坂井市 前田よしひこ

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「連続講演会 地球環境問題と関わる私の一歩」第3回を受講!

2009-11-09 01:28:18 | 環境

平成21年10月31日(土)連続講演会(第3回)を受講してきました!

講演会会場はKUポートスクエア(クイーンズタワーA14F)

冒頭写真の一番左側の建物である。

-KUポートスクエアは演習室5室とラウンジがあります。-
この施設の目的は・・・。
『大学をとりまく社会的環境は、社会のグローバル化、高度職業人の養成、経営・ビジネス系のリカレント教育など、従来の「開かれた大学」「生涯学習社会」の機能のいっそうの拡充が求められています。また、経済状況の厳しさとともに、企業人・離転職者のためのリカレント講座も、社会の大きなニーズとなっています。
KUポートスクエアでは、そのような社会と大学との接点の上に、各種のビジネス系、資格取得、教育・行政、情報・語学・ライフスタイル、文化・教養講座など、多彩な生涯学習講座を開講するほか、シンポジウムや法科大学院のリーガル・クリニック(法律相談)等も実施しています。
KUポートスクエアは、市民の「学びの場」と社会との「情報の拠点」として幅広く機能します。』とのことです。
2008年の受講者数は年間延べ5,800名。

ラウンジから眺めた「ナビオス横浜」
建物の開口部分に汽車道があり、ここを通り抜けて赤れんが倉庫に向かう人も多く見られた。


ラウンジから眺めた「日本丸メモリアルパーク」


3回講演会の講師は「中村 陽子先生。NPO法人、めだかのがっこう理事長」でした。

プロフィールによると、1953年東京都生まれ。武蔵野市在住の主婦。

長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。

母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰。

2001年瑞穂の国の自然再生を可能にする「冬・水・田んぼ」に魅せられて「NPO法人メダカのがっこう」設立。

理事長に就任。

2007年神田神保町に農家支援の「おむすび茶屋」を、2009年10月には早稲田大隈通り商店街に2号店を出店する。

生きものに聴いて田畑や里山作りをしながら、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残すための活動を推進している。

とのことでした。

今回の演題は「田んぼの生きものたちに聴く国の未来」でした。

●「メダカのがっこう」はどうして始まったか
・2001年に設立された、田んぼを中心に環境を考えるNPO法人。
・農作業はしたことがなくても、数多くの取材や仕事の関係ですばらしい人や技術に出会うチャンスが多い人達により発足。
・自然耕という生き物がたくさん湧く田んぼに出会ったことで運動が始まった。
・「みんな生きていける社会システム」づくりも夢ではないと、この事実を多くの人に知ってもらい、この田んぼの支援者を増やして、田んぼから日本の自然再生をしようと行動開始。

●「メダカのがっこう」の3つの理念
・私たちは、日本の豊かな自然環境を復元します。
・私たちは、生きものいっぱいの田んぼを広げます。
・私たちは、生きる環境を守っている農家を応援します。

●「メダカのがっこう」は世の中に風穴を開ける
・NPOというのは、行政の手が及ばないところに手を差し伸べる千手観音の手。
・命の視点に裏付けられた行動力で、経済効率優先の世の中に風穴を開ける役目。
・期限を切って本気で頑張る→2012年12月メダカの学校卒業式。


Ⅰ.生きものいっぱいの田んぼとは

冬に水を張る「冬・水・田んぼ」に成苗を植えます。
この田んぼは生きものが耕し、生きものが土をつくり、生きものが天敵のバランスで稲を守り、光合成する植物が酸素を発生し、水を浄化するしくみ。
すべての命を活かす農法です。

・絶滅危惧種が復活する・・・アカガエル、メダカ、イチョウウキゴケ、シャジクモ
・イトミミズの凄い働き
 ①土をつくる・・・土が早く良くできて、肥料がいらなくなる。
 ②草を抑える・・・イトミミズの糞がつくるトロトロ層が草の種の発芽を抑える。
・クモとカエルは稲を守る兵隊さん。クモがカメムシの発生を抑える。


Ⅱ.農家と一緒にこの田んぼを広げるための大作戦

○田んぼの生きもの調査は人の意識を変える
生きもの調査で生きもの、特にイトミミズに目の焦点が合うようになると、田んぼを見る目が変わる。
田んぼに行くのが楽しくなったり、農家が地域で田んぼの先生や食育の先生になる。

○生きもののために、田んぼ内ビオトープやU字溝の蓋をつくる
基盤整備や排水溝の欠点を補い、生きものいっぱいの田んぼをつくる。

○田んぼの生きもの博士養成講座
農家が自分の田んぼの生きものの語り部になる。

○2年に1回の「田の草フォーラム」が農家の悩み解消
田の草に悩む農家のために、2004年、2006年、2008年と、隔年で「田の草フォーラム」を開催し、田の草が生えなくなるほどいい土作りをしてきた農家、草を敵にしないで収穫量をある程度確保している農家、それぞれの工夫・技術・資材などを持ち寄り発表する場を設けている。
秋代ふゆみずたんぼは有望。


Ⅲ.いのちの田んぼ応援者を都市部に増やすための大作戦

①販路を確保する・・・消費者、保育園、スーパー、居酒屋チェーンなどへの販路拡大。
・グリーンオーナー制と、田んぼ環境トラスト事業「たんぼ組」
・環境意識の高い会員や一般の人達に呼びかけて、年間契約で田んぼを支える消費者を増やす。
・次代を担う子どもたちからお年寄りまで幅広い層に理解を広めようと活動。
・日本人にこのお米を食べさせる直接行動「おむすび茶屋」「自給自足屋」支援プロジェクト。
②都市部の消費者が農村地帯に押し掛けて農家を元気にする。
・田の草取りツアー
除草剤を使わない農家が一番苦労している草取り体験をし、夜は地元の料理や伝統芸能で農家との交流を深める。
③トラスト型の田んぼ体験で農家の収入を確保する。
・子どもたちの田んぼ体験を使う田んぼを前もって使用面積で支払う。
・農家は田んぼの学校の先生になる。
・田植え、草取り、生きもの調査、稲刈りなどの体験をする。


Ⅳ.「メダカの学校」が考えるみんなが生きていける世の中とは

①みんなが土と繋がっている自給自足の世界。
②無農薬・無化学肥料の農業、生きものいっぱいの田んぼが平和の礎。
③自分の周りにいる素晴らしい人や活動を気の合う友人、知人に宣伝する。



絶滅危惧種はアカガエルやメダカでなく農家だった。

滅びるのは地球ではなく人間であった。

水がまずいからミネラルウォーター。

水が汚れているから浄水器。

野菜の栄養が不十分だからビタミン剤。

生きものの住みかが無くなったからビオトープ。

環境問題を見極める目が必要ですね。
























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