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日本農業復活は急務、「原料の生産地に加工工場を」 農村地域復活へ

2008-10-31 20:27:32 | Weblog
(1)
生活必需、すなわち衣食住教育医療(+エネルギー)の自給は、
世界のすべての地域で追求すべきでテーマだと思います。
その地域の人口全体の必要量を超えた部分だけが
他の地域に輸出できるという原則が。
今の新自由主義政策に抗して打ち立てられたらいいなあと
思います。

NHKスペシャルの食料危機の1回目の題が
「アメリカだよりの食が破綻する」でした。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081017.html
「今年、世界各地で同時多発的に食糧危機が起きている。
危機は貧困層だけでなく中間層まで広がっている。
日本でも食品の値上げが相次ぎ、
えさ代の高騰で畜産業などには深刻な影響が出ている。
なぜこんなことになったのか。
その実態と原因を見ていくと、
戦後世界に広がった
『アメリカ中心の食糧供給システム』が
破綻の危機にあることに行き当たる。」

出演した東大の○○教授が語っていました。
「命の前提というべき食べ物の自給追求を日本は
本気で実現しなくてはなりません。
もう、一刻の猶予も許されない時点にきている」と

NHKスペシャルの食料危機の2回目
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081019.html
の最後の方だけ見たのですが
食料危機の打開の道についての
最後のまとめは希望をもたせてくれました。
飼料用米と米から作るパンや菓子を紹介していました。

http://www.town.yuza.yamagata.jp/Files/1/3616/html/index.html
減反政策で稲作をやめた田んぼで新品種の飼料用米を栽培すれば、
畜産の飼料が100%自給できると
どっかの大学教授が言っていました。

そして、最近では
http://www.arif.pref.akita.jp/pdf/1709komeko.pdf
米の製粉技術が発達したのでパンやシュークリームや菓子などの
米を原料とした様々な食品を作ることができるようになっています。。

これは米の国内需要を増やす大きな可能性をもってます。
日本の米を使って生活維持のための食料の自給率の100%
実現も可能と受け取りました。

(2)
稲作の復活だけなく、日本の地方農村地域の経済復興に
サーカーの提唱する
「原料生産地で加工工場を作り、
完成商品を他地域に出すという」原則
は、重要だと思います。
それぞれの地域の加工工場を作るのです。
米を製粉し、パンや菓子を作る工場での雇用を産むからです。
そして地域の商業も発達します。
すなわち日本の地方における農業、工業、商業の復活につながります。


またサーカーは
米を原料にパンに加工したりする工業を
「農業後工業」と呼び
米づくりのために必要な肥料や道具を作る工業を
「農業前工業」
と呼びます。
農業前工業も地域に設立してゆくべきです。

昔は、肥料は山の木や草を取ってきて、牛小屋で踏ませ
鍬や鎌などの道具は村の鍛冶屋さんが作っていました。

農業後工業、農業前工業の復活も、
地域産業優先の原理によって、
地域外の企業が地域で活動することに
規制をかけるなら可能です。

今日の地方の衰退は富裕者がさらに肥え太る
新自由主義の規制緩和政策の産物にほかなりません。