On楽工房奮戦記byよっさん@アコギ

わたしの音楽活動、楽器、PA、読書についての勉強を綴ります。

音響用語集 ~か行~

2005年07月20日 | 音響の基礎知識
続いてか行にいってみよ~

--------か---------
◎返し
舞台上で演奏された音を演奏者自身に聞こえるようにすることを返しという。一般的に使われる言い方としては(フロア)モニターで返すって言う。返しに使われるのは床に設置したコロガシというスピーカーとか、舞台上で横に立てるサイドフィル、各プレーヤーに返す**フィルなどと読んでSPの区別をする。(ドラムフィルはドラマーの為の返し用スピーカーだ) フォールドバック(FB)というのが正式な言い方だそうだがあまり使わないね。

◎カーディオイド
マイクロホンの感度を前後左右にグラフ化したときに、ほとんど一方にのみ感度が高いものを単一指向性という。このときのグラフの形が心臓ににた「はぁとマーク」なのでカーディオイドと呼ぶ。この形が鋭くとがっていくと、同じ単一指向性でもハイパーカーディオイドとか別の呼び方になる。

◎ガリ
PAのミキサーや周辺機器を使うときにボリュームやフェーダーを上げ下げしたら接触不良等の原因ではいるノイズのこと。ガリがあるっていう。


--------き---------
◎キャノンコネクタ
マイクロホンケーブルやスピーカーケーブルなど多くのプロ用ケーブルの先端についているオスメスのある3ピン(4ピン以上もある)のコネクタ。ロック機能があり信頼性が高い。キャノンは総称的な使い方が多いらしく、音響用としてのきちんとした呼び名はXLRという。


◎吸音
一般的には壁などが音響エネルギーを熱に変換して音を吸収することをいう。これを目的とした材料を吸音材という。 ただし壁の吸音率の計算の定義は、壁に入射した音と反射していた音の比になるので、吸音とは壁の中(あるいは表面材)に吸収された音エネルギー+透過してしまったエネルギーも含まれる。

◎共振
時計の振り子のように、振動するものには必ず固有の「揺れやすい」振動周波数がある。この振動数(あるいは周波数)に近い周波数をもつエネルギーが振動媒体に与えられると、固有の振動数のみが突出した状態で反応を示す。 これを共振現象という。 部屋には部屋の、空間には空間の固有の振動数があって、平坦特性の音を電気的に発生させても固有の高さの音だけが大きく聞こえてしまうことがある。これを部屋の共振という。特に低い音で空間の寸法により決定づけられるものを定在波と呼ぶことがある。

◎距離減衰
スピーカーから出た音は、距離が離れるごとに小さくなる、これは空間に広がってエネルギーの密度が小さくなるからである。点状の音源の場合は距離が2倍になれば音圧が1/4となり、6dB減衰する。

--------く---------
◎グラフィックイコライザ(グライコ:GEQ)
オクターブ帯域(それを1/3に細かく切ったものもある)を1つの巾としてイコライズできる機械。右にいけば周波数が高い帯域になる。見た目に周波数特性グラフににた形で操作できるのでグラフィックという冠があてられたんだろう。


◎クリップ
電気信号を扱う機械に、規定以上の大きな電気信号がはいると、波形がつぶれたようになる。これをクリップしてしまう、という。想定外のノイズが生じる恐れがあるのでクリップさせないよう入力を絞る必要がある。

◎クロスオーバーネットワーク
スピーカーは高音域を受け持つものと低音域、中音域などをうけもつものが別々のスピーカーでならす事がおおい。このときに、スピーカーに送る信号をあらかじめ周波数ごとに分けて送れば効率がよいしスピーカーを痛めることも避けられる。
スピーカーの低音高音を別々のアンプで駆動する方法をマルチアンプシステムといい、この時にアンプの前で周波数的に分割する機械をチャンネルデバイダ(チャンデバ)という。
また1つのアンプで信号を送り、複数のスピーカを1つのキャビネットに有する形式のスピーカーシステム(マルチウェイスピーカー)の中で周波数的に分割する部分をクロスオーバーネットワークといい、その高音低音の境となる周波数をクロスオーバー周波数という。

--------け---------

--------こ---------
◎コロガシ
舞台で演奏者にいま演奏中の音(自の音と同時に演奏中のメンバーの音)を返すことをモニターを返すという言い方をする。このとき、足元におくモニタースピーカーをフットモニターとかコロガシなどという言い方をする。例;今日はコロガシ2発でいきます。(下記写真の手前の黒いのがコロガシ)


◎コンデンサーマイクロホン
静電容量の変化を利用して、音圧を電気信号に変換するマイクロフォン。高性能であると同時に衝撃に弱いため丁寧に扱おう。電源が必要であるので電池内蔵または、マイクケー物を通じて電源を供給する(ファンタム電源、ファンタム送りという。電圧は48Vタイプが多いようだ)

◎コンプレッサー(コンプ)
入ってきた信号を、有る一定のレベル(スレッショルドという)以上になったら圧縮するエフェクター。上限を抑える目的のリミッターと同じような使いかをすることもある。

◎コントロールルーム(C/R)
ミキシングコンソールで、オペレーターが信号音の大きさや音質などをチェックしたり、メーターのレベル表示させたりするために各chから拾い出した信号をあつめて制御する部分。ヘッドホンのヴォリュームや各chの信号をメータ表示、あるいはここから外部に信号を送るなどすることができる。またステージと会話するためのトークバック機能などもこの部分に含まれる場合がある。

最新の画像もっと見る