上村悦子の暮らしのつづり

日々の生活のあれやこれやを思いつくままに。

1月 高齢者の園

2022-01-17 15:55:58 | エッセイ
家族揃ってにぎやかに新年を迎えたのだが、
今年はやや情けないお正月となってしまった。

もう2〜3ヶ月ほど前から右肩が痛くて、また50肩かなぐらいに思っていたのだ。
右腕が上には問題なく伸びるのだが、後ろに回そうとすると痛みがある。
その痛みにもムラがあって、寒くなるほどに辛くなってきた。

長年通うヨガ教室で、先生から
「一度病院で診てもらったほうがいいよ」と言われたことで、即、行動に移せた。
行くからには評判の良い整形外科にと思っていて、そこが尋常の混み方ではないと噂に聞いていたため、
なかなか決心がつかなかったのだ。

暮れに覚悟して行くと、やっぱりすごい人で待合室の外にまで列ができていた。
20〜30分待って、やっと名前を呼ばれて中に入ったのだが、
心の中で「ウワァー!!」
すごい光景が待っていた。

大きなリハビリ室が中央にあって、数えきれないほどの高齢者であふれていたのだ。
レーザーや低周波など電気治療の機械が何十台もあちこちに置かれ、
牽引き用リクライニングチェアも十台以上あるのだろうか。
そこに高齢者がぎっしり。
最近、密な暮らしから遠のいていたせいか、
思わず「芋の子を洗うような」というフレーズを思い出してしまった。

しばらく待って呼ばれた診察室では、ざっくばらんな医師による丁寧な診察で、
「これでは混んでも仕方がないわ」と納得できた。

私はやはり単なる50肩ではなく、肩腱板の裂傷。
つまり、
右肩の腱板の腱が切れかかっているとのこと。
電気治療やヒアルロン酸の注射、ストレッチなどで修復はできると言われた。

おまけに、両肘外側にも問題が。
この部分には骨と皮膚の間に潤滑油的なものがあるのだが、
私の肘部分は減ってしまって骨からすぐ皮膚のような状態になっていた。
コツンと当たると痛みがあったのはこのせいだ。
原因はパソコンらしい。
2カ所とも大切なのは、家での毎日のストレッチ。

12月に歯医者通いがやっと終わったと思っていたら、
次は、予約のできない整形外科通いの身となった。

私も確実に老身を抱える高齢者の仲間入りだと観念するしかない。
診察を終えて会計を済ませると、3時間はゆうに超えていた。

ストレッチと共に迎えたこれまでとは違う新年である。