昨日、福岡市から友人が青森へ遊びに来ました。青森は初めての訪問ということで「青森を代表するもの(衣食住なんでもOKとのこと)に触れたい」と言われ、とっさに思ったのは青森ねぶた・弘前ねぷた・五所川原の立佞武多です。今はちょっと早いけれど紅葉狩りも考えましたが、あいにく当日は朝から雨模様だったため山岳方面はパスすることにしました。
最初に向かったのは五所川原市の「立佞武多の館」。入場料(大人600円)を支払い入口のドアを入ると・・・。
友人は「あっ!」と声を上げたまま立ちすくんでしまいました。まだ入口を入ったばかりというのに、どうしたことでしょう?
彼はしばらく上を見上げたまま茫然自失? 真上を向き首が痛くなるほど佇んでいました。立佞武多の大きさ(高さ)に驚いてしまったようです。なにしろ高さ23メートル、重さ19トンもの山車が街中を練り歩くと聞けば、すぐには思いが至らないのも当然かもしれません。見学の第一ラウンドからノックアウト寸前の友でした。
続いては弘前市の「津軽藩ねぷた村」へ。入場券(大人550円)を購入して入ると・・・会場では津軽三味線の生演奏が行われていましたが、会場内は異様な熱気に包まれていました。よく周りを見渡すと、大勢の高校生(男女)が熱心に耳を傾けていました。どうりで突き刺さるようなムンムンとした熱気が伝わってくるはずです。
演奏を聞いた後、いよいよ弘前ねぷたとのご対面。ここでも友は大きく目を見開いて驚きの様子を隠せません。なにしろ高さ7メートルの大きな扇形ねぷたの正面には、三国志や水滸伝などに出てくる勇壮な武者絵が、後面の見送り絵は対照的に愁いを含んだ美人画が描かれており、暗闇の中で醸し出す幽玄で幻想的なすがたにすっかり心を奪われてしまいました。
殿(しんがり)は、やはり青森ねぶたです。ねぶたの家ワ・ラッセで入場券(大人600円)を支払い、いざ見参。場内は『観る、学ぶ、体験する』の3コーナーがあり、十分楽しめます。
展示ホールには今年の優秀ねぶた飾られており、祭り期間中とは異なりじっくりと製作工程や解説を読みながらねぶたに対する造詣を深めることができました。友と私は実際のねぶた運行に参加しているような高揚感に包まれ、血の騒ぎ抑えることが出来ませんでした。
彼はテレビや雑誌等で青森ねぶたを知っていましたが、実際に実物を見てその大きさ・色あい・精巧な作りなどに感動してため息をつくばかり。また「タッチねぶた」コーナーでじかにねぶたの紙や針金などに何度も触れてとても気に入った様子・・・。
今回は一日で青森・弘前・五所川原の3大ねぶた(ねぷた)を見るという強行軍でしたが、それぞれの歴史や背景を改めて感じることができとても有意義な体験でした。
皆さんも機会をつくって是非3ケ所巡りにお出かけください。きっと新しい発見がありますよ!?
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