「中村愛児園で給食を御馳走になるんだけど
一緒に行く?」
と、S氏が誘ってくださった。
もちろん行く! 保育園の給食って、
そうはできない体験だもの。
中村愛児園は、社会事業家の二宮ワカが、明治32年
に設立した警醒小学校付属児童教育所に端を発している。
対象は貧しい女性や子どもたち。
そこを、後に児童福祉・教育の先駆者となる
平野恒が引き継いだ。
給食を初めて行った保育園でもある。
昭和の園児たちに囲まれた平野恒女史。

南区平楽の丘にある中村愛児園は、
鉄筋コンクリート造りの立派な建物。
ゼロ歳児から五歳児まで、現在、170人の
園児たちがここに通っている。
いまはひときわ華やかなキリスト教系保育園だ。



年齢分けされた部屋をひとつずつ訪問。
まあ、可愛いのなんのって!
生まれた国もいろいろ。
ことに五歳児たちは好奇心いっぱい。
「給食、一緒に食べるの?」
「ここに座って! ここ!」
「あのおじいちゃんは偉い人なの?」
「おばあちゃん、名前、なんていうの?」
じいちゃんもばあちゃんも大もて。
こちらの給食は、栄養士さんがメニューを作り、
調理師さんによって園内で作られる。
本日は週に一回のパン食。
五歳児たちの部屋は、幾つものテーブルが並んでいる。
そこに私とS氏も入れてもらう。
「ぼくはあっちがいい」
S氏はそそくさと、女の子ばかりのテーブルへ。
私は意図したわけではないが、男の子3人のテーブルへ。
本日の献立。
食パン、野菜のコールスロー、ジャム、
アジフライ、味噌汁。
量は子供たちより多め。
だけど子供たちはお代わり自由。
私より食べてた子も。

パンにジャムをつけて齧ったところで
五歳児にアドバイスされた。
「フライはパンに挟むとサンドイッチになるよ。
そのほうがおいしいよ」
そうか! そうだわ! ジャムつける前に
気が付くべきだった!
というわけで完食。おいしかったぁ!
「ねぇ、セクシーってどういう意味か知ってる?」
隣の五歳児Aが、いきなり言った。
ちょっと当惑したが、大人の貫録を装いつつ答える。
「ええっと、かっこいいってことでしょ?」
「違うよ、可愛いってことだよ」
五歳児Bが、「なんも知らないんだな、このばあちゃん」
という顔で口を挟む。
すると五歳児Cが、Tシャツの肩をさっと引き下ろし、
すべすべの素肌を見せて言い放った。
「こういうことだよ、セクシーって」
ばあちゃん、完敗。
お昼寝前の五歳児たち40人くらいに
「またおいでね!」と賑やかに見送られ、
園をあとに。
いやあ、近頃まれな楽しい体験だった。
クリスマスには招待してくださるそうだから
とても楽しみ。
五歳児たち、今度は敗けないぞ!
帰りにプレゼントしていただいたお花。

一緒に行く?」
と、S氏が誘ってくださった。
もちろん行く! 保育園の給食って、
そうはできない体験だもの。
中村愛児園は、社会事業家の二宮ワカが、明治32年
に設立した警醒小学校付属児童教育所に端を発している。
対象は貧しい女性や子どもたち。
そこを、後に児童福祉・教育の先駆者となる
平野恒が引き継いだ。
給食を初めて行った保育園でもある。
昭和の園児たちに囲まれた平野恒女史。

南区平楽の丘にある中村愛児園は、
鉄筋コンクリート造りの立派な建物。
ゼロ歳児から五歳児まで、現在、170人の
園児たちがここに通っている。
いまはひときわ華やかなキリスト教系保育園だ。



年齢分けされた部屋をひとつずつ訪問。
まあ、可愛いのなんのって!
生まれた国もいろいろ。
ことに五歳児たちは好奇心いっぱい。
「給食、一緒に食べるの?」
「ここに座って! ここ!」
「あのおじいちゃんは偉い人なの?」
「おばあちゃん、名前、なんていうの?」
じいちゃんもばあちゃんも大もて。
こちらの給食は、栄養士さんがメニューを作り、
調理師さんによって園内で作られる。
本日は週に一回のパン食。
五歳児たちの部屋は、幾つものテーブルが並んでいる。
そこに私とS氏も入れてもらう。
「ぼくはあっちがいい」
S氏はそそくさと、女の子ばかりのテーブルへ。
私は意図したわけではないが、男の子3人のテーブルへ。
本日の献立。
食パン、野菜のコールスロー、ジャム、
アジフライ、味噌汁。
量は子供たちより多め。
だけど子供たちはお代わり自由。
私より食べてた子も。

パンにジャムをつけて齧ったところで
五歳児にアドバイスされた。
「フライはパンに挟むとサンドイッチになるよ。
そのほうがおいしいよ」
そうか! そうだわ! ジャムつける前に
気が付くべきだった!
というわけで完食。おいしかったぁ!
「ねぇ、セクシーってどういう意味か知ってる?」
隣の五歳児Aが、いきなり言った。
ちょっと当惑したが、大人の貫録を装いつつ答える。
「ええっと、かっこいいってことでしょ?」
「違うよ、可愛いってことだよ」
五歳児Bが、「なんも知らないんだな、このばあちゃん」
という顔で口を挟む。
すると五歳児Cが、Tシャツの肩をさっと引き下ろし、
すべすべの素肌を見せて言い放った。
「こういうことだよ、セクシーって」
ばあちゃん、完敗。
お昼寝前の五歳児たち40人くらいに
「またおいでね!」と賑やかに見送られ、
園をあとに。
いやあ、近頃まれな楽しい体験だった。
クリスマスには招待してくださるそうだから
とても楽しみ。
五歳児たち、今度は敗けないぞ!
帰りにプレゼントしていただいたお花。
