明日からはまた大荒れになりそうですが、今日は小雨模様で雪もだいぶ沈みました。
「ひどく寒かった 丘陵には松が多く・・・」(『氷壁』より)
酒田市日和山、冬、どうしても、いつも同じような写真を撮ってしまいます。
銀山温泉
江戸時代の初めには国内有数の銀山として栄えたというこの地、温泉地としてにぎわい始めたのは、銀の産出量が減り銀山が衰退してからということのようです。
すっきりとした青空、新雪の鳥海山の麓から銀山温泉へと向かいます。
最上川の紅葉も終盤、でもこの時期の舟下りもいいですね。
駐車場に車を止め、坂道を歩いて谷間に下りていくと温泉街、観光バスも何台かきており、観光客も戻りつつあるようです。
尾花沢そば街道12番所の蕎麦屋さん、揚げナスおろし蕎麦が一番人気
天ぷらもいい
昭和は遠くなりにけり、名付けたころは新鮮だったのかも。
「誰っ?」
おお、カリーパン!
白銀の滝 散策路は奥まで続いていますが、ここで戻ります。
新そばと温泉地の雰囲気を味わい、揚げ饅を頬張りながら坂道を登ります。
帰り道、穏やかな初冬の一日、日本海に日が沈んでいきます。
南風2
日曜日、少し強い風のせいで空中の塵がとばされたんでしょうか、濃いブルーの海が広がってました。
「海のこと言いてあがりし屋上に風に乱れる髪を見ている」
もう、忘れさられてしまったであろう歌人が、60年近く前に残していった短歌をおもいだしてます。
日和山
酒田市日和山、緊急事態宣言の出される前、露店等もなく(売店はあった)人影もまばら、桜は3分と云ったところでしょうか。時々、小さな子供の声が芝の上に響いています。
日枝神社近くの井上靖『氷壁』文学碑
「公園にも人の姿は見えなかったが 土地の人が山王さんと呼ぶこの神社の境内にも、人の姿は見えなかった」
湯田川
鶴岡市湯田川、若き日の藤沢周平が中学校の教師をしていたいう古くからの温泉地です。斎藤茂吉、横光利一なども訪れています。梅林も有名で、花の様子はどうかと先週末に行ってみました。
駐車場に車をとめて温泉街を歩いていきます
源泉かけ流し
土産物屋さんでしょうか
急な石段を登ると
花はまだまだこれからですが
二つある共同浴場の一つ
「 みちのくは ガザ咲いて秋 兎死うたふ 」
「 朝蝉 夕蝉なぜ あなたは来ない 」
梅林公園の一角にある種田山頭火の句碑。出家した放浪の詩人は、この地で酒に女と大騒ぎしたようです。
例年と比べて梅の開花状況はどうなんでしょうか。4月4日(土)、5日(日)には、梅祭りが予定されているようです。藤沢周平の記念碑とか斎藤茂吉の歌碑もどっかにあるはずですが、見逃してしてしまいましたのでそれはまたの機会に。