冬桃ブログ

小さきものの命

 昨日は終日、冷たい雨。
 朝起きた時は半袖シャツなんか着ていたが
朝食を終えると、たまらず長袖の下着とトレーナー、
箪笥の奥に仕舞いこんでたズボン下まで
引っ張り出し、防寒体制。
 時々窓を開け、網戸に張り付くようにして
外を眺めていた。
 ああ、早く足が治って、雑草取りに励めたら!


 老ドラゴンは過去二年、スイカに悩んでいた。
 なかなか思うようにいかなかったようだ。
 でもあきらめず取り組んだおかげで、
 今年はこんなに見事な実りが!
 そろそろいただけるかな。


 私がしばらく来られなかった間に、
新しい命が誕生していた。
 子猫が四匹。真っ黒だから見分けがつかず、
名前のつけようがない。


 昨年は七匹生まれていた。
 野良猫だから、その行方についてはまったくわからない。
 捕獲されて保健所へ引き取られたのか、
一匹くらい誰かが家に連れて帰ったのか。
 他の動物の餌食になったのか。
 村民でもなく、仮住まいの居候でしかない私は
気になるだけでなにもできなかった。

 そして今年は四匹。
 産んだのは同じ母猫だと思われる。

 子猫たちを見守る母猫。
 誰かが子猫に近づくと、それが餌をやりに来た人であっても
母猫は歯をむき出し、パンチを繰り出して威嚇する。
 もちろんその後、餌には母子とも飛びついてむさぼる。


 保健所などの協力でいったん捕獲し、去勢して
いわゆる「桜耳の猫」としてまた放ち、地域の
人たちでさりげなく面倒を見る、という手もあろうかと
思うが、いまのところ、私も傍観するしかない。
 とはいえ誕生した命は、ことに小さな命は
いとおしく、神々しくさえ思えて、目が離せない。

 さて本日は横浜から素晴らしい写真集が届いた。
 友人の町田昌弘さんが上梓された珠玉の写真集。
 「横濱ノスタルジア」



 いまはもう消えてしまった「横濱」が
美しい幻のように立ち上る。
 横浜と言えば「みなとみらい」。
 若い人たちはそう思うかもしれない。
 でもほんの少し前、横浜はこれほどにも
異国情緒に満ちた「大人の街」だったのだ。
 町田さんは50余年に渡ってその横濱を
撮り続けてきた。
 そこから選ばれた204カットが、
この一冊に収録されている。
 あなたの知らなかった横濱、知ってしまったら
とりこになるであろう世界へ、彷徨いこんでみませんか?
 

 
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