冬桃ブログ

梅のあとは安藤工房であったか~い宴

 小田原に、友人の創作家具作家、安藤和夫さんが住んでいる。
 ちょっと遅めだけど、観梅に出かけ、安藤さんと一緒に
おいしい店にでも行ってみたいな……という、ささやかな
発想だったのです、最初はね。

 友人2人と東海道線国府津で合流し、一時間に
一本か二本しか来ない御殿場線で下曽我へ。

 安藤さんと、お嬢さんのニキさんが、車で
迎えに来てくださった。
 ドライブしながら、時々降りて梅見物。
 天気清涼!

 まだ充分に咲いてました。


 思いがけず、桜も。


 至る所から富士山が見える。ミニチュア富士山みたいな矢倉岳が、
見る場所によって、正面にきたり端に寄り添ったり。


 曾我兄弟、二宮尊徳、太宰治、尾崎一雄など、有名人の史跡が
いろいろあり、寺社も多い。
 健脚で坂も平気、という人は、ひとつずつ歩いて辿るといいだろう。
 足弱の私は、もちろん車がありがたい。

 名前を失念したのだが、ある寺には境内や墓地に分かれて
七福神の像が建っていた。
 おお、桃を手にした寿老人も!


 安藤さんのブログにしょっちゅう登場する田んぼ。
 ここからも富士山と矢倉岳が見える。


 「あ、ああっ 来た!」
 安藤さんが、いきなり叫んで駆けだした。
 小さな踏切の警笛が鳴っている。
 一時間に一本平均という御殿場線が、
私達を待っていたかのようにやってきたのだ。
 私は「鉄子」じゃないけど、ものすごくラッキーな気分!


 さて、安藤さん宅へ。素敵な奥様の出迎えを受け、
センスと居心地の良さに満ちた居間へ。
 じつは私、12年前にもここへ伺ったことがある。
 後に、私の本の表紙に絵を使わせていただいたり、
現在進行中の朝日新聞神奈川版「レジェンド・オブ・ヨコハマ」
の挿絵を描いていただいてる画家の安藤ニキさんとは
それが初対面だった。
 ニキさんはその時、まだ19歳。
 座敷童子みたいな不思議な女の子、という印象だったものだ。

 安藤さん自作のテーブル。
 一緒に行った友人の上田恵子さんと白鳥明美さん。
 まだ、お行儀よくしてます。


 ニキさんが二歳の時、お父さんが彼女のために
こしらえたという小さな椅子。
 「NIKI]と名前が彫ってある。


 4月には横浜山手の岩崎博物館で、安藤和夫、安藤ニキ
親子展が開催される。
 創作家具と絵の素敵なコラボは、絶対に見逃せません。
 
 岩崎博物館 
http://www.iwasaki.ac.jp/museum/index.html

 展示予定の絵を、一部だけみせていただく。
 彼女の絵はたくさん観てきたが、またまた新境地。
 小さい頃から溜め込んだ感性が、年毎に、
怒濤のごとく吹き出てくる。
 これからもっともっと変わるに違いない。


 ご自宅から安藤さんの工房へ移動。
 元は米倉だったそうで、天上が高くて広い。
 木材、刃物、その他、不思議なものに溢れた空間で
三日間くらいここで寝泊まりさせて貰って、
すみずみまで探検してみたくなった。


 ストーブで薪を焚き、炭を熾し、安藤さんみずから
下ごしらえまでしたおいしいものを、次々と出してくださった。


 丸ごと焼いた玉葱。中はしっとり甘い。


 金目鯛


 太刀魚。


 奥様手作りのパン、小田原の練り物を使ったおでん、
新鮮そのもののアスパラガス、椎茸、パプリカ、貝柱……
ああ、書ききれない、食べきれない!
 もちろん、各種お酒も。

 上田恵子さんが、七福神を歌っためでたい地唄を
三味線とともに披露してくださった。


 宴たけなわではあるが、物事には終わりがあってこそ楽しい。
 夜も更けた頃、幸せいっぱい、おなかいっぱいになった女3人は
安藤さん御一家への感謝を胸に、工房を辞した。
 夜空に輝くオリオン座も、ビルがなく空気の澄んだここでは
ひときわ大きく見えた。

安藤ニキさんのサイト
http://www.ando-kobo.jp/niki/

安藤和夫さんのサイト
http://www.ando-kobo.jp/

 で、今朝は、お持たせにしていただいた焼き芋とパンを
オーブンでちょっと焼いて。

 


 


 

 


 


 

 
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