一枚岩になれない中国 人民解放軍の軍区

2017-07-25 18:30:24 | 日記
 勉強会で、中国は7つの軍区に分かれており、これが中国の内部分裂の要因になり得るという話をお聞きしました。私自身認識不足でしたので、中国人民解放軍の七大軍区につきましてネットで調べてみました。1985年~2016年1月までこの形であったようです。七大軍区の概要を簡略に説明されたものがありましたので、「NAVERまとめ」さんから引用掲載させて頂きます。また、地図は「この身はフィリピンに預け、心はまぼろしの日本を想う」さんから拝借しました。ありがとうございました。
 その後、2016年2月に大軍区を廃止して新たに常設の統合作戦指揮組織である5つの戦区を新編したことが発表されました。末部に追記しました。
いずれにしましても中国内部は一枚岩ではないようで、軍区が政権の意向に沿わない行動をする場合もあるようです。要注目です。

(引用ここから)
「NAVERまとめ」
一枚岩じゃない!?中国人民解放軍の七大軍区  2014年02月26日
 昔よりは知られるようになった中国人民解放軍ですが、その実態は一枚岩ではなく、7人の司令・7つの組織の「七大軍区」が存在します。中国の内部分裂の引き金にもなりかねない七大軍区を紹介します。
中国七大軍区(1985年~2016年1月)
 中国の国家戦略により組織された軍事組織で、以下の七部隊に分かれています。
・瀋陽軍区 ・済南軍区 ・成都軍区
・北京軍区 ・南京軍区
・蘭州軍区 ・広州軍区
 それぞれの軍区は陸・海・空の軍事力を持っており、各軍区の司令の指揮下にあります。
・瀋陽軍区
 人民解放軍の七つの大軍区のうちで、瀋陽軍区が突出して強い力をもっている。陸軍の戦闘部隊の七〇パーセントが瀋陽軍区に集中し、しかも最も戦力の充実している部隊が置かれているのである。
戦車、ミサイル、歩兵から構成される機械化軍団は一個軍が約十万人だが、人民解放軍がもつ五個軍のうち四個軍が瀋陽軍区に配備されている。ないのは核兵器だけ。ロシア国境、北朝鮮国境など、中国東北部の守備を固めてますから当然です。中国最強です。
今後の中国の行方については諸説ありますが、その中でも多いのが内部分裂説。その一番の要因になっているのが、中国最強の部隊・瀋陽軍区です。
・北京軍区
 第38集団軍は中国陸軍北京軍区に所属する機械化部隊。朝鮮戦争での活躍から「万歳軍」の称号を持つ。首都防衛を担任しており最新兵器が優先的に配備され人員の練度も高いことから中国軍最強の部隊とも言われている。特に戦車師団は、北京軍区に最優先に配備されており、時の政権閥の支配下に置かれる北京軍区は、政権防衛と首都警備が最優先である為に「禁軍」とさえ呼ばれている。
・蘭州軍区
 かつてのウルムチ軍区を編入し、新疆に大部隊を配置している。
・済南軍区
 山東、河南方面の守りを固める。3個集団軍と1個機動武装警察師団で編成され、また対外問題を抱えていない軍区である。北海艦隊司令員(司令長官)は済南軍区副司令員を兼任する。
・南京軍区
 南京軍区は対台湾作戦が主要任務であり、海軍である東海艦隊とも連携し、尖閣諸島を含む東シナ海を管轄している。東海艦隊の司令員(司令長官)は、南京軍区の副司令員を兼任する。
・広州軍区
 広州軍区はひろく対ベトナム防衛に配置され、広西チワン自治区から海南島をカバーし、南シナ海に睨みをきかせる。
南海艦隊司令員(司令長官相当)は、広州軍区副司令員を兼任する。
・成都軍区
 核基地は成都軍区にあり核貯蔵施設も発射基地も生産基地もそこにある。チベット自治区は大部分が成都軍区の担当地域になっている。
(引用ここまで)
 2016年2月1日に、国防部は大軍区を廃止して新たに常設の統合作戦指揮組織である戦区を新編したことを表明した。新編された5個の戦区は人民解放軍の五大軍種及び人民武装警察の統合作戦指揮組織であり軍管区である。(ウィキベディアより)


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