方が合う場合もあるのに、それでも生・生・生ってなっちゃうと、もっと色々あるんだよっ!て叫びたくなっちゃうんですよねぇ。ポリシーないですかねぇ・・・。

家では現在、純米・純吟55・山おろしをとっかえひっかえ、毎晩“ひとり酒”で楽しんでます。本当に“ひとり”だけど楽しいです。
Unknown (上方漫才審査員補佐)
2011-06-02 15:00:43
生酒を好む消費者と、生酒を嫌がる酒蔵さん達。
このお互いのギャップをどのように埋めていくかが、
今後の日本酒復権の鍵になるかもなあ~・・・
なーんて、昨晩55の火入れと生酒を飲み比べながら、
ふと思いました(笑)。

生酒も良かったけど、55の火入れ、素直に美味しかったですよ。
去年の呑み切りの時は21BYがいいなあーと思ってましたが、
現在の20BY、ぐぐーん!といい子に成長してきましたね。
初めて55の火入れを飲んだ時のことを、ふと思い出した
6月1日の夜だったのでした。

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