真実はここにある

日本のマスコミは嘘ばかり

機動隊の「土人」発言を本土の沖縄差別に歪曲する朝日・毎日

2016-10-22 | マスコミ

 案の定というか、日本のマスメディア総動員体制で、大阪府警の機動隊員が発した「土人」をバッシングしている。左派メディアの翼賛体制ともいうべきスクラムは、くだんの機動隊員はもちろんのこと、その隊員に「出張お疲れさま」とねぎらいの言葉をツイッターでかけた松井大阪府知事にまで批判の矛先を向けている。私にはこの翼賛報道が、蓮舫の二重国籍問題をかき消そうとしているかのようにさえ映る。

 だが、報道を見ていくと、隊員の「土人」発言を巧みに利用し、沖縄の独立という国家分裂にまで道筋をつけようとしているメディアの恣意性が透けて見える。例えば、昨日の朝日新聞と毎日新聞の社説にはひとつの共通点があるのだ。



「土人」発言 差別構造が生んだ暴言 (朝日新聞)

市民とやりあう現場で若い隊員が口にした言葉だけが問題なのではない。背景には、根深い沖縄への差別意識とそれを生んだ日本社会の構造があり、その一端があらわになったと見るべきだ。
 驚いたのは、大阪府の松井一郎知事が自身のツイッターに、「表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と書き込んだことだ。

 沖縄の人々の気持ちや苦難を思い、寄り添う姿勢がみじんも感じられない。加えて記者団には、工事への抗議活動に疑問を呈する発言までしている。

 こうした振る舞いがもたらすものは、さらなる反発と混迷、そして沖縄と本土の分断でしかない。要職にあり、国政にも一定の影響力をもつ自覚に欠けることはなはだしい。


沖縄での暴言 無理解が分断を広げる (毎日新聞)

 沖縄の切実な訴えを「反政府」とみなすような感覚。そうした沖縄に対する無理解を翁長知事らは「構造的差別」と呼んでいる。機動隊員の発言もそうした構造を背景にしたものではないか。

 さらに今回の発言からは、特定の民族や人種への偏見に基づくヘイトスピーチにも通じる意識が感じられる。若い世代にそうした意識が広がっていないか心配だ。



 朝日と毎日の社説に共通する点とはなにか。それは、この「土人」発言があたかも沖縄県民全体に向けられたことばであるかのように歪曲する手法だ。言うまでもなく、機動隊員の発言は警備に妨害行為を行う活動家個人に向けられたものだ。彼は決して沖縄県民全体に対して「土人」という表現を使ったのではない。それこそが事実だ。

 しかし、朝日も毎日も、その発言をことさら増幅させ、「根深い沖縄への差別意識とそれを生んだ日本社会の構造」「沖縄の人々の気持ちや苦難」「沖縄に対する無理解」「特定の民族や人種への偏見に基づくヘイトスピーチにも通じる意識」ということばを並べ、まるで隊員のみならず、日本全体が沖縄への差別意識を持っているかのような結論に導いている。これこそ、悪質な印象操作ではないか。

 自らが人権派だと思って自惚れている左派メディアは、差別を作り出すことに手段を択ばない。しかし、そこに実態としての差別があるとは限らない。彼らが作り出そうとしているのは、本土という差別者と沖縄という被差別者の対立構造だ。戦前という悪者を徹底的に叩くことで戦後民主主義を礼賛する構図と同じである。左派メディアは、戦前の日本や基地推進派、ひいては中央政府の言い分は絶対に書かない。対立構造が虚構であることがバレてしまうからだろう。

 昨日の朝日や毎日の社説で分かる通り、新聞は偏っていることを認識することが肝要だ。すべて鵜呑みにしてしまえば、プロパガンダを垂れ流す彼らの思うつぼなのである。


「私的憂国の書」
より

高江のヘリパッド建設に反対する一部過激派が無関係な民間人の往来を妨害


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