あるラジオ番組を聞いていたら、ゲストの1人が最後に言った。
「いやなことを言うようですけど、この番組の始まった時点よりも、番組の終わりで僕も皆さんも死に近づいたんですよ。」
今よりも10分後、今日よりも明日のほうが、死に近いということだ。
また秋の恒例の高速道路通勤の日々が続くので、1週間後も生きているだろうか、とふと思った。2年前、トンネルに激突しないですんだのは、テジの音楽のおかげ。
それで(なぜそれで?)、メインのパソコンの背景画面を変えた。
ソ・テジの写真の中で、一番ドキッとするヤツ。
上から目線で「何やってんだよ」と言ってるヤツ。
机の横の壁に引き伸ばして貼ってある(引き伸ばさないと、この眼差しのよさはわからない)のを盗み見るたび、「バカだな~」と言われてるようでもあり、「しっかりしろよな」と言わてるようでもあり、そのくせ不思議とやさしく最後にはすべてを受け入れてくれるようなヤツ。
なぜかはよくわからないけど、たぶんいちばん好きな写真だとおもう。
十五夜
今晩は十五夜、中秋の明月。
だけど空は雲って、お月さまは見えない。
月見団子を買ったので、ススキを取ってこようと思ったら、心あたりの場所にススキが生えていない。あそこなら、と思った場所も、もうずいぶん前から老人ホームだ。ススキの原っぱなんて、頭の中にしかなかったのか。
ダッコムに行ったら、テジが「よい秋夕(チュソク)を」と言っていた。
陰暦の8月15日は「韓国の秋夕=日本のお盆」、というイメージを持っていたけど、暦的にはむしろ「秋夕=十五夜」なんだな。
秋夕の三連休のある今週は、ETP SHOPの動きもないだろう。
今週末、東大門メガボックス・ソテジM館で上映される「ソテジシンフォニー・アンコール公演編」を観に行けるはずもなく、空を見上げても月はなく。
それでもどうぞ、よいお月見を。
Clair de lune (ドビュッシー「月の光」)
今晩のETP SHOP の、メビウスツアー写真集発送日に関する公示の最後の2行(ここ)。
* 소량의 취소수량이 발생하여 취소 수량에 한하여 재판매가 있을 예정이며,
재판매에 관련하여 자세한 사항은 추후 공지를 통해 안내해드리겠습니다.
少量のキャンセル分が発生し、キャンセル分に限り再販売がある予定です。
再販売に関する詳細事項は、追って公示を通してご案内いたします。
「キャンセル分に限り再販売がある予定」ということは、増刷の望みはなくなったのだろうか。
今度こそ、頼もう。だけど「少量の」とするとまた奪い合いか。
メビウスツアーの飾り模様は、よく見ると角の長いバッファローになっている。わたしなんか、「転げ落ちるバッファロー」だな。
U2の<ONE>のシングルジャケットになっているこの写真、デヴィッド・ヴォイナロヴィッチという写真家の作品で、10/2から東京都写真美術館(HP)の「ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現」という展覧会で見られるそうだ。
やれやれ。
気が付いたら、終わっていた。仕事に追われてETPショップもダッコムもチェックしていなかった。今週中に発表されるのは販売日と販売方法だけだろう、どうやって手に入れるかはそれから考えよう、くらいにのんびり構えてたら、おととい公示、今日12時半発売、速攻で品切れになっていた。がーん。
と思ったら、夕方の毎日経済のイ・ヒョヌ記者の記事に「ファンたちの要請が継続的にあり、このあと追加制作に入り得る」(ソテジカンパニー談)と書いてあった。今回の写真集は、一般の書店やオンライン書店では販売されず、ETP SHOPのみの独占販売だったので、発売そのものを知らなかったファンを配慮してのことだとか。
やれやれ。
同じ記事によると、メビウスツアー写真集は発売30分で1万部が売り切れ。
ETP SHOPは販売部数を明らかにしてなかったけど、初版1万部だったのか。「限定版」と表現しなかった時点で、増刷のことも考えてたんだな。
ソテジフィギュアの時と同じく、申込み取り消し分(9/12が取り消し期限)の第2次販売もあるだろうし、何だか買えそうな気がしてきた。
ダッコムを見ると、韓国のテジマニアの皆さんも、テジグッズ発売のたびに購入に緊張と混乱を強いられるETP SHOPの販売方式にウンザリのようだし、せめて写真集くらいは、ほしい人がまともに手に入れられるようにしてほしいですね。
それから、やはり同じ記事に、メビウスツアーのDVDとブルーレイも、秋夕(チュソク)以後に発売される予定、と書いてあった。買うのが忙しい。
ソテジシンフォニーで、<ナンアラヨ ADAGIO>から<ナンアラヨ>に移行する部分、遠くから始まりの予感が近づいてくるようなドラムビートが鳴っている。
(0'10"~0'45" この間、院長先生もオケもこの音を叩いていないことに注意。)
2008 Seo Taiji Symphony 난 알아요
この誰でも耳に覚えのあるリズムパターン、それでいてオーケストラと一緒に鳴ると妙に胸騒ぎ(?)がするドラムループ。これって何?と思ってたら、最近いくつかの曲でたて続けに出会った。調べてみたら、「アーメン・ブレイク」と呼ばれる、ブレイクビーツの超定番のフレーズだった。
(下段:バスドラム、中段:スネアドラム、上段:ハイハット
出典は英Wikipedia のAmen Breakの項。4小節の前半部分)
「アーメン・ブレイク」という名前の由来は、ウィンストンズ The Winstons というアメリカのファンク/ソウルバンドが1969年に録音した<Amen Brother>という曲に出てくるからで、次の1'26"~1'33"がその有名なブレイク(間奏部のドラムソロ)の部分。
The Winstons - Amen Brother
しばらく忘れられていたこの曲を、80年代後半、サンプリングのネタを求めて古いレコードを漁っていたヒップホップのDJたちが再発見する。
そして安価なサンプラーの出現とともに、この6秒足らずのブレイクは、ヒップホップをはじめジャングル、ドラムンべースなど、ブレイクビーツミュージック(=ブレイクの部分をサンプリングして再構成する音楽)の元ネタとして盛んに使われ、世界で最もサンプリングされた素材のひとつになった。
アーメン・ブレイクのリズムがストレートに使われている例としては、たとえばこれ。
アメリカのヒップホップグループN.W.A.のギャングスタ・ラップの曲(1988):
N.W.A. - Straight Outta Compton (Uncut) [HD]
一方、サンプラーでスライスし、並べ替え、新しいリズムパターンにして使った曲のほうは、丸ごと聴いても原型の痕跡がよくわからないので、次の音源を聴くのがおススメです。
2004年にアメリカのNate Harrison というアーティスト/ライター(HP)が作ったアーメン・ブレイクの歴史の解説(原題は"Can I Get An Amen?")で、サンプリングされた例が8曲(+後半部にテレビCM)、聴くべき部分だけ引用されているので、その変容がよくわかります。
英語だし18分と長いので、手っ取り早く理解するには 3'35"~9'35"の8曲の引用部分を。
後半部分は、サンプリングと著作権問題と音楽創造の関係についての考察。
Video explains the world's most important 6-sec drum loop
メモ:上の映像で引用されている曲は以下の通り。♪でYouTubeへ。
(仏語字幕版ここより。年号は原文ママ。実際の発表年はもっと早いケースも。)
1.3rd Bass - Wordz Of Wizdom (1989) ♪
2.N.W.A. - Straight Outta Compton (1989)既出
3.MANTRONIX- King of the beats (1990) ♪
4.Shy FX - Original Nuttah (1994)♪
5.L.Double & Younghead - New Style (1996)♪
6.Squarepusher -VicAcid (1997)♪
7.Hrvatski(Keith Whitman): Routine Exercise (1998)♪
8.Perry Ferrel - Whole Lotta Love (レッドツェッペリンの曲のカバー)
アーメン・ブレイクをサンプリングした曲のリストはここにもあるけど、とにかく何百曲とあるらしい。
で、ソ・テジの<ナンアラヨ>に戻ると(あー、ここにたどり着くまで長かった)、アーメンのリズムは原曲には出てこなくて、YouTubeで見る限り、1992年の年末にゴールデンディスク賞を受賞した時の、<Rock'n Roll Dance>とミックスしたアレンジで、曲全体に導入されている。(ただしちょっと変形された形で)
서태지 와 아니들 (seotaiji&boys) 난 알아요 I Know 1992
その後、2002年のリミックスバージョンで、イントロの頭の4小節にアーメン・ブレイクが刻み込まれる(0'20"~0'29")。韓国で初めてラップを大ヒットさせた曲としての、ヒップホップの歴史への目配りかな。
Seo Taiji - Nan Arayo(난 알아요) 2002 ETPfest
そしてソテジシンフォニーでは、最初に見たように、このドラムビートが16小節にわたり、わざわざ録音で流される(院長先生は位置について準備中)。ということは何か特別な音源なんだろうか。
2004年の Zeroツアーの時のをサンプリングしてたり・・・と、また妄想。
ソ・テジのメビウスツアー写真集が発売に。
ソテジワアイドル時代以来の写真集。なんだかドキドキしてしてしまう。
以下、ダッコムの公示から。
We are always there together…
20090613-20090830 The Möbius
熱く輝いたあの夏の思い出…
あの夢のような時間たちを
歳月が流れ、
すべてが変わっても、
変わることのない私たちの心のように
いつも そこで 私たちは一緒にいることでしょう…
こんにちは。ソテジカンパニーです。
398日間の8集活動、あの輝く思い出の中で、ひときわ美しかった11の夏の夜を覚えていますか?
あの日の熱い歓声と興奮を、みなさんがいつまでも大切にできるように、2009ソテジバンド・ライブツアー 「ザ・メビウス」写真集『We Are Always There Together』を作りました。
写真集『We Are Always There Together』は約270頁、メビウス公演の時のソテジバンドの情熱的なステージの姿と、ソテジバンドが第二のメンバーである「みなさん」とひとつになって呼吸している場面とで構成されています。
また写真集のあちこちに、みなさんに対するTの愛情のこもったミニコメントも入っています。
Tのサプライズ企画でできた本写真集の写真は、すべてT が直接 choice したもので、11の公演会場別に章を構成し、会場外の風景と、会場内外で「ザ・メビウス」を楽しむみなさんの姿がそのままそっくり入った、全国ツアー「ザ・メビウス」の「すべて」が込められた記録といえます。
写真集の詳細な販売日程は、来週ETP SHOPを通して公示する予定です。
う。うれしい。まさか本当に写真集を作ってくれるなんて思わなかった。
どうしよう。うれしくってぴょんぴょんしちゃう。