ユニヴァーサル・ジャパンHP記事

市民社会フォーラムに投稿した記事を主として掲載してゆきます

人類社会の経済的ガン細胞に規制が必要

2008-10-31 20:32:09 | Weblog
(1)
その地域の人々の需要のために生産し、流通させている
その地域の事業者を優先するという原則が必要です。
その地域の外部の事業者は、
その地域の人々の福利に責任がありません。

農産物に例をとるとわかりやすいです。

次第に人々が事態の本質に気づきはじめているのでしょうか。
鹿児島県の「ど田舎で企業した社長」さんが次のように書いています。
http://yumeyuuki21.blog.shinobi.jp/Entry/93/
「モンサント社やカーギル社など、
一握りのアメリカ多国籍巨大アグリビジネス企業が、種子を独占支配し、
世界の農業や食料市場を支配下に置いて、
私企業の利潤追求の道具にしていることが、
日本の酪農、畜産農家の経営を直撃している。」

また
地域外部の事業者が、フィリピンでバナナを栽培させて
フィリピンの人々のための生産ではないケースは
わかりやすいです。
http://web.thu.edu.tw/mike/www/class/Tainichi/data/agribusiness.html


地域の外と自由競争させるのが間違いであり
その地域の需要を満たした残りの部分を
外部に出すことができるという原則は
このような巨大企業に対する国際的な規制として
しか実現しないと思います。
それには各国でヴァイシャ(富裕者)支配に対して
闘うマインドをもった勢力が政権につく必要があります。

(2)
小地域、中地域、大地域、大大地域は
原子、分子、細胞、臓器、・・・
にあたります。
各レベルで構成要素は自由に活動しながら
高次の単位を形成するのが
このコスモスの自然のありようです。

レゴのおもちゃで、単位ユニットをつくります。
そのユニットを組み合わせて、複合ユニットをつくります。
複合ユニットを組み合わせて、複複合ユニットをつくります。

このように世界を組織する時、
貪欲な反人類的な多国籍企業の活動を規制することができます。

ガンとは、異常に肥大化した細胞だそうです。
正常細胞を圧迫します。
正常な生命活動をさまたげることになります。

多国籍企業は人類経済のガン細胞に
なっているのだと思います。

そうした立場から、多国籍企業の活動、
富裕者の天井知らずの蓄財に規制をかけ
ガン細胞を正常細胞にすることのできる政権が
出現してくることを期待しています。

でないと人類社会はもっと苦しむことになります。