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市民社会フォーラムに投稿した記事を主として掲載してゆきます

「粉砕考」・・・繰り返しの言葉の重要性

2008-08-03 13:35:14 | Weblog
短い繰り返しの言葉が、
私たちが「想像」する以上の
影響力をもっていることを論じさせてもらいます。


(1)マントラのもつ影響力

これは、サンスクリット語でマントラmantra、
日本語で呪文でしょうか。
言葉が、生命をもっていることに気づいた人が、
言霊もといったのだろうと思います。

それは、はなゆーさんが「暴徒鎮圧用マイクロ波兵器」の
http://wiredvision.jp/news/200807/2008070822.html
「耳に聞こえない音」を利用した兵器の理解とも
かかわるものだとおもいます。

日本のすぐれた科学者のスピリチュアリズム批判には、
五感で感知できない精妙な存在レベルの可能性を認めて
研究する点が弱いように思えます。

半年くらい前に、このフォーラムにも入っておられる
京都のエイコンズビレッジさんのところに
森田玄さんの話を聞きにゆきました。
きくちゆみさんとharmonics life center
http://www.harmonicslife.net/
をいっしょにやっている方です。

その話とはハワイの「レン博士」のことでした。
http://moritagen.blogspot.com/2008/07/blog-post.html
森田さんの話で覚えている点を言えば
「精神科医であったレン博士は、
ハワイの刑務所内の精神病棟に転勤になります。
精神科医師は彼一人だけですが、
なんと彼が転勤して、その精神病棟の患者がすべて良くなって
精神病棟に患者がいなくなりました。
ジャーナリストが「どんな治療」をされたのですかときくと
「私は、何も治療をしていない。
事務室で瞑想しながら、ただ言葉をとなえつづけていただけだ」
とレン博士は答えました。
「どんな言葉ですか」
「I love youI am sorry.Please forgive me.I love you
(好きだよ、ごめんね、ゆるしね、ありがとう)
と心の中でずっと唱えつづけていました」

私はこの話は本当だと思います。
このフォーラムに加わっているギャンさんも
そのレン博士のような人で
私はギャンさんから学び、
森田氏の習ったのはまったく別の流派で
同じ体験をしているからです。

この現象の科学的説明についてはニューヨーク州立大学の
アーヴィン・ラズロ教授の
『創造する宇宙』や『生ける宇宙』や『叡智の海』の
「Aフィールド」、「ゼロ点エネルギー場」、「量子真空」などの概念、
それはみな同じことを意味する概念ですが
そちらにまかせるしかありません。

アメリカの知識界には、知覚で感知できない
精妙なレベル領域の存在が一定の市民権をもっているのだと思います。
その中で、
悪い人は「暴徒鎮圧用マイクロ波兵器」をつくり
良い人は、人々の幸福に生かそうと探求していると思います。
オシュマンの『エネルギー医学の原理』は、
いわばマイクロ波を人々の心と身体の健康に生かそうとした研究です。

さて、もとの話ですが
この宇宙は精妙なるひとつの存在であり、
その存在が多数にわかれて、
たくさんの粗大な構造をつくりあげています。

私たちが「敵視」する人々や取り組みなどが
私たちと分離した実体なら、
「粉砕」「○○に死を」と言っても
なんら自分たちの側には問題は生じないと思います。

しかし、私たちはひとつの存在が別れて、
多数の構造となって存在して展開しており
基底においてはひとつの土俵の上に
相互に絡み合って
(からみあいは量子理論では
エンタングルメントというらしいです)
存在しています。

問題が生じたら、その問題が生じたレベルを超えて
より高次の存在を出現させる(高次の存在に高まる)しか
解決の道はありません。
そうでないなら、「エンタングルメント」(絡み合った)
存在ですから
問題の本質的解決にアプローチすることはできません。

「粉砕」「○○に死を」は、私たち自身に跳ね返ってくるのです。
エンタングルメントしているから、作用反作用が必ず生じます。

結論ですが

「○○粉砕」とか繰り返す言葉は、
私たちが考えている以上に
このコスモスの存在に影響を及ぼします。
それはこのコスモスが振動の織物のようになっているからだと思います。
そして自分の意図と離れてマイクロ波兵器のように
自分たちをも「粉砕」してゆくことになります。

1970年代は、学生運動が「○○粉砕」の時代でした。
誰もが気軽に「○○粉砕」と叫んで疑問をもたない雰囲気でした。
そして機動隊が大学の建物の封鎖をといてみると
大学の「壁」が粉砕され、壊されていました。
連合赤軍は、自らの仲間を「粉砕」し、
まさしく物的身体構造を「粉砕」しました。
「粉砕」しようとした権力側は、
「粉砕」されまいとして、その反作用から
よけいに「構造」を強化してきて、
今日に至りました。
そして学生運動自体の自己「粉砕」をもたらしました。
(もちろんものごとは多様な原因から展開していますから
ひとつの原因にしぼることはできませんが、一要因として
このことはありうると思います)

「粉砕」のマントラはきわめて強烈に実体化してゆきました。
私のマントラは、
(好きだよ、ごめんね、ゆるしね、ありがとう)
ではありません。
しかし、このマントラをためしても有効でした。
闘う相手に、
(好きだよ、ごめんね、ゆるしね、ありがとう)
のマントラを心の中で唱え続けながら
闘うなら、敵陣営をも「神の子」としてみる
チャベスの精神が生れると思います。

なお、森田さんは、
「私たちはイラク戦争などを止めることができなかった。
無力感を感じていた時に、このレン博士とであった。
レン博士の理論からすると
この「私」がイラク戦争をひきおこしているのだということになる。
だから、イラク戦争についても
(好きだよ、ごめんね、ゆるしね、ありがとう)のアプローチが大切だ。
ブッシュも、この世のすべてが、
あなたの深奥の「私」が生み出していること
だからだ」
と言う趣旨を述べられました。

この論点に私は異をその時となえてしまったのですが、
後で、考えると、やはり、多様な原因があり、多様なアプローチが必要だとい
う視点から考えると
この森田さんの見方も、多様なアプローチの中のひとつとして取り入れるべきだと
思いました。

私たちは、三・三統合アプローチとして
http://raaq.jp/universal/33tougouaproach.html
精妙な知覚で感知できないスピリットレベルの取り組みも
導入したアプローチを提起しています。


(2)すべての立場が、相対的真理をもっている。

今回のサミットに反対の立場をとるかどうかが議論されました。
私は、すべての立場に相対的真理があり
サミットを推進する立場にも相対的真理があり
反対する立場にも相対的真理があり
また推進する立場ではないけども、様々な対案を出してゆく立場にも
相対的真理があると思います。

この世に100%正しい存在があり、100%間違った存在があると
考える立場は、間違いなく間違っていると思います。
「粉砕」とか「○○に死を」は、100%否定をしているので
それはまちがいだと思います。

ヒトラーだって私は100%間違いかというと
100%間違っていたら、あのような影響力をもつことは
できなかったと思います。
相手の存在根拠の正当性を見抜かないと
私たちは相手の支持母体となっている大衆を
こちらに引き付けることはできません。