という話が持ち上がったのは二年前のこと。
コロナが拡大して中止になったのですが、ついに今回実現。
メンバーは大学教授、研究者、狛犬専門の石工
など凄い専門家ばかり。なぜそこにまったくのアマチュア
である私が参加させていただけたかというと、私の故郷が
丹後であり、もしかして便宜をはかっていただけるかな、
というコネが少しあったから。
おかげで現地の学芸員さんなど、歴史やまちあるきの専門家
数名に同行していただき、普段は見られない狛犬を
拝見させていただくことができました。
めったにない機会を与えていただいて感謝しております。
京都府宮津市を皮切りに、京丹後市、舞鶴、福井など
三泊四日の旅で二十社を軽く超えるほど巡りました。
日時、場所はごちゃまぜで写真だけ出しますが、
その、ほんの一部をごらんください。
狛犬さんというと、普通、こういうのを思い浮かべますよね。
いつ頃造られたものか、どういう系統のものか、
石の種類はなにか、地域や歴史がどうからんでいるのか、
などというさまざまな背景が、それぞれのの狛犬にあります。
そういうことが見ただけでわかる人達(もちろんまだまだ
謎も多いのですが)が、今回のメンバーなのです。
だから「へえぇ!」という歴史秘話も聴けました。
風光明媚なところなのですが、私たちが行くのは、観光地ではなく山の奥や
田んぼの向こうにある神社やお寺ばかり。苔むした石段もずいぶん上りました。
珍しい道祖神なんかも見逃しません。
はぶらしで苔を少し削り取っています。
「狛」は「犬」だけではありません。
こちらは狛猫。養蚕が盛んだったころ、蚕の天敵だった
鼠を捕ってくれる猫を、崇めました。
ここで記念撮影。
猫だけじゃなくて狛猿にも会いました。
見せていただいた場所をちゃんと書けない理由のひとつが
小さな狛犬さんたちの存在です。歴史的に貴重なものだとわかると
不埒にも盗んでいき、ネットオークションなどで売る輩が
現れたのです。海外にも多く流出したと聞きます。
狛犬研究者たちのアドバイスもあり、こうした
狛犬さんたちは鍵のかかる社などに納められることも多くなりました。
それを、今回は地元の方々のご協力により見せていただいたのです。
計測もします。
「安寿と厨子王」の話は子供の頃、絵本などで知りました。
山椒大夫は由良川の水路を利用して大儲けをした実在の人物だそうです。
綱川潔さんは、日本でただ一人の狛犬専門石工です。
サイトはこちら。大小、オリジナルな狛犬を製作しています。
修復も請け負ってくれます。
http://www.228400.com/
綱川さんが前に修復した狛犬さん。
この旅で修復を請け負うことになった狛犬さん。
彼の手で、これから元の姿に甦るかもしれない狛犬さん。
ほんとに小さい狛犬さんにも会いました。
一番小さいのは手のひらサイズ。
どうも大きさが伝わらないので、そばにいた人の
キーと並べてみました。
またいつか、どこかの狛犬さんと会えますように。
(続く)
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