冬桃ブログ

木原生物学研究所で、おいしい時間。

 横浜市営地下鉄ブルーラインを舞岡で降りると
〝横浜〟というイメージからはほど遠い田園風景が開ける。
 私の住む南区のマンション密集地帯から、地下鉄で約15分。
 おなじ横浜とは思えない静けさだ。
 空気を吸い込むと、体の細胞がサァ~と入れ替わるよう。
 ここに横浜市大舞岡キャンパス木原生物学研究所がある。
 世界的な遺伝学者、ことに小麦の研究で大きな功績を残した
木原均博士の名が冠されている。
 博士の研究施設は横浜の南区にあった。
 いまそこは、広大な横浜市こども植物園になっている。

 さて、この日はここで「農に感謝する集い」。
 横浜にはけっこう農地があり、農業が盛んなのである。
 浜市大の先生、生徒、創作家具作家、まちづくり関係者、
邦楽家、パン屋さん、農業の人、あと、いろんなところから来た、
いろんな老若男女が40人ほど。
 横浜らしい集まり方である。
 
 木原生物学研究所


 玄関正面にそびえるメタセコイアは
木原博士がこよなく愛した樹。


 紫陽花の咲く道を、研究所の小麦畑へと向かう。


 いろんな種類の小麦が植えられている。


 ていねいに袋掛けしたものも。


 唐辛子も研究されている。これは茄子と間違えそうな
真っ黒の唐辛子。


 室内に戻り、横浜の農から生み出す新しいものについて、
みんなで議論。各テーブルに分かれ、初対面の人達と話す中で
知らなかったことをいろいろ教えてもらった。
 楽しい、夢のある議論だった。
 そして、吹き抜けのある広い一階ロビーで
お待ちかね、農パーティー!

 アフガニスタンからの研究者たちがつくってくれたカレー。
 鶏肉たっぷりでとても穏やかな味。
 硬めに炊いた細長い米の御飯がまたおいしい。
 お代わりしてしまった。


 取れたて野菜のサラダ、宮崎からわざわざ持ってきて
くださった鶏肉の唐揚げ、手作りパン、横浜で
採れた蜂蜜(蜜のいっぱい詰まった巣を食べさせてもらった!)など
どれもほんとうにおいしかったが、白眉はこの二つ。

 写真がぶれてしまったけど、生でかりこり囓った
若い人参。甘くて、葉っぱだってこのまま食べられる!


 そしてピザ! 小さなピザ釜登場!
 まずは中で炭火をおこし、薪を燃やし、熾(おき)をつくる。


 生地だって手作り。しかもここで獲れた小麦!


 トマトソース、エビ、マッシュルーム、オリーブなど
載せていく。


 しかし、作る人もこのピザ釜初体験とあって、
1枚目は残念な結果に……。


 だけどめげない。2枚目、みごとに成功!
 みんながロビーでビールを飲んであれこれ食べてる間、
一生懸命、ピザを焼き続けてくれた二人。


 なごやかな空間に流れるのは、上田恵子さんによる
お琴の生演奏。「戦場のメリークリスマス」は素敵だった。


 この日はここへ来る前、弟夫婦と一緒に母の施設へ行き、
ちょっと重い、辛い話などもあったのだが、それを
心配掛けまいと、つとめて明るく話してくれる弟夫婦に感謝。
 こういう一日があることにも心から感謝。

 

  

 

 

 
 

 
 
 
 
 
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