goo blog サービス終了のお知らせ 

トンデモ八分@謎学の日々

気が向いた時に、いろんな謎や秘密を考えてみたい(とうぶん仮)

13億人のサイバーテロ?

2005-04-14 13:25:28 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
またまた、しょうもない内容のニュース。
中国の反日ウェブサイト上で、「日系企業のフリーダイヤルに電話をかけまくり、大損させよう」という呼びかけがあったという。
スポニチ Sponichi Annex ニュース 社会

そういえば
<警察庁>HPに障害 「Dos攻撃」受けた可能性も
ということも起こっているが、これって中国からのサイバー攻撃なのか。
スポニチの記事では、
「13日付の香港紙、太陽報によると、中国各地の複数のウェブサイトが11日夜、短時間閲覧できなくなるトラブルが発生。中国のハッカー組織「網安連盟」は13日、日本からのハッカー攻撃が原因だとして、日本の官庁や靖国神社などのアドレスをサイトに掲載し、日本側サイトの攻撃を呼び掛けた」
ということらしいので、たぶんそうなのだろう。

はっきりいって、しょうもない。
本来、情報通信は、民主主義や成熟した自由主義と連動して進展するものであると小生は思っていて、そういうことが文化や文明として良くわかっていない人達が、いきなり端末やインフラを使える状態になって、こういうことを発想する。
こどもが銃を持つに等しい。
しかし相手は13億人である。数が多い。人民戦争発想のサイバーテロである。
電話でもテロになるし、インターネットでもテロになる。
情報通信が多大な被害や犯罪をもたらすことは、「振り込め詐欺」やネットでの詐欺などをはじめ日本人は身にしみて理解している。
ただ、日本人は、そんなことを悪事に使うのはホンの少数だと信じ込んでいる。
しかし13億人である。(まぁ、そこまでは言い過ぎだけど)

おそらく、先進国は別にして、このご近所さんはサイバーテロやサイバーウォーを発想・研究する有数な国であることは間違いない。(もうひとつの半島北のご近所さんも、かなり研究しているだろうが、いかんせん技術とお金が不足している)
このたぐいは、国家がコントロールしようとするし、またコントロールできず暴発しやすい。
“勝手にサイバーウォー”である。
困ったおこちゃま国だ。

アメリカ政府も昨日、中国のニセブランド製品問題で猛烈に怒って見せたが、そろそろ日米をはじめヨーロッパも含めた先進国で連携して、なんとかせにゃいかんだろう。
中国での事業拡大を狙っている日本企業も、戦略を見直す時期がそろそろきている。

企業のお値段

2005-04-13 18:46:26 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
久しぶりのホリエモン話題。
昨日、4月12日の東京株式市場でライブドアの株価が一時300円を割り、時価総額も1億9千万円台にまで落ち込んだ。
ZAKZAK-ポケット空っぽ!?ライブドア株ついに300円割れ

また、ライブドアがフジテレビにニッポン放送株をライブドアの子会社を通じて譲渡し、同時に、ライブドアがフジテレビを引受先とする第三者割当増資を実施、フジテレビがライブドアの発行済み株式数のうち、最大15%程度を取得する方向で調整が進んでいるという内容が、読売新聞から報道され、一時ライブドア株は取引停止、提携交渉は行っているとのライブドアの談話で再開されるなどした。

はじめに断っておきますが、小生は株についてはまったくの素人だし、たぶん理解も相当に足りないと思う。だから、株式市場の動向について深く考察し謎解きをするのは任が重いし、すぐ間違ったことを書きそうである。
しかし、そこで、企業のお値段についてである。
企業のお値段はどこでみるのか。別に定価がついているわけではないから、スーパーで人参や鰆のお値段をみるように、市場での価格をみるのがはやい。(別に鰆に意味はありません。春だからだけ。読めなかった人はちょっと悩んで調べて下さい)
だから、企業の時価総額は、株価×発行株式総数なわけである。
ライブドアでいえば、発行株式総数は6億4千6百万株(すんごい)あるわけだから、2月に490円以上の株価だったので、時価総額は3千億円もあったのである。(高いっ)
それが、昨日、300円を割り終値は293円。本日は報道のせいでかなり持ち直して331円、時価総額は1千990億円。
1千億円以上も値下がりしちゃってるわけである。30万円の薄型テレビが急に10万円も値引きされているようなものである。(かなり違うって)

そこで、企業のお値段ってそんなに上下しちゃうものなの?企業の価値って、そんなに急に低下するものなのだろうか。
通常、モノならば、購入して使い始めればすぐに劣化・中古化し、商品の値段としてはどんどん下がる。基本の価値はそれほど変わらなくても、やはり価値は下がる。
しかし、企業は生きて活動しているもの(法人という人格のもの)だから、普通は価値をあげようと努力し、事業収益というかたちで成果を出す。
株価や時価総額は、証券市場における評価だから、企業の価値を株価で評価して値付けしているわけである。
さて、ライブドアみたいにこんなに株価や時価総額が下がったりすると、本当のライブドアの価値だったりお値段ってどうなのよ、と思ってしまうわけです。

そこで、やはり企業は売上だろう、というわけでライブドアや関連して登場した企業その他の事業売上といまの時価総額を比べてみる。もちろん企業の価値は売上だけでは測れないし、事業収益の構造も業種や個別企業で異なるので、まあ単なる暇つぶし(ヒマじゃないんだけど)と思って下さいな。

で、ライブドアの平成16年9月決算期(つまり前年度)の売上は、連結で108億1千万円。時価総額は先に書いたように1990億円。
そんで、フジテレビは、平成16年3月決算期(つまり15年度)の売上、連結で約4559億円。時価総額は、現時点で約6070億円。
ちなみに、ソフトバンクは、同じく15年度の売上、連結で約5173億円。時価総額は、現時点で約1兆5183億円。
その他、例えば最小キィー局テレビ東京は、同じく15年度の売上、連結で約1093億円。時価総額は、現時点で約718億円。
そんじゃソニーは、同じく15年度の売上、連結で約2兆8146億円。時価総額は、現時点で約3兆9092億円。(メーカー+コンテンツの大企業だからね)
非メーカーの広告屋さん電通は、同じく15年度の売上、連結で約1兆7491億円。時価総額は、現時点で約7707億円。

なるほどねぇ。こうみると、ライブドアって売上が低いんだねぇ。100億円程度の売上で一時は3000億円ものお値段がついていたんだね。1対30だ。
テレ東なんか、売上より時価総額の方が低いもんね。
ソフトバンクが一番事業内容が近いのだろうけど、売上はライブドアの約50倍、ホリエモンが敵視するわけだ。時価総額との対比は1対3かぁ。
フジは売上がライブドアの40倍以上、時価総額との対比は1対1.3ね。
ていうことは、ライブドアの時価総額は売上に対してえらく高いってことだね。
よくもたくさん株数を増やして、市場に売って時価総額を増やしたね。ずいぶんお金を集めました。
でも、企業のお値段としてはどうなんでしょ。これだけで何かを言うのは材料不足なんだろうけど、素人の考えとしては、もっと安いのではないのでしょうか。

企業のお値段って不思議だよね。
それにしても100億ていどの実体経済で世間を騒がすホリエモンって、それはそれでがんばるよなぁ。
(まじめにコツコツ、実体をもって売上を上げるため努力する中小企業はアホみたいだよなぁ。でも時が正しい評価を下してくれるでしょう)

これを書いている間に、痛み分けの和解案で早期解決に、というニュースが配信されました。

文明の衝突と孤立

2005-04-11 16:09:44 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
ソウル発4月10日時事通信の小さなニュース。
Yahoo!ニュース - 時事通信 - 「日本、次第に孤立」=中国の反日デモ報道-韓国紙

中国での反日デモ騒ぎに対し、韓国のマスメディアはそれぞれ大きく取り上げているようだが、
『ソウル新聞は社説で「日本は国際社会で次第に孤立しつつあると感じる」と指摘。「日本が国際社会の批判を直視し、北東アジアの善隣友好国に戻ることを望む」と主張した』
という。
全文がわからないので、内容や論旨に関しては何とも言えないのだが、「日本は国際社会で次第に孤立しつつあると感じる」という指摘について。
はたして、国際的にみて(どの範囲で国際的にみてなのかもあるが)日本が孤立しつつあるのかどうか、客観的な分析ソースを持たないので正しいとも勝手な思いこみ意見とも判断のしようがないが、おそらくこの社説を書いたソウル新聞は、そう観測したいということなのだろう。
小生がこの小さな記事と“孤立化”という言葉から思い出すのは、サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」である。
いまその本が手元にないので記憶に頼るしかないが、たしかハンチントン教授は日本について、中国や韓国の“中華文明圏”には入らない別の文明を持つ国としていた。
いまの反日騒ぎを巡る東北アジアの状況は、中国や韓国が単に地政学的な意味合いだけでなく、共有的な文明圏のなかにある警戒すべき国、いわば手に負えない鬼っ子の国として日本を見ており、なんとか自分たちの価値観の届くなかに抑え込みたい、というところにひとつの要因があるのだろう。
ハンチントンは、日本は孤立した文明を持つ国であると確か定義していた。
他のアジアや欧米、その他国際社会全体から、現在の日本が孤立しつつあるのかどうかは知らないが、ハンチントンによればもともと文明圏としては孤立していることになる。

また、「文明の衝突」ではアジアと日本の未来について、中国は“地域大国”化の道を歩むが、日本は地域大国を目指すのではなく“国際大国”的なあり方を目指すべきと書いていたように記憶する。日本が地域大国を目指せば、必ず中華文明圏およびその中心たる中国と衝突するのであり、国際的に相変わらず優柔不断な国でありつづければ、結局国際関係的に孤立せざるを得ず、アメリカの傘の下か、あるいは中国にすり寄るかを選ばざるを得ないという予測である。
「文明の衝突」の構図がすべて正しいかどうか、いまここで検証することはできないが、少なくとも文明圏=つまり価値観としての日本の立脚点は、中華文明圏にはもうすでにない、ということではないだろうか。
したがって、誤解を恐れずに言えば、東北アジアにおけるなにがしかの孤立化はいわば避けられない側面があるのであって、そのなかで隣り合うが異なる文明圏とどのように摩擦ばかりではない関係を築いていけるかが課題となるのだろう。

果たして日本は、東北アジアのなかで(あるいは亡霊のごとき中華文明圏のなかで)のみ地域的に孤立化するのか、それともソウル発の言葉通り国際社会のなかで孤立化しつつあるのか。
「文明の衝突」の論に組みするならば、日本は(地球的な)広い意味での国際国家としての道を、意志を持って進まねばなるまい。

サミュエル・ハンチントン「文明の衝突」については、記憶を頼りに書いていますので、誤解などがありましたらご指摘下さい。

四面楚歌?の日本と、中国の琴線

2005-04-05 18:25:51 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
日本の国連常任理事国入りに反発して、中国では一千万人の反対署名やデモ、日本製品不買運動などがおきている。
中国政府は、政府が裏で主導しているものではないとしているが、時事電によれば不買運動の背後に巨大組織が結成されているという。
Yahoo!ニュース - 時事通信 - 背後に巨大ボイコット組織=日本製品「不売」運動拡大へ-中国
韓国との竹島問題や中国との尖閣諸島問題と、ここにきて領有権を巡る問題がいきなりクローズアップされ、一方では常任理事国問題で韓国が正式に反対表明、中国も実質的に反対の意思表示をおこないつつあるなど、日本の東アジアにおける立場は対北朝鮮問題さらにはロシアとの北方領土問題と急速に四面楚歌になりつつある。
なにがこれらの事態を動かしているのか。
当然、各国にはそれぞれの立場や主張、危機感や欲望などがあるのだが、ここにきて感じるのは中国について、それも中国の琴線に触れる事柄である。(いうまでもないが“琴線に触れる”とは、外の動きに対して敏感に反応し揺れ動くことであり、ここを触れば敏感に反応するぞという勘所である)
小生は、中国の琴線とは、「共産党一党支配の国内体制をおびやかすもの」、「中国の領土(と一方的に主張するものも含め)をおびやかすもの」、「中華思想をおびやかすもの」の3つの“おびやかすもの”であると勝手に解釈している。
それが、いま日本をはじめ次々と重なってタイミング良く出てきているのではないか。
例えば、ローマ教皇の死去。日本には直接関係がないが実は国内体制と台湾に関係している。
中国は、ローマ教皇の死去に対して一応かたちばかりの哀悼の意志とともに、バチカンとの関係改善と、台湾とバチカンの断交を新しい教皇に期待すると、哀しみに包まれる教皇庁に対しいち早くプレッシャーをかけた。またそれに応えざるを得ず、バチカンも反応を出している。
ロイター-ローマ法王庁、台湾との断交を検討=香港司教
中国はこれまで、宗教が国内体制を脅かすことを恐れ、中国のカトリックを無理矢理バチカンと引き離し、勝手に「中国カトリック(天主教)愛国会」なるものを組織してきた。これはチベット仏教に対するやり口と同様のものである。反対にバチカンは、台湾と国交を持っている。まさしく中国にとってはヨハネ・パウロ2世体制は悪であり目のうえのタンコブだったわけである。
だから教皇が亡くなると、素早くプレッシャーをかけ恫喝した。
日本は表層的には国内体制をおびやかすものではないが、尖閣諸島の領有権問題に加え、常任理事国入りで(自認する)アジア第一の中国の国際政治的地位をおびやかしている。中国が依って立つ根本である、“中華思想”の琴線に著しく触れるわけである。
中国としては、金があって言うことの聞かない弟以下の存在である日本が、政治的地位で横に並ぼうとするのは我慢ならないのである。
といってあからさまに阻止行動に出るわけにもいかず、まず、民意の発露=インターネットによる反対投票という一見、欧米型のような行為を組織し、次に同じくデモやボイコット、さらに韓国の反対表明を踏まえて、仮想現実の民意と周辺国(といっても韓国・北朝鮮)の意志の後押しを受けたかたちを整えて中国政府の意思表明、そして断固潰す、という戦略をたてたのではないかと思われる。
特に、民意を演出すれば他の国々も乗るのでは、という意図が見え見えなのには苦笑してしまう。
さてさて、次々に手を繰り出す中国。そして、どうもおかしな具合に独自路線を歩みだそうとしている韓国の盧武鉉政権は、日本に外交戦を挑もうとしている。
産経新聞-韓国が「歴史企画団」 大統領直属 領土など反日推進
四面楚歌の日本は、いよいよ一番苦手な“確固とした戦略にもとづく外交戦”を行う必要のある局面にさらされている。ちゃんとした戦略あるの?日本外交!!
“ようこそ日本”とか、“友情年”とか、アサヒの間抜けな論説主幹みたいに“友情島”なんてナィーブに言ってるヒマはないよねぇ。
政府の責任範囲とは別に、こういった動向にまともな分析と論説の出せない新聞も情けないよね。
やっぱり、日本はおとなしく友情を訴えるのがせいぜいなのかなぁ。

パパ(Pope)の嘆き

2005-04-01 17:21:18 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
極めて病状が重いと伝えられているローマ・カトリックの教皇ヨハネ・パウロ2世について、感染症で高熱を出したと、バチカンの教皇庁から発表が出された。
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - ローマ法王 感染症で高熱
『国営イタリア放送などによると、血圧が低下しているが、緊急の入院は予定されていないという』ことだが、『米CNNなどが同日、危篤状態の病人が受ける「終油の秘跡」を法王がすでに受けた、と報じた』とも伝えられているという。
ヨハネ・パウロ2世は1978年にローマ教皇に選出されて以来、在位27年目と歴代では二位。455年ぶりの非イタリア人教皇であり、初のスラブ系かつ旧東側からの教皇。
1981年にはサン・ピエトロ広場で銃撃にあい、奇跡的に一命をとりとめ、世界100ヶ国以上を訪問、東方正教会との歴史的な和解や共産圏の崩壊における精神的な(もしかしたらそれ以上の)バックアップなど、世界の変化と平和への努力に数々の影響をもたらしてきた。
しかし、世界の平和はいまだ、あるいは東西対立の時代以上に混沌としている。
いま、ヨハネ・パウロ2世は病床で何を思い、何を嘆いているだろうか。
教皇の嘆きなど、当然、極東アジアのそれも異邦人の僕にはわからないが、ひとつ、何故?と思うことがあった。
それは、日本のマスコミが教皇ヨハネ・パウロ2世のことを“ローマ法王”と伝え、書くことである。
日本の「カトリック中央協議会」も「ローマ法王」ではなく「ローマ教皇」であるとして『皆様には、「教皇」を使っていただくよう、お願いする次第です』と言っている。
「ローマ法王」と「ローマ教皇」どちらが正しい?
日本のカトリックでは、1981年のヨハネ・パウロ2世の来日を機に「ローマ教皇」と統一することを決めたとして、『その時以来、たびたびマスコミ各社に「ローマ教皇という名称を使ってください」とお願いしていますが、残念ながら実現していません』ということだそうである。
なぜマスコミが“ローマ法王”を使い続けているか、僕には良くわからない。
あまりマスコミには意識も意図もないのかも知れないが、「法王」とは本来、仏教用語であり、当事者たちも違うと言っているのだから、明らかに誤りである。例えば、日本の天皇を外国のマスコミが“King”と書いてしまうレベルと、マスコミが考えているのかも知れないにしても。(日本のマスコミが天皇のことを「王様」と書いたら街宣車ものです)
ついこの間まで、かたくなに「朝鮮民主主義人民共和国・北朝鮮」とわざわざ言い続けてきた頑固な日本のマスコミも、きっとバチカンは怖くはないのでしょうね。
病床で、世界について問われたヨハネ・パウロ2世が、日本については何かありますか?と聞かれ、「日本のマスコミにこれだけは言いたい。わたしは法王ではなく教皇です」と嘆いたらどうするの。(まぁ、そんなことはないけどね)

ペイント・イット・ブラック!!

2005-03-31 12:32:30 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
昨日、朝日新聞の「友情島」の件について少しばかり書いたのだが、どうも日本の新聞言論(特に朝日)には突っ込みどころが多々多いようだ、ということで、今後は少々気に掛けてみましょ、と思った矢先の朝日黒塗り広告問題。
Yahoo!ニュース - 共同通信 - 文春広告の一部を黒塗り 協力費報道で朝日新聞
同、読売新聞
これは、『週刊朝日の00年7月7日号~01年8月10日号に計53回掲載された「世界の家族」というタイトルの記事が消費者金融「武富士」とのタイアップ記事で、武富士から00年6月から4回にわたり1250万円ずつ計5000万円を受け取っていた』というトップ記事が載る「週間文春」今週号の広告の一部を、“黒塗り”掲載したというもの。
朝日が武富士から金を受け取っていたこの時期、『武富士の武井保雄元会長(75)は、同企画連載中の00年12月~01年2月、同社に対して批判的なジャーナリスト2人の自宅などの電話を盗聴したとして、03年12月に電気通信事業法違反容疑で逮捕され、有罪判決を受けている』
また、週刊朝日のこの連載には『タイアップ記事であるにもかかわらず「編集協力・武富士」などの記載がなかった』ということである。
まあ、誰がみても武富士のマスコミ対策にまんまと朝日が乗ったというわけだけど。
ところで問題の黒塗り広告だが、黒塗りされた部分のコピーは『人はそれをブラックジャーナリズムと言う』というもの。
これが言い過ぎか、名誉毀損ものなのか、それとも限りなく本当のことなのかは、残念ながらまだ文春の記事を読んでいないので判断はつかないが、自分の痛い腹を探られたからって勝手に黒塗りするのは、誰もが姑息な手口と感ずることだろう。
これならば、朝日は全ての自社掲載広告に黒塗りする権利を持っていると、主張していることになる。
ひとは、自分の痛いところをつかれたとき、なりふりかまわず反撃する。
もしかしたら朝日にとっては、黒塗りなど“なりふりかまわず”の範疇には入らないのかも知れないが、黒塗り=言論弾圧の匂いを感じてしまった読者になんと言い訳をするのだろう。
まあ、言い訳などせず屁理屈をいうのだろうけど。
ということで、「ブラックジャーナリズムという」のかどうかはわからないが、“ペイント・イット・ブラック・ジャーナリズム”であることは証明して見せたわけなのである。

おまけ。朝日のこんな記事。
愛知万博弁当の持ち込み、一転解禁へ 黄金週間までに
別に、愛知万博で弁当持ち込み解禁、良かったね、という記事内容が云々ではないのです。
この記事の見出しにもある「黄金週間」。
ゴールデンウィークのことを日本語で、ということで、これまでにもこういう言い方を他で見たことがないわけではないけど、でもね、どうなのかなぁ、クォリティペーパー(自称)のこの言語感覚!?
記事中にも『協会幹部は「協会として~中略~黄金週間前までには実現するだろう」と見通しを語った』とあるけど、協会幹部も「“おうごんしゅうかん”まえまでに」と語ったのかなぁ?
“おうごんしゅうかん”かあ。すなおにゴールデンウィークじゃだめなのかねぇ。
こんな小さなことに突っ込むのは、小生だけでありましょうか。(そうかもね)

万博よりポケモン

2005-03-29 12:23:07 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
愛・地球博は開幕早々、春休み期間中にもかかわらず入場者数が伸び悩んでいるが、名古屋駅近くのポケモンの仮設テーマパーク「ポケパーク」には、27日の日曜日に3万7千人が入場したという。また、“金しゃち”の「名古屋城博」には同日1万3千人で、合わせて5万人を集客した。
Yahoo!ニュース - 共同通信 - ポケモン、金シャチ繁盛 本家の万博食う勢い
この「ポケパーク」、愛・地球博の「ささしまサテライト会場」というもので、つまり愛知万博の一部というかたちになっていて(こちらの主催は博覧会協会ではなく、名古屋市と東急不動産などの企業グループ)、名称は「デ・ラ・ファンタジア」、テーマは『「愛・地球博」のウェルカム・ゲート/「名古屋パワー」の発信・交流拠点/新しい都心の賑わいの実験・創造拠点』なのだそうである。
ポケモンの「ポケパーク」は、この「デ・ラ・ファンタジア」の一部、というか大部分になるわけである。
これまで博覧会の多くは、都市開発や再開発など大型の土地開発の起爆剤として使われてきた。
愛・地球博の場合、環境が大きなテーマであるしオオタカくんも近くに住んでることだから、もちろんそんなことには使えないわけで、その点では前回の万博・ハノーファー博に続いて新しいかたちの博覧会とも言えないことはなかったわけだが、その分、名古屋駅近くの再開発地区で博覧会もどきのイベント=仮設遊園地をやっているわけである。
ところで、愛・地球博は185日間の開催期間で1500万人の来場者を目標としている。
単純にこの目標数字を開催日数で割ると、1日あたり8万1千人である。
もちろん、土日祝日もあれば平日もあり、ゴールデンウィークや夏休みもあれば梅雨時もあるので、単純な平均の数ではあまり意味がないが、スタートダッシュである開幕時の春休みの土日に、1日5万人ばっかしでは全然足らないのである。協会ではどうやら15万人を予測していたらしいが。
28日の月曜日には7万人ぐらい入ったと発表されていて、混雑が予測された土日を避けて月曜に入ったのではないかとの主催者の観測も出されていたが、ふんふん、それは違うでしょ、土日に本来入るべきひとがポケパークに行っちゃったのよ、だと思う。だって、ポケパークは子供連れの親子客だろうし、土日客の主体とはそういうものでしょ。
だから、すごく単純に考えれば「ポケパーク」がなければ、日曜日の愛・地球博には9万人近くが入っていたということになる。
だいたい博覧会よりも足の便の良いところに仮設テーマパーク、それもポケモンの、をつくるなんて、それも愛・地球博は当日券が大人4600円なのに、ポケパークは入場無料(もちろんアトラクションには600円~900円のお金がかかるけど)なんだす。
協会にすれば、中身も違うんだから競合しているわけではない、とかかも知れないけどね。
さてさて、今後、どうなるんでしょうか。
ところで「デ・ラ・ファンタジア」と「ポケパーク」は愛・地球博の「ささしまサテライト会場」ということだけど、やっぱりポケモンにも「自然の叡知」とか「名古屋パワー」があるのかなぁ。
モリゾーとキッコロも、ポケモンに負けないように頑張ろうね。

謎の土粒遺物、実はムシの糞!?

2005-03-28 16:32:57 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
『古墳の横穴式石室を中心に各地の遺跡で出土し、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄を願う儀式に、米の代用品として使われたと推測されてきた謎の土粒が、実はカブトムシかコガネムシの幼虫のフンだったことが28日、奈良県桜井市教委の調査でわかった』
Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 虫のフンだった!…古墳石室の土粒、学者ら「まさか」
この、謎の土粒は『約20年前から、遺跡で出土することが知られ、「米粒状土製品」「擬似米(ぎじまい)」と命名され、儀式の際にまいたと解釈されてきた』という。
調査にあたっては、カタハラ1号墳(6世紀中ごろ)から出土した、この「米粒状土製品」を、1か月がかりで1949粒を数え、3~8ミリの3種類の大きさに分類、結果、形や3種類の大きさなどが、2回脱皮して成長するコガネムシ科の幼虫のフンと一致することが判明した、ということである。ごくろうさまでした。
ところでこの「米粒状土製品」=ムシのクソが、古来、住吉大社の『埴使』神事に使われていて、それもやはりムシの糞であろうという報告が民俗学の世界では報告されていたようである。
近畿民俗学会例会報告2003年9月「馬場寛「住吉大社『埴使』神事と米粒状土製品について」
これは、住吉大社の祈年祭と新嘗祭に付随して五穀豊穣を祈る「埴使」という神事で、わざわざ奈良県の畝傍山で採ってきた「埴土」により食物を入れる祭器をつくるというものである。
住吉大社「埴使」神事
写真はその「埴使」の神事の様子と「埴土」=「米粒状土製品」=“ムシの糞?”である。
さてさて、それでは、この“ムシの糞”は記事にあるように『石室は盗掘を受けるなどして開口しており、中に入り込んで、腐葉土などをえさにし、未消化の土が排せつされたらしい』というものなのだろうか?
住吉大社では古来より神事に、“わざわざ”ムシの糞を奈良の畝傍山にまで採りに行っているのである。ちなみに住吉大社は、ご存じのとおり大阪市の住吉区にある。
この神事がいつから行われているのかは、不勉強なのでわからないが、住吉大社は、住吉大神である底筒男命 (そこつつのをのみこと) をはじめとし、神功皇后が祭られていることで有名な大変古い神社であり、平成23年には鎮座1800年を迎えるというから、単純に信じて考えれば3世紀からあるということになる。
ちなみに今回、調査が行われた「米粒状土製品」出土の「カタハラ1号墳」(桜井市倉橋)は、6世紀中ごろのものということである。
この神事に使われるムシの糞が、古墳では、たまたま中に入り込んでえさを食ったムシの排泄物なのだろうか。そこに“たまたまではない”何か意味はないのだろうか。
もしかしたら、古人はムシの糞であることを承知していて、石室のなかに入れたりはしないのだろうか。
はるか古代エジプトでは「スカラベ」というムシが創造・復活・不死のシンボルとして、たいへん大事にされていた。
このスカラベとは「タマオシコガネ(糞ころがし)」のことである。そしてエジプトでは、スカラベの装飾品はミイラと共に出土することが多いという。
これは、スカラベが糞を食べる昆虫であり、ころがして持ち帰った糞のなかに卵を生み、ある日、突如、糞の中から成虫のスカラベが出てくるのを古代エジプト人が見て、不死や復活のシンボルとしたからだということである。
もしかしたら、日本の「米粒状土製品」=コガネムシの糞は、日本におけるスカラベでは?というのは、想像の飛躍しすぎだろうか。

マンモス見物

2005-03-25 16:33:08 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
愛知万博が25日開幕し、「どうしてもマンモスが見たい」と、午前11時30分現在で2万7千人あまりが来場したそうである。(別に全員がマンモス目当てではないのだろうけどね)
「どうしてもマンモスが見たい」一斉に目当ての展示へ (読売新聞) - goo ニュース
今回の「マンモス」は、いわゆる“パンダ”であります。
博覧会のようなイベントで、誰にもわかりやすく、かつ人を沢山集めるのに使われるもの=目玉のことを“パンダ”という。別に“パンダ・マンモス”という動物ではありません、ちなみに。
かつての大阪万博(1970)の時には「月の石」でした。
このときは主催者が意図したというよりは、アメリカ館の目玉が「月の石」で、それがイコール、大阪万博の目玉になったものです。ちなみに、この時代は日本にパンダがいなかったので、このようなものを“パンダ”とは言いません。
2頭のパンダ“ランラン”“カンカン”が、はじめて日本の上野動物園にやってきたのは1972年のことです。パンダ見たさに連日、大変な行列となり、集客の目玉=パンダとなりました。ちなみに、「モナ・リザ」の絵が日本にきたのは1974年で、この時も大騒ぎになって連日押すな押すなの大行列となったのですが、集客の目玉=モナ・リザとは言いません。なぜでしょう。
たぶん、集客の目玉=パンダ=珍奇なもの、という図式を「モナ・リサ」と言い換えるのは、あまりにもおそれ多いからなんでしょうね。
とにかく、このころは、“何か珍しいモノが来る”→“押すな押すなの大騒ぎ”が良くあったのです。
そういえば、東京・お台場で開催しようとして、青島・意地悪ばあさん都知事が潰して開催中止にしてしまった「世界都市博」という幻の博覧会では、オーストラリアの生きた「カモノハシ」を目玉=パンダにしようとしていたようです。月の石や冷凍マンモスなら、百何十日も人の目にさらされてもびくともしませんが、繊細な稀少動物であるカモノハシが東京のストレスにさらされて、病気になったり死んだりしたら大変だったでしょうね。来なくて良かったね、カモノハシくん。
ちなみに今回は、巨大な模型のカモノハシがいるそうです。模型なら安心ですね。
ところで、訳知りの知り合いに聞いた話では、シベリアでマンモスがどこに冷凍で埋まっているか、いくつ個体数があるかなど、衛星による調査によってすべてわかっているそうです。
お金があって、ロシアと交渉できたら、自宅の玄関に冷凍マンモスを展示!なんてできるでしょうかね。なんとなくロシアだったら交渉できそうです。(ホントかい)
ということで、「ちなみに話」の多い話でした。(ちなみにが多いと、なにを言いたいのか良くわからなくなります)

35才以上のニート

2005-03-23 17:34:06 | きょうの新聞ナゾネタ(不定期)
全国にいるニートさんの数を再集計したら、85万人になったそうです。
たくさんいらっしゃいます。
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 「ニート」再集計したら85万人
ニートさんの集計対象は、15才から34才までだそうです。
どうして34才までなのでしょう。
聞くところによると35才以上は、ただの“無職”だそうです。
もしかしたら最近は、大人の年齢は20才以上ではなく35才以上になったのでしょうか。
それとも35才から“大人パート2”と決められたのでしょうか。
昔は「四十にして惑わず」でした。
最近はみんな惑っています。
どうも良く解りません。
わたしは35才以上だけど、ニートさんです、というひとはいるのでしょうか。
きっと、内閣府的には簡単なことなのでしょうね。
きょうは仕事が忙しくて、このぐらいです。
読んでくれた人がいたら、オチも中身もなくてどうもすんませんでした。