◇ よく読んだ作家・作品
2021/02/27 短歌記念日 岩波文庫★の価格推移
2016/08/24 『飛鳥 むかしむかし』
2012/10/06 『楡家の人びと』 『楡家の人びと』
2012/07/10 『たとへば君』 『たとへば君』
2012/06/22 風景がない 『悲しみは憶良に聞け』
2012/05/04 もう一つの解説書 『折々のうた』
2012/05/01 ワイド版 岩波文庫 & 摘心 『岩波文庫 万葉集』
2010/04/13 遅筆堂 & たまには女房殿も・・・ 『井上ひさし』
2009/08/27 100個目の【プリンスメロン】 & 『半生の記』 『松本清張』
2009/08/13 松本清張の見つめたもの 『松本清張』
2023/04/24 サザエさん77年
2022/04/22 サザエさん76年
2021/04/22 「サザエさん」新聞掲載から75年
2019/10/26 ぶらっとサザエさんちに サザエさんの家系図
2012/04/22 『下妻物語』 & 「サザエさん」新聞掲載66年
2010/07/13 女家族 『サザエさん うちあけ話』
2010/04/22 64年前、「サザエさん」新聞掲載開始 『サザエさん』
◇ 河野裕子歌集
2013/11/11 第1歌集 『森のやうに獣のやうに』
《逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと》
《たとへば君 ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか》
《ブラウスの中まで明かるき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり》
《わが頬を打ちたるのちにわらわらと泣きたきごとき表情をせり》
2013/11/18 第2歌集 『ひるがほ』
《まがなしくいのち二つとなりし身を泉のごとき夜の湯に浸す》
《胎児つつむ嚢となりきり眠るとき雨夜のめぐり海のごとしも》
2013/12/24 第3歌集 『桜森』
《たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり》
《君を打ち子を打ち灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る》
《子がわれかわれが子なのかわからぬまで子を抱き湯に入り子を抱き眠る》
2014/02/05 第4歌集 『はやりを』
《逸雄の三十代とさせむ睡りゐる太き眉毛をしばし撫でゐつ》
《子の友が三人並びてをばさんと呼ぶからをばさんであるらし可笑し》
《たつたこれだけの家族であるよ子を二人あひだにおきて山道のぼる》
2014/02/17 第5歌集 『紅』
《二人子の尻こもごもに掌に享けて湯の中のわれら父と母なり》
《朝に見て昼には呼びて夜は触れ確かめをらねば子は消ゆるもの》
《不意に来し雪風の中エプロンに子らを包みて走りし日ありき》
2014/03/20 第6歌集 『歳月』
《身をかがめもの言ふことももはや無し子はすんすんと水辺の真菰》
《母さんとめつたに言はなくなりし子が二階より呼ぶユウコサンなどと》
《こぞり立つぶ厚き鶏頭に手触れたり君を知り君のみを知り一生足る》
2014/04/21 第7歌集 『体力』
《育つほどいよいよ父に似てきたるもの言はず傍へに佇つ気配まで》
《末つ子の紅の仕合はせはその父と兄にはさまれ雑踏を来る》
《白桃の生皮剥きゐて二人きりやがてこんな時間ばかり来る》
2014/05/06 第8歌集 『家』
《借りものの言葉で詠へぬ齢となりいよいよ平明な言葉を選ぶ》
《ひとつ家に寝起きしてゐし日のことを大切に思ふ日この子にも来む》
《じやがいもを買ひにゆかねばと買ひに出る この必然が男には分らぬ》
2014/02/28 第9歌集 『歩く』
《捨てばちになりてしまへず 眸のしづかな耳のよい木がわが庭にあり》
《長くてもあと三十年しか無いよ、ああ、と君は応ふ椋の木の下》
《賢くならんでよろしと朝のパン食ひつつあなたが私に言ふ》
《湯湯婆とルビを打たねば読めぬ字に婆が居るのが何となく分る》
2014/01/23 第10歌集 『日付のある歌』
《チグハグに暮らす家族に猫二匹怪しみもせず付き合ひくるる》
《パソコンの青き画面に向きゐるに「何やこれ」と言うて君に触らす》
《わたしよりわたしの乳房をかなしみてかなしみゐる人が二階を歩く》
2014/04/14
《怪態な新語なれども納得す歌会の後半暖房を切る》
《酢を打ちし飯を混ぜつつ甦りくる真中の二十代吉川の十代》
2013/12/27 第11歌集 『季の栞』
《ふくふくと弾み返せる赤ん坊からだのどこも土に触れしことなし》
2013/11/29 第12歌集 『庭』
《このひとを伴侶に選びて三十年栗粒ほどの文句もあらず》
2013/10/26 第13歌集 『母系』
《四人居て玲ちやんだけが女の子いけませんよ鼻くそ食べては》
2013/09/05 第14歌集 『葦舟』
《誰からも静かに離れてゆきし舟 死にたる母を葦舟と思ふ》
2013/09/10 第15歌集 『蝉声』
《三人の男の兄弟の中にゐて二人の弟にパンツをはかす》
《手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が》