YSSC2008

奈良県桜井市、吉野郡の木材関係者を中心に集まったシニアサッカーチーム

カリブ海紀行 5

2012年04月04日 17時07分15秒 | よしわの部屋

ジャマイカに来て、まずは最初の一歩ということで

ホテルでいったん休憩した後、お金をジャマイカン・ドルに換金しに行きがてら、僕らは散歩に出たんです。

 

するとほどなく黒人二人組が、陽気に近づいてきて、僕らが行こうとするところに、ずっと付いて来たんです

やたらと握手してきて、『俺たちは、これで友達だ』 などと、のたまってたんです

僕らも、『そんなに害はないから、まあええかー』 ぐらいに思って、適当に相手してたんです。

 

近道を教えてもらって、その通り山の中腹ぐらいにさしかかると

一気に大勢の連中に囲まれて、換金前のアメリカン・ドルを脅し取られたんです

僕は頭に来て、連中をどつきまわしたろう、としたんですが、友人が僕をつかんで、

『よしわ ここは日本と違うから、やめとけ  命あってのことやから、今は素直に引き下がろう

と言うので、仕方なくくれてやりました

 

出鼻をくじかれる事になったんですが、ただまさかの用心のために、財布にはほんとに少額のお金しか入れてなかったんです

実は二人とも、大半のお金を靴下とか、パンツの中に隠し持ってたのが、功を奏しました

だからナイフをちらつかされても、うまく逃げ切れたんです 

( ホテルの庭師のマービンと )

 

夜、彼女達の誘いで夕食に出かけたんですが、そこのレストランで不思議な光景に出会いました。

レストランの隅にあるレコード・プレイヤーのまわりに、多くの人がうずくまってたんです。

彼らに何をしてるのか、聞いてみると

地元の若者は、レゲエが好きでいっぱい聴きたいんだけれど、お金が無くて、レコードが買えない

だからここへ来て、お客さんの迷惑にならないようにするから、という事で店の主人に頼んで、おとなしく聴かせてもらってるとの事 

昼間にお金を脅し取られたけれど、なんか彼らがちょっとかわいそうになりましたね 

( 同じ連中では、ありませんが )

 

そのあと、同じホテルのお客さんに、ドラッグストアに連れて行ってもらい、酒を購入

彼女達と一緒に、憂さ晴らしのための宴会をして、ジャマイカでの一日目が過ぎたのです・・・

 

つづく


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